中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

iPhoneのカメラはソフトウェアが凄い

 木曜日、上海は快晴のち曇りのち小雨。気温はナント 33度!すっかり真夏な一日だった。
 さて、最近 iPhoneiPadのカメラの性能がここ数年でカナリ上がった関係で、普段愛用しているパナの GH4(MFTデジイチ)やリコーの GRD3(コンデジ)をスッカリ持ち歩かなくなってしまった感は否めないが、とは言え機材というのは適材適所なワケで、マイクや楽器と同じで「今日はコレで行ってみようかな?」と選んでいる時が一番楽しかったりするんだな(笑)女性が服にコダワルのと同じ!?カモしれない。
 そんなワケで今日は久々にコンデジ、リコーの GR-digital IIIを持ち出してみた。

 コレ、カナリ久しく使っていなかったのだが、まだバッテリーが残っていたのが驚きである(Li-ion電池は過放電してしまうと2度と充電できなくなるから注意が必要だ)ワタクシが所有しているこのカメラは、さすがに古い機種なので、グリップ部分のゴムが劣化して溶け出していたが、ナニナニ写真はまだまだ綺麗に撮れる。
 この機種はコンデジのクセに、マニアウケする!?やたらとコダワった仕様で、f1.9の明るい広角の単焦点レンズ( 35mm換算で 28mm)のみで『手ぶれ補正も無ければズームすら無い』という割り切りっぷりが素敵だ。確か 2009年頃に発売されたので既に 8年が経過しているが、全然古さを感じさせないし、ワタクシ的には未だに現役で十分使えるクオリティだと思っている。
 但しフツーの画角だとイマイチあまり面白味が無い。例えばこんな風に。

 これなら iPhoneで撮ったのと何ら変わり無いが、しかしGRD3の真価は『マクロ接写』にて発揮される。このコンデジ、なんと被写体に 1cmまで寄れるのだ。もちろんフォーカスもバッチリ。寄った中で被写界深度が浅いので、絵的に良いボケ味が出るからイイんだなぁ。ワタクシが今まで使った一眼のレンズの中でもココまで寄れるものは一本も無い。

 紙のザラザラ感まで写る。

 さて、片や『何でもソツなく美しく』撮れる iPhoneのカメラだが、これ、搭載されているハードウェアのカメラだけの性能だけじゃ無いって皆さん知ってました? 実はソフトウェア上での補正が素晴らしく高性能なのだ。例えば上海在住の方ならば微信(WeChat)を起動して、これのモーメンツやメッセージ添付用のカメラアイコンを押してアプリ内カメラプログラムを起動し、暗い場所の写真を撮ってみて欲しい。ほんと真っ暗だから。そして次に一旦アプリを閉じてアップルオリジナルの(iOSに付属している)『カメラ』アプリで同じシチュエーションで撮り比べてみると一目瞭然である。明るさのみならず、ホワイトバランスや色味の正確さやオートHDRの塩梅まで非常に複雑な処理をユーザーに感じさせずに一瞬にしてこなしてるのが凄い。もうね、一眼で撮ったモノよりも良い絵が iPhoneで撮れちゃったりするからシャレにならない時代に入っているんだよねホント。
 アップルは自分のトコでハードを設計して、それの専用ソフトまで全部ひっくるめて、グロスで開発できるからこういうハード依存の部分までソフトで解決できるんだと思う。いやはや…つくづく凄い会社だ。
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