中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

電工的な一日

 日曜日、上海は晴れ。気温は 28度と暑めな一日。今日は完全なオフだが、色々と電気工事的な作業ばかりしていた。
 中国では電気工事士の事を『电工』(デンコン)さんと呼ぶのだが、彼らは結構な知識や技術を持っていて何気に凄いのだが、なぜか中国では一般的に地位がとても低くて、何というか『ぞんざい』な扱いをされているのが不思議だ。特に上海だから?かもしれないがブルーカラーはとても低く見られてアゴで使われるシチュエーションが多い。
 さて、そんな事が関係有るのか無いのか?ワタクシは電気系の修理が大好きで、半田ごて握ってるだけで幸せな気分に浸れる特異体質なので、人から頼まれ事をすると尻尾振って飛んでいくんだなぁ。 本日はイツモの店の店長からの依頼で、トイレ前の電灯が壊れたらしく、新しい電球に変えても点かない…というから、まずはコレの修理から。

 実はコレ、一週間くらい前から頼まれていて、先日テスターで測って見て明らかに壁の中の配線でどこか断線しているっぽかったのだ。故に新しい配線を準備して繋ぎ直さなきゃイケナイのだが、コレがまたスイッチがトイレの中の灯りと共用が好ましいらしい(店内からコントロールできないと消し忘れがあるから…との事)
 そんなワケで、その辺のコンセントから適当に…というワケにも行かなかったから壁を通さなきゃイケナイので結構面倒だった。約2時間くらいで作業終了。ちゃんと点いた。メデタシメデタシ。

 その後は、ウチの息子と妻から連絡が入ったので、ガーデンホテルのプールで落ち合う事に。約30分泳いで、大浴場で40分くらい浸かった後は家族 3人で夕食である。何だかウチの息子が「ピザが食べたい!」と言うから、結構腹も減っていたし考えるのが面倒だったので一番近所のサイゼリヤに行く事になった。
 超久しぶりに来たが中国人にも凄い人気で待ち行列ができていて、番号札を貰って並ばなきゃならなかった。びっくりだ。日本でもそうだが中国のサイゼリヤも非常に価格が安いのでコッチの人にも大人気らしい。

 帰宅後は妻が息子の宿題を見ている間、ワタクシは自分の作業である。
 実は 1年くらい前にサウンドハウスさんで購入したヘッドセットマイクが2つ有るのだが、初期不良で音が出なかった物が一つ有るのだ。

 しかし、一時帰国のタイミングの関係と、当時使用を予定していたイベントで、結局ヘッドセットを使わなくなってしまった経緯もあって、購入後、約半年くらい箱から出さないままチェックもせずに(新品のまま)放置していたのだ。(まさか初期不良なんて有りえないと思っていたので…)
 そんなワケで返品交換すら出来ないから単なるゴミと化してしまったのだが、まぁ腐っても SHUREの製品なので、マイクカプセル自体は絶対出荷前チェックしているだろうから、多分アセンブリの問題で(フィリピンアセンブルだし)どこか組み込み時の配線に問題が有るのだろう…と思って時間ができたら自分で修理しようと思って放置していた。
 そして本日、いい感じに時間もできた事だし偶々この箱が目に入って、中から「治してくれよぅ」という声が聞こえた様な気がしたので重い腰を上げて修理にトライする事にしたワケだ。
 右側は以前から使っているモノで、左側が今回修理する新品。

 SHUREのワイヤレスは TA4Fという特殊なコネクタで、Mini-XLRとはピン配置が異なる。

 とりあえずコネクタ付近が怪しいので、バラして目視で検証するも、特にハンダ異常等は認められなかった。

 裸の状態で接続してピンセットで摘んでウリウリ動かしてみた。

 すると、ド真ん中の 4番ピンを弄っている時だけ、角度によって時々音が出るじゃないか!どうやらコイツがアヤシい。テスターで測ってみるとジャンパーされているもう一方のコネクターとの間に導通が無い。つまりハンダ不良ですな。そんなワケで万力で挟んでハンダし直す。

 そうそう!電子工作や半田付けには、熱さに耐えてくれる第三者の手か、或いは部品を固定してくれる『万力』が必須なのだけど、ワタクシの場合、海外ゆえ重たいものは運べないし、引っ越しする度に机の厚さが変わって使えなくなったりして、なかなかお手頃なのが無かったのだが、アマゾンで見つけて購入したコレはワタクシの要求を完璧に満たしていたので、とても安いしマジでおすすめ! 結構厚めの机でもネジで固定できるのはやっぱり良い(吸盤タイプのはちょっと力入れると直ぐ外れちゃうからね)

 そして組み上げてからテストしたらフツーにちゃんと音が出るじゃ無いか!(嬉) 曲げても捻っても強めに引っ張っても音は途切れない。いやぁ…ちょー素敵である。やっぱこうでなきゃ! ま、予想通りの結果ではあったが、とにかく買ったものが無駄にならなくて良かった。
 ところで、この 4番ピンって何の役目があるのだろう? TA4Fは謎が多くてイカン。今度このコネクタに詳しいファンファーレの M松さんに訊いてみよう。

 さて、コレでワタクシが所有しているワイヤレスは、ハンドヘルドが1式とボディパックが2式の計3回線。そしてボディパックに接続するマイクは、Sax用グースネックマイクx1つと、二胡用ピンマイクx2つに加え、これでヘッドセットマイクも2つになった訳だ。二胡用のアダプタも2つあるし、バイオリン用のアダプタも2つある。いやぁ…色々と対応できる幅が広がってナニゲに嬉しい。次の現場が楽しみだ。
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