中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

本番日は上着が必要

 土曜日、上海は曇り時々晴れ、気温は未確認。
 本日は某アーティストの上海公演の本番日である。ワタクシは例によって技術通訳業務のため朝 8時過ぎに会場入りしたのだが、会場内は真っ暗で照明さんが調整を行なっていた。

 しかも本番日ゆえ朝からエアコンが入っていて寒いくらいである。しまった。昨日の仕込み日が暑かったので薄着で来てしまったのだ。本番日は本気でエアコンが入るので冷蔵庫の中での作業になる事をすっかり忘れていた。
 とりあえずケータリングで温まる。朝 9時前とは思えない深夜感(笑)ケータだけが心の友。

 そして音響も全部立ち上がったので諸々チェック開始。FOH側は今回ほぼほぼノントラブルなので、ワタクシは今回は基本的にモニタさん側に付く事になった。ゆえに朝だけコチラへご挨拶。困った時はLineで呼び出して頂く事に。

 今回のメインマイクは ADX2に KSM8カプセル。最近玄人さんの現場では KSM8のヘッドを良く見かける様になった。皆さん日本からカプセルだけ持ってくるのだ。良いのかなコレ? でも玄人さんにウケている…という事はきっと良いマイクなのだろう。ワイヤレスは高いがワイヤードなら手が届く値段なので今度使ってみようかな。

 電波状況も念入りにチェック。ここは基本的に展示会場なので、近くのホールで無謀な電波が飛んでる可能性が高いからね。

 サウンドチェックも恙無く終わり、シュートの最終確認。

 そして怒涛のリハーサル開始である。今回は録りも有って 48chマルチも回すので Dante振り分けがトラブらないかココだけが心配。

 リハ終了後は、公安チェックやら何やらで、ヒタスラ『待ち』に入る。ほぼ冷蔵庫の中での作業だったので身体がコチコチに冷え切ってしまったので、外に出て身体をホグす。いやぁ…次回は絶対にウィンドブレイカー持って来よう。こりゃダウンジャケットの方が良いくらいの寒さだ。

 そしていよいよ客入れ〜本場である。
 非常に多くのお客様が来場された。いやぁ…手に汗握る約 2時間。サポートする側の我々が緊張しても仕方無いんだけど、不測の事態に『即』対応できなきゃ、我々が居る意味が無いので、一瞬たりとも気が抜けない。

 本番は特に大きなトラブル無く終了。いやぁ…良かった。
 終了後は怒涛のバラしである。我々通訳組は手出ししちゃイケナイのだが、現地業者がスンゴい勢いでバラし始めるのを抑制するために我々は常に舞台上で見張ってたので、何だカンダで 23時過ぎである。
 いやぁ…長い 1日だった。でも毎回ホント色々と『気付き』が有って良い経験をさせて貰っている。虹馆は音響的には難しいホールだと思っていたが、今回はカナリ良かった。やはり PAさんの腕で全然変わるね。PAは『正解の無い世界』ゆえ技術と経験と工夫がモノを言う。ホント素晴らしかった。
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