中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

色々様子見でビビりながら

 金曜日、上海は快晴、気温はなんと 35度!暑い暑い。もぅ完全な真夏日である。

 朝 6時半に自然起床。午前中は静かに息子の勉強の邪魔しない様にヘッドフォンを被って過ごす。

 お昼は珍しく妻がピザを取ってくれた(嬉)

 ピザと言ったらビールでしょ? 平日のお昼だがワタクシは休暇中なので遠慮なくw

 至福の時間を過ごした後は、午後はPC作業員。今まで会社の寮で使っていた MacBook Proの中身を整理しようと思ったら電源アダプターが見つからなくて部屋中を探しまくる羽目に。
 「え〜!? まさか引っ越しの時に仕分けした際、間違ってゴミの方の紙袋に詰めちゃったのかなぁ…。嗚呼…あれ 85Wくらいの一番デカいアダプターだから買ったら高いんだよなぁ…」なんて心の中でブツブツ独り言を言いながら探したが、やはり全然見つからない。

 約 1時間くらい探して見つからないので、半分諦めかけたところで駄目元で妻に聞いてみたら、「私は知らないわ。あ!チョット待って!そう言えば確か電源タップが山ほど入っていたコンビニ袋が有ったので、それは階段の下にしまったわ!」と宣うじゃないか! おおおおお!きっとそれに違いない。

 てなワケで言われた場所を探したら、ありましたよ!電源タップに混じって! 確かに同じ色だし似た様なケーブルばっかりだもんなぁ。あはは。いやぁ…でも見つかって良かった(笑)

 午後は MacBookProのデータ整理であっという間に夕方である。今日はバンド『黑莉莉』のライブ(…というよりプライベートパーティの前座?)が有るので、ザッとシャワーを浴びて準備する。

 そして午後 6時半過ぎに楽器類を持って家を出てタクシーで某所に向かった。

 タクシーの窓から以前の職場の近所にあった『ラピュタビル』が完成して営業しているのが見えてびっくり。

 すげー!なんかワクワクする!今度時間がある時に遊びに来ようと思う。

 そして某所に到着。ビルに入る際はやはり场所吗の掲示が必要で、QRコードを読み取るマシンに登録してようやく入館。色々厳しい。

 現場に到着して、顔見知りのスタッフさんと挨拶した後は、サクッと準備してサウンドチェック。

 こうして一見するとフツーにお客さんが入ってる風に見えるが、今日は『プライベートパーティ』…という形で、人数をかなり制限した状態での微妙な開催である。今はまだ上海市内は『店内飲食』は基本的に NGなのだ。(以前一度OKになったのだが、直ぐにまたNGになってしまった)

 ただ、面白いもので SNS等をみていても、今日くらいから市内のあちこちの飲食店にて、皆んな様子をみながらビビりつつ!? アチコチで営業再開(闇営業?)している店が多いので、やっぱり皆ビビりながらも少しずつ全面復帰を目指して努力してるのが伺える。そりゃそうだよな。もう 3ヶ月だもの。収入ゼロで家賃や従業員の給与だけ払い続けてる経営者にとっては死活問題だ。

 そんなワケで我々はオープニングアクトなので、20時過ぎからサクっとワンステージ。

 途中で警察とか来て止められるんじゃないか?とかビビりながら、ずっと目線は入り口に釘付け?状態で全然集中できなかったが、結局大丈夫だったw
 昔、別の店で何度か(騒音問題で)止められた事があるので、途中で演奏を中断される事は慣れたもんだが、今回は Covid絡みなのでチョット状況が違うからホント『一々ビビりながら…』状態で笑える。

 そんなワケで、演奏が終わったらポラロイドで記念撮影だけして逃げる様に会場を後にする我々。あはは。

 いやぁ…ほんと『一歩ずつ』『一歩ずつ』である。
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RME

 木曜日、上海は快晴、気温は 32度。今日も蒸し暑い一日。あれ?先日上海も梅雨に入ったんじゃなかったっけ? ここ数日びっくりするほど晴天が続いている。

 朝 6時半に自然起床。ワタクシは休暇中だが、息子はフツーにオンライン授業が有るので、やはり息子のスケジュールで生活が動いてしまうこの悲しさよ。とほほ。
 ま、今はワタクシ自身も気分的には全然落ち着かないモラトリアム期間なので、半ば無理やりにでも規則正しい生活が送れるのは丁度良いと言えば丁度良いけどね。

 パンとコーヒーで軽く朝食をとった後は、近所まで PCR検査を受けに行った。今は最低でも 2日に一回は PCRを受けておかないと行動制限が厳しくて何処にも行けないからね。
 その後は散歩がてら街をブラブラ歩いて、イツモの店の近所まで来たので、ちょっと倉庫にモノを取りに寄って店番の子と暫く遊ぶ。元気そうで何よりだ。iPhoneはこんな派手な逆光でもしっかり補正してくれるから凄い。

 帰宅後は、息子が相変わらず授業中なのでヘッドフォン被って音楽聴きながらダラダラとネットなんか見ながら過ごす。

 そして午後は例の『恶魔工人』の新曲のドラムトラックのブラッシュアップ作業である。

 そうそう昨日、家で使ってる Audio I/Fを、今まで仕事で(オフィスにて)使っていた最新の RMEの UCX IIに変更してみた。先週の金曜に会社から持ち帰って来た 6Uラックから引っこ抜いてセッティングして変更したのだが、やっぱり音が全然違って一頻り感動。

 この黄浦区の家に引っ越してきてから、あまりの狭さに!? この自宅では全く作業しなくなってしまったので、家で音を出すのは今やビデオ見たりちょっとした音源確認をする程度である。故に今や MOTUすら使わずに(MOTUはライブシーケンスのポン出し用途で使うので、ライブの度に結構な頻度で持ち出すから、毎回外すのが面倒になってしまったのだ…)大昔の OCTA-CAPTUREをずっと使っていたのだ。
 コレはコレで結構アナログっぽい太い音が気に入っていたのだが、やはり一度 RMEを聴くと全然違って面白い。

 何が違うのか?ちょっと興味が出て来たので、どーせ暇だし色々調べてみた。人間の『感覚』ってかなり曖昧で意外とアテにならないじゃん? 人が『良い』って言っても自分には「どこが?」って感じでピンと来ない事も多々あるしね。

 色々なソースをかけたり、自分が昔作ったセッションファイルを開いたりして細かくジックリと聴き比べてみた。
 以前、コレを購入したばかりの時にも軽くレビューを書いた記憶が有るので、ひょっとしたら以前書いた感想と違うかもしれないが、あえて以前の日記を読み返さずに『今回』感じた事を素直に書いてみようと思う。(後で過去の自分と答え合わせ?するのも面白いしね)

 どうやら一番違うのは『奥行き』感かもしれない。横方向(周波数特性)は大差ないんだけど縦方向(音量特性)は全く違う気がした。イマドキの完全にツンツンにマスタリングされた音源では大差ないが、24/48で録った生楽器や、あとはプラグインのリバーブの立体感が凄い。長めのリバーブをかけてスネアを一発鳴らして、その後の残響の変化を聴き比べてみたのだが、プラグインを何種類か変更して試してみると、とても面白かった。厳密に言えば横方向も関係してるんだろうけど、リバーブの空気感?というか音の粒子が縦方向に連なってる『密度』みたいなものが RMEの方が良く感じられるのだよ。まったく同じ音源だし、LRたった 2chなのにね…実に不思議。

 きっとこういう細かい部分の重なり合いで、音が良く聞こえるんだと思う。
 でもまぁ究極『音』なんて往々にして『肌感覚』だし、絶対に気分的なバイアスがかかってるから、完全にブラインドテストだったら『違い』は分かっても、どちらが良いか?という部分は完全に『好み』になるとは思うケドね。

 夕方遅くにようやくブラッシュアップが終わったので、マルチオーディオデータを書き出して。最終的なデータを ProTools上に並べて軽くPANして確認。

 最近の音源はキックのマイクだけで3本、スネアも上下別に2本セットできるので、ドラムのトラックだけで 16chになってしまった。あはは。なんて豪華なんでしょ? でもフツーの生ドラム収録の現場だったらこんなにマイク立てたら位相の問題が発生して綺麗に響かないんだけど、そこはサスガにソフトウェア音源である。しっかり綺麗に鳴るから凄いよね(いろんな意味でw)

 夜は久々にワインを開けて家族 3人とまったり過ごした後、息子が寝静まった頃からワタクシはアマゾンプライムビデオで『ペルソナ4』を観て過ごした。ペルソナシリーズは某ゲームが元ネタなのだが、アニメシリーズの1stシーズン(ペルソナ3)が結構シリアスで好きだったのに、この 2ndシーズン(ペルソナ4)はなんかコメディタッチになってしまって全然面白くない。絵のタッチも全然違うしコレ完全に別物だな。ざんねん。

 そんな事を考えながら自宅でダラダラ過ごせる至福のモラトリアム期間である。こんな事していられるのも今だけなので、思う存分ダラダラする!(笑)
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複雑なキモチ

 水曜日、上海は快晴、気温は 32度!梅雨とは思えないほど綺麗に晴れて非常に蒸し暑い一日。

 朝 5時半に黄浦区の自宅にて自然起床、最近色々と考え事が多く眠りが浅い。うーむ。上海のロックダウンは終了したものの、Covid-19の状況は依然予断を許さない状況なのだよ。こんな時期に色々と転職処理をしなきゃイケナイため懸案事項が多すぎる。ただでさえビザ関連の手続きは煩雑で面倒な事が多いのに、Covid-19のせいで、何もカモが順調に進まないのでストレスが溜まる。ハラハラドキドキの連続で疲れるわ。

 本日は朝一でまず宅配業者の『顺丰』を呼んで、某ドキュメントを某所に宅配で送付。今は以前の様に玄関まで来てくれないので(入れないので)小区の外まで持っていかなければならない。そしてワタクシは外国人なので身分証明のパスポートも忘れずに持っていく。最近色々経験しているせいで!? 無駄なノウハウが溜まってきて後戻りが大分減ってきた。コレは良い傾向?なのかな?良くワカランが…。

 そしてウチにある最も大きなスーツケースを引っ張り出してきて、午後イチに家を出て会社に向かった。今日は松江の寮から残りの荷物を持ってくるつもりなのだ。久々の松江区某所までの通勤旅行?である。

 地下鉄 9号線はサスガにお昼時だけあってガラガラだった。

 硬いプラスティックの椅子に座り続け、お尻が痛くなった頃に『松江大学城』駅に到着。この駅に降り立つのもあと何回だろう? 一々感傷的な気分になるわ。

 ココからいつも通り路面電車に乗り換える。巨大なスーツケースを転がしていても誰も咎めないので良かった。ロックダウンが解除になったとは言え、まだ自由にアチコチ行き来できる状況じゃないので、大きなスーツケースを転がしていると『田舎から出てきた or 逆に地方に帰る』等に誤解されがちで、一々注意されるのだ。(今日も小区の門を出る時に呼び止められて一々シツコく聞かれた(泣))

 ドアツードアで約 2時間弱でオフィスに到着。ココの門でも色々訊かれるかと思って覚悟していたのだが、知ってる守衛だったので検温だけしてあとは社員証カードをスキャナーにスキャンするだけで入れてくれたので良かった。

 とりあえずワタクシはいま休暇中なのでオフィスには寄らず、直接敷地内を歩いて寮へ向かった。先週の金曜日の引っ越し第一弾では大物ばかり持ってきたが、細々とした洗面所用品等々がまだ残っているのだ。
 コレがまぁ想像していたよりずっと多くて(というかこのロックダウン中に洗剤等をカナリ買いだめしていたので、スンゴい量なのだ。何もカモが 2本くらいずつ予備で新品があるので(洗濯洗剤なんて 6本も!)、嵩張るし重いしホント大変である。(妻に「捨ててきていい?」と聞いたら「どうせ家で使うし、勿体無いから持って来れるだけ持ってきて!」と言われたので頑張って詰め込む羽目に(苦笑))
 なんとか無理やりスーツケースに押し込んで一息。ふーっ。

 あとはスタジオの引き出しに入ってる小物類である。スーツケースは一旦部屋に置いて、ディパックだけ担いでオフィス棟まで歩いて、スタジオに直行して色々片付ける。

 メモ用の裏紙として残しておいたセリフ収録台本などの紙書類が結構あって、久々にシュレッダーなんか使ってみた。いやぁ…いいね!この昭和感(笑)

 そしてスタジオに戻って、USB電源やら残った充電ケーブル等々を只管詰め込み、空っぽだったディパックも満タンでクッソ重くなってしまったが、まぁなんとかほぼ全ての小物をカバンに詰め込むことができた。

 その後、寮で余ったカップラーメン等々を同僚に分けたりしてたら、何と、またまた同僚の一人からお酒を頂いてしまった。嗚呼…ワタクシはなんてシアワセ者なんでしょうw (約 2年間ほど続けた部内研修のお礼らしい。講師業は大変だけど、こういう風に感謝されると嬉しいものだ)

 帰り際に、今までお世話になっていた人事の子からメールがあり「ちょっと渡したい物が有るので1期のビルまで取りに来て欲しい」と言われたので、5分ほど歩いて 1期まで行ったら、なんとコチラはこちらで、何だかオシャレなお茶をくれるじゃないか(驚)あーもぅ、ここホントいい人ばっかりで後ろ髪ひかれまくりである。。。

 何だか両手一杯にプレゼントを抱えてクッソ重たいディパックを背負って寮まで一旦戻り、これまたクッソ重たいスーツケースを引き摺って玄関まで歩き、ドアノブに手をかけて、一度部屋を振り向いて 30秒ほど感慨に耽る。ロックダウンは大変だったけど、この部屋があったから快適に過ごせたのは間違いない、もう感謝しかない。

 なんというか万感の思いでドアを閉めて部屋を後にした。

 ホントは路面電車と地下鉄を乗り継いで帰る予定だったのだが、想像以上に荷物が増えてしまったので、諦めてタクシーで帰ることにした。

 松江区の田舎なので全然捕まらないだろう…と思いながらアプリで呼んだら、5分も待たずに直ぐに来た。いやはや便利な世の中だ。

 タクシーの中で夕日を眺めながら色々な事を考えてしまったよ。ワタクシの歩いてる道はホントに正しいのかなぁ? ほんとコレばっかりは誰にも分からない。時間ってーのは「フローの概念」なので常に流れ続けているから、一点一点を摘んで『比べる』事は出来ても最終的に何処に繋がってるかはホントに誰にも分からないものね。ただ分岐点毎に選んだ結果でゴールが変わるのは紛れもない事実だ。因果応報。実に壮大な RPG。

 ま、死ぬ直前に「楽しい人生だったな」と言えればいっか、別にそれでw
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中国の語学教育のスゴさ

 火曜日、上海は曇りのち晴れ。気温は結構上がって 29度。湿度が高くて非常に蒸し暑い一日。

 朝 5時半に一旦目が覚め、トイレだけ行って二度寝し、次は 7時に起床。ワタクシは休暇中の身だし、まだまだ眠かったのでもう少し寝たかったのだが、息子がオンライン授業の準備を始めていてゴソゴソと気になったので結局そのまま起きる事にした。

 いやぁ…昨日から息子のオンライン授業を少しだけ覗かせてもらっているのだが、中国の学校教育はホント凄いわ。オンライン授業なんて普通の授業の半分くらいしか伝わらないのかな?…なんて思っていたのだが全然違った。寧ろ全く気が抜けない。カメラは常にONにしてなければ叱られるしマイクも基本 ONである。
 そして先生は生徒に当てる当てる!ほぼ満遍なく全ての生徒をカナリの確率で名指しで答えさせるので、これじゃ全く気が抜けないじゃないか。
 しかも、朝の 8時から夜の 9時くらいまで授業があるのだ。(普段ならば「宿題」として出す部分も、オンラインで先生と一緒に解いていく感じ?)ホントびっくりである。全く休めないのでホント可哀想になるわ。

 また、先生の質が高い事にも驚いた。英語の授業なんてワタクシが当てられても一瞬答えられない様な質問がバンバン飛んでくるwww 先生は中国人なのだが発音がとても綺麗で、ネイティブイングリッシュにカナリ近い自然な発音だった。いやぁ…こりゃ成長するわ。ワタクシが中学の頃の英語の先生はカタカナイングリッシュに限りなく近かったからね。コッチの英語の授業は文法なんかよりも、とにかく喋り喋らせまくるのだ。なので殆どの生徒の発音がとても綺麗で驚く。

 日本やばいよ。頑張れニッポン!さすがに最近の学校教育はワタクシが中学生だった 1980年前後とは比べものにならないほど進化してるとは思うが、今の中国のこの教育方法を見ると、ちょっとした『焦り』を感じるよ。日本の先生方に見せたいくらいだ。

 基本的な教え方の順番が日本とは逆な気がする。コッチはとにかく『聞く力』と『喋る力』ばっかりなのだ。まず先に『音』から入る。読み書きは一番最後の様だ。
 初めは殆どテキストを見せず(テキストも文字よりも絵の方が多いくらいで文字がとても少ない)に、まずは先生がベラベラとアドリブで英語を喋って『聞かせて』質問し、生徒に想像させ考えさせる。そして生徒に当てて、何でも良いから英語で喋らせ、先生も生徒が無茶苦茶な順番で無茶苦茶な事を喋っても決して叱らず、褒めて相槌を打って、最後に正しい順番と発音で彼が(彼女が)言いたかった内容を直して教えてあげるのだ。
 授業中、ひょっとしたら先生より生徒が喋ってる時間の方が長いかもしれない。しかも先生が殆ど中国語を全く喋らない。頭から終わりまで殆ど英語しか喋らないのだ。簡単な(わかりやすい)英語を使って、英語を教えている。びっくり。

 …よく考えてみたら、コレって実戦そのものじゃないか。ワタクシがコッチに初めて来た 18年前はワタクシも中国語は全くできなかったのだが、喋れないと生きていけないので、とりあえず自分が言いたい事だけ喋れる様に一生懸命覚えたし、間違えても構わないから『何としても伝えよう』という気迫!?だけで、とにかく日本語や英語が混ざっても構わずに、間違いまくった言葉を喋りまくったが、相手が確認のために正しい中国語の発音で聞き返してくれるので、それを覚える…という、殆ど全部コレの繰り返しだった。

 語学はつまり全部『音』なのかもね。音楽と同じだ。コピーやカバーをとりあえず演ってみて成長するものだし、机上で『音楽理論』を一生懸命覚えても楽器演奏は上手くならないじゃん? 間違いまくっても音を出し続けて初めて上達していく。それと同じ気がするよ。

 我々が学生だった 80年代の日本の学校語学教育は、とにかく『試験に出る英単語』が全て!みたいな?単語量をヒタスラ増やすだけの『頭で覚える』勉強方法だった気がする。そして単語をたくさん覚えていた方がエラい?みたいな。。。そりゃ嫌いになるさ。ヲレ覚えるのホント嫌いだったもん。

 いやぁ…凄いわホント。どーりで中国人は英語ができる人が多いわけだ。

 さて、平日に自宅に居ると息子は常に授業中なので、妻と二人で PCRを受けにでかけた。平日の午前中なので淮海路はガラガラだった。

 いつも受けている淮海TXの会場は、残念ながら開いてなかった。ココは週末やアフターファイブの人通りが多い場所なので、平日の昼間はやってない様だ。

 せっかくなので妻と二人でのんびりとその辺をブラブラ散歩して、もう一つある検査場にて受ける事に。気付けば妻が写真を撮っていた。「自分が受けるトコなんてみた事ないでしょ?」だとさ。確かに!ヲレこんなに舌出してたんだ?(爆笑)あはははは

 帰宅したらすっかりお昼だったので、ガッツリと食事をした後は、午後は例の『恶魔工人』のドラムトラックの修正作業。…気付けばあっという間に夕方である。普段仕事してるのと殆ど変わりない。

 夕食後は家族でのんびり過ごし、子供が寝た後はウヰスキー片手に一人でアマゾンプライムビデオで『ペルソナ4』の続きを見てダラダラ過ごす。

 そんな射手座満月の夜。午前 0時半就寝。
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赤帯の修理(何度目だろ?)

 月曜日、上海は雨、気温は 26度。実に梅雨らしくシトシト&ジメジメとした一日だった。

 朝 7時半起床。今日は月曜だが今週いっぱい有給を取っているので休みである。通勤旅行が無いので朝からノンビリできる…と思ったのだが、ウチの息子はオンラインで学校の授業があるので、家の中で静かにしていなければならない。自宅なのにコソコソしなきゃイケナイなんて何とも不自由であるが、黄浦区の家は狭いので仕方ない。なんでも協力である。

 そんな訳で朝っぱらからヘッドフォン被ってフツーに音楽を聴いていたら、自宅で使ってる通称『赤帯』こと MDR-CD900ST(1号機)の右側のチャンネルが接触不良を起こしていて、音が出たり切れたりするじゃないか。
 「どこが接触不良をおこしているのだろう?」と思ってケーブルのあちこちをグリグリ動かしてみたら、左のドライバユニットと右のドライバユニットを繋いでる線だという事がわかった。しかも少し曲げただけなのにポキッと取れてしまった。あはは。

 この部分の配線は、本来黒くて細い一本の同軸ケーブルだったのだが、以前一度断線した際に自宅に似た様なケーブルがなかったので、一般的な細い依り線ケーブル 2本を若干ツイストペア気味に依って代用していた。(ワタクシはこの CD900STを 3台持っていて、これは自宅での軽いリスニング用途でしか使わないので、とりあえずテンポラリ用途として仮で使っていたのだが、意外と音が良かったのでそのまま使い続けていたのだ)
 以前コレを交換したのはいつだろう?と思って、自分のブログを検索してみたら 2018年6月26日だった(その日のブログ)こういう時に毎日ブログを書いてると便利だわなw
 つまり、この左右を繋ぐ線も既に 4年近く使ってた事になる。

 とりあえずハウジングを分解してハンダ付けしてある線を外す。まずは右側。

 そして左側。

 ヘッドバンド部分に線を通さなきゃイケナイので左右のステーも全部外す。

 交換ケーブルは、数年前に日本で(別用途で)買ったシールドケーブルの余りである。

 このヘッドバンド部分に線を通すのは、途中で引っかかったりするので、以前使ってた線と新しい線をハンダ付けして、古い線を引っ張って通す。これも何度か修理していて得たノウハウだなw
 それとヘッドバンドの左右端のパーツは外す際に『長さ調整用』のスプリングとベアリングボールが一つずつ入ってるので、コレがどっかスッ飛んで行かない様に注意が必要。

 そして来た道を戻る様に組み立てて完成。ついでに古くなっていたイヤーパッドも交換して新品同様になった。何気に嬉しいモノですな。

 この機種は、本来ロゴの下に『Digital』と書いてある赤いシールが貼ってあるのだ。それが『赤帯』と呼ばれる所以なのだが、ワタクシの持ってる3台のうち、この一番古い 1号機は 20代の頃から使っているので既に 30年選手ゆえ、随分前にあの赤いシールが剥がれてしまったのだ。故に『赤帯なしの赤帯』である。見た目が地味でちょっと不憫だが、音が変わらないなら見た目なんてドーデモ良いw 自宅で使ってるだけだしね。
 気付けばドライバユニットも交換してるし、左側から出ているメインケーブルも交換してるし、今日交換した左右を繋ぐ線も 2度目の交換だし、イヤーパッドや中のスポンジも数え切れない程交換しているので、オリジナル部品はハウジングとヘッドバンドくらいである。それでも 30年以上使えるんだから凄いよね。昔の SONY製品が如何に優れているか?って事である。ま、そもそも業務用なので今でも部品単位でパーツ売りしてる…っていう部分が一番大きいかもね。

 あっという間にお昼になってしまったので、妻の作った美味しい炒飯でお腹いっぱいになった後、息子もお昼休みなので 3人でスイカなんか食べちゃったりして。コッチ(中国)はスイカって驚く程安いんだよ。しかも甘くて美味しい!

 午後はさっき修理したヘッドフォンを被ってバンド『恶魔工人』の新曲のドラムトラックの修正作業である。彼らが作ったトラックはドラマーじゃない人が仮で打ち込んでるので、不自然な部分が山盛りだし、なにより『マシン感』満載で超絶ダサいので、一つ一つタイミングやらベロシティやらを『人間っぽく』修正し、Fill等も人間が叩ける様に修正しなければならない。コレがかなり手間なのよね。寧ろ 1から自分で鍵盤叩いた方が早いっつーの。。。
 ただ『恶魔工人』に関してはワタクシはサポートに徹する事に決めているので、なるべく彼らの意思を尊重するためには、オリジナルトラックを手でチマチマ修正するしか無いのである。1元にもならない地味な作業だが、まぁ中国のワカモノ達とバンドする上では、こういう奉仕も時に必要。(どーせ今週はヒマだしね)

 喉が渇いたので冷蔵庫を漁ったらコロナがあったので、まだ真昼間だったけど頂く事にw 有給休暇だし、今日はドコにも出掛けないから別にいいじゃ無いかw あはは。

 気付けばあっという間に夕方である。何だか仕事してるみたいで少し凹む。結局休暇中でもやってる事は同じらしい(悲)

 夕食後は部屋で家族とノンビリ過ごした。

 夜中に今日歩いた歩数を確認して大笑い。えええええ? たった 3歩???

 そうなのだ。今日は休暇ゆえ、携帯はずっと机の上に置きっぱなしで丸一日自宅で過ごしたのだ。あはは。こんな数字初めて見たw

 そんな月曜の夜。明日は満月。
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徐々にイツモの日曜が戻ってきた?

 日曜日、上海は曇りのち雨。気温は 25度で比較的涼しい日々が続いている。

 朝 5時半に唐突に目覚め、トイレだけ行って二度寝。次に目覚めたのは午前 7時半。徐々にコッチ(黄浦区の自宅)での生活にも慣れてきた?気がしないでもない。
 今日は朝一で、全市一斉の PCR検査があるので初めてコッチで受ける事に…。今までロックダウン中は松江区の寮で受けていたので勝手が違うから少々戸惑うわ。とりあえずウチの奥さんと息子に色々教えてもらって、指定された場所に並ぶ。

 今までは大学のキャンパスみたいにワカモノばかりだったのに、この近辺で並んでいる人は中高年〜老人ばかりなので、凄く不思議な気分になる。

 約 30分ほど並んで、ようやく順番が回ってきた。このエリアでは一斉PCRの時は『N95』マスクが必須らしい。場所が変わればマナーも変わる。
 とは言え検査自体は『核酸吗』を使った集中管理ゆえ、全く変わらないのでサクっと検査して帰宅。手洗い&うがい&鼻うがいでシツコいくらい洗って、ようやく一安心。

 そしてノンビリする間もなく、すぐに楽器類をまとめて地下鉄を乗り継いで 11号線『云锦路』駅にあるレコーディングスタジオ『Random House』に向かった。

 普段は駅から直結している通路があるのだが、そこはまだ閉まっていた。どうやら入館時の検査の利便性から入館できる入り口を制限しているらしく一旦外に出てからぐるっと回って 1階のメインの入り口から入らなければならないらしい。

 外に出たら小雨が降っていて、綺麗な紫色の花が咲いていた。

 入り口で『场所吗』をスキャンして、それを入り口のセンサーに翳してやっと入館できた。そしてエスカレーターで地下に降りて、地上を歩いて来た道を戻る様に地下を歩いてイツモの Random Houseに到着。ココに来るのも約 2ヶ月半ぶりだ。

 エントランスの壁には古いレコードが飾られているのだが、日本の 80年代のものが並んでいて嬉しくなった。ナニゲにセンスが良いじゃないかw こんなの前からあったっけ?

 そしていつも使ってる Aスタに直行。シンバル類が全部外されていたので、サクっとセッティング。久々の YAMAHAレコーディングカスタムである。見てるだけで気分がアガるわ(嬉)

 午前 11時からミッチリ 2時間、今まで演った全てのオリジナル楽曲を演奏。色々忘れてるかと思ったが、ちゃんと身体が覚えていた。

 やっぱりココのドラムセットは音が良いわ。そもそもレコーディングスタジオゆえ部屋全体の鳴りがかなりデッドなので、きっとそれも関係してるのだろう。上海にある色々な場所の色々な生ドラムを叩いてみて、やはりココのこのセットが一番音が良い気がする。バーチシェルは深い音がするのに無駄なサスティンが無い(嫌な倍音が出にくい)ので皮のチューニングだけでかなり音色をツメる事ができるのだ。ホント気持ち良い。

 リハ終了後はホントはどっかで食事してから帰りたかったのだが、まだ店内飲食できる店がカナリ少なく(殆ど無い…と行っても過言では無い)仕方ないのでコンビニでお弁当を買って帰宅。
 午後 3時過ぎ、最寄駅から小雨降る中を自転車で帰宅し、遅めの昼食をとった後は、上海自宅サーバーのメンテナンスなんかしていたら、あっという間に夕食の時間である。

 でも何だかこういう何気ないフツーの生活が嬉しい今日この頃。今までは『フツーの生活』はプライスレスだと思っていたが、いまや最も高価なモノかもしれない。

 今日から上海も梅雨入りしたそうな。しばらくは雨模様が続きそうだ。
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久々の家族サービス

 土曜日、上海は晴れ、気温は 26度で比較的過ごしやすい一日。

 朝 7時に黄浦区の自宅にて自然起床。もう別に早起きする必要は全く無いのだが、習慣とは恐ろしいもので、どうもまだ緊張感が抜け切れてない様だ。二度寝を試みたが上手く行かなかったので、そのまま起きる事に。

 午前中〜お昼過ぎまで、昨日運び込んだ荷物の整理をして過ごし、午後3時過ぎに、念のためPCR検査を受けに行く事にした。明日はバンド『恶魔工人』のリハが有るので、スタジオに入れないと困るから念のため…ね。今街中では 48時間以内の証明が必要な場所と 72時間以内の照明が必要な場所の 2種類が有るので、検査できるときに受けておいた方が良い。

 朝は曇っていたのに外は良い感じに晴れていた。
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 ウチから最寄りの検査場は全然並んでなかったので、直ぐに受けることが出来た。

 先週も同じ場所で受けたのだが、先週と異なる点は、受ける前にこの場所での 场所吗をスキャンして緑色のマークが出ないとそもそも PCRすら受けさせてもらえない点である。コレってちょっと厳し過ぎない? 72時間過ぎちゃって慌てて受けに来ても、その時点でイエローだったら門前払いしちゃうのかなぁ? それじゃ本末転倒じゃん? …って事はやはり実質 48時間までしか有効じゃない…と考えた方が良いかもね。

 そんな事を考えつつもサクっと検査完了。

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 帰宅後は、今夜ライブが行われる予定のバンド『黑莉莉(Hey!Lily!)』の機材準備やらシーケンスの確認やらして過ごす。普段の週末が戻ってきた?感満載でちょっと嬉しい。

 そして軽く夕食をとった後、午後 6時前「さて!出かけるか!」と思った時に丁度携帯にメッセージが入り、今日のライブが中止になった旨の連絡を受けた(凹)

 なんとまぁ…うちのギタリストが住んでる小区で、今日別の場所で発覚した陽性者の『濃厚接触者』が居た事が発覚したらしく、つい今さっき『突然』マンションのその棟全部が封鎖されてしまったらしい。ひでーな。陽性者が出た訳じゃなくて『濃厚接触者』が発覚しただけで、マンションのビル一本全部閉鎖しちゃうんだから徹底してるわ。

 まーったくもぅ…コレだから今の状況は怖いのだよ。全く予定が立てられない。今回はワンマンライブだったので、会場側と相談して、結局延期する事にしたそうな。あ〜あ。

 

 何はともあれ、急に暇になってしまったので、家族三人で遊びに行く事にした。三人とも早めに夕食をとったので夜が長くてタップリ遊べる(笑)

 さっそく家族 3人で自転車でオデカケ。ウチの息子は身長がもう 160cm近くなっていて、ワタクシと殆ど変わらない。子供の成長って早いよねホント。半月が綺麗だった。
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 散歩を兼ねて約 30分ほど走って川沿いの素敵なエリアへ。
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 結構有名な!? 観光スポットらしく、結構ヒトが多くてびっくり!
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 今はどこもまだ店内で飲食できないので、こんなところで屋外飲み会?みたいな事をしてるグループが多数いて、なかなか面白かった。

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 水面に映る月と向こう岸の照明がなんとも良い味出している。
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 お昼は結構暑かったので薄着で来てしまったのだが、川沿いは風が強くて肌寒いくらいだった。

 ホントはもう少しノンビリしようと思って缶ビールまで持ってきていたのだが、想像以上に人が多かったのと、想像以上に寒かったので、結局飲まずに約 30分くらいブラブラした後そのまま帰る事に。

 ま、人々が外に出て遊び始めてる…というのは良い傾向だね!このままリバウンドが来ない事を祈るのみである。。。

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