中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

宣伝に踊らされてはイケナイ

 月曜日、上海は晴れ、気温は 26度で過ごしやすい一日。

 例によって朝一から息子を小学校に送った後は、一旦帰宅して mobikeで静安寺のヤマハへ向かった。
 そしてまずは月曜恒例 PMCドラム科の朝練講師 を 45分間。
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 レッスン修了後は、ちょっと機材のメンテをしたかったので一旦イツモの店の倉庫まで戻ってPA機材類を纏め、それらを担いで出社。

 出社後は先週末のライブの精算業務をした後、タオバオで買ったドリルの刃とネジ類が到着したのでメンテナンス開始!
 実はワタクシの XR18を先般バラして中を確認した際、内部に 4cmファンを取り付けられる場所を見つけたので内蔵させるための手術を行う事にしたのだ。 この子は毎回発熱が凄くて精神衛生上宜しくないからね。
 そんなワケで、とりあえず DIY的にサクっと仕込んで一通り完成したのは良いが、動作させてみるとファンの風切り音が大き過ぎてサーバールームみたいな音がするじゃないか(苦笑) あ〜あ、ダメだこりゃ。。。。コレじゃバラード等の静かな演奏時に使えない。大失敗(爆笑) そんなワケで回転数の低いファンを改めてオーダーする事にした。

 さて、そんな折り、夕方頃にウチの奥さんから「家のネットを 300Mにアップしたわよ」と急に写メと同時に事後報告が来た(怖)
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 「えーーーー!ちょっとまってよ〜!」と叫んだのは言うまでも無い。ウチのネットはワタクシが弄りまくってるので、突然 ONU(モデム)を交換されるとメッチャ困るのだ。今使ってる ONUはワタクシが内緒でパッチを当てており、中国のモデムには許されていない『ポートマッピング』ができる様に改造してあるのだ。ゆえに外からでも自由にアクセスできるのだが、中国では、素人が(何でも発信できる様な)自宅サーバーを立てる事を禁じているので、通信機器を新しい機器に取り替えられてしまうと全く繋がらなってしまうんだなぁ。。。
 そんなワケで試しに会社から繋いでみたら、案の定全く繋がらない。「は〜。。。。こりゃ詰んだな。。。。」と地球の裏側まで届きそうな長いため息をついた後、ウチの奥さんに根気よくチャットで説明。まぁウチのヒトも「同じ値段なら速い方があなたも良いでしょ?」的な軽い感覚でオーダーしたらしいので責められない。何というか最近『安くなります』とか『速くなります』とか『こんなサービスが有ります』的に、色々な宣伝文句をぶら下げて、ネットの顧客争奪戦?が繰り広げられているのだが、こういうのは良く確認しないとロクな事が無いのだ。ウチは既に 200Mで契約しているし、コレで特に困っていないのだ。困っていないのに変更させられる(変更したくなる様に仕向けられる)のは、要するに甘い言葉で巧みに操られているワケだな。財布の紐に厳しいウチの奥さんをその気にさせるんだからサスガである。
 …なぁんて関心している場合ではない。何としても阻止しなくては! とりあえず、まだエンジニアが部屋にいて 1時間以上頑張ってるらしいのだが、設定に戸惑って上手く繋がらなくて困っているらしい。当たり前だ。ウチは全部内部のローカルIPは固定IPでルーティングしてるんだから、フツーに繋いだって繋がるワケないのだ。『大チャンス!』である。ココでウチのヒトに「繋がらないなら要らないわ!」と軽く怒って貰ってキャンセルしてもらったのは言うまでも無い。素晴らしい!
 しかし中途半端に設定した状態で、元の ONUに戻して帰ってしまったらしく、相変わらず家のネットは繋がらない状態らしいので今日は早めに帰って修理する事にした。とにかく前の ONUさえ確保できれば、後はどうにでもなるのだ(嬉)良かったよかった。


 そんなワケで、慌てて荷物を纏めて家路についた。帰り際、エレベーターを待っていたら、エレベーターの横のコントロールパネルが空いていたので珍しいから眺めてみた。
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 するとスンゴい気になるツマミを発見! やばいこのスイッチ入れたい!!!!
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 この緑色のエロスイッチを入れたらどうなるんだろう(爆笑) 降りゆくエレベーターの中で一人で色々妄想して笑ってしまった。 最近ワタクシのこのスイッチは壊れてるらしい(笑)


 さて、帰宅後は早速 ONUの確認である。早速コレに直接繋いで内部が改変されていない事を確認。良かった!大丈夫。いやぁ…コレさえ無事なら後は逆立ちしながらだって設定できるぜぃ。
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 実はウチには ONUの下に二つのルーターがぶら下がっている。
 中国の家庭用インターネット機器は基本的に固有の IPを完全に隠しており、ユーザーは ONUに対して DHCPで接続する様にできている。つまり NATにてクラスCのローカルアドレスのみが割り振られる(最大で 5つ)ワケだ。つまり ONUの中で簡易ルーターの機能が有り DHCPサーバーが動作しているワケで、この中でポートマッピングできない限り、外から自由にローカル内部にアクセスする事が出来ない仕組みになっている。そんなワケでワタクシはこの機器にパッチを当てて特定のポートへのアクセスが有った場合は特定の内部アドレスに対してルーティングする様に改造してあるのだ。

 目に付くところに置いてあるこのルーターは実は 2号機で、コッチは単なるAPとしてしか使っていない。
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 ところが(というか案の定)エンジニアさんはコレばっかり弄くりまくっていた様だ(笑)これは幾ら弄っても中には殆ど何も設定されていないのだよ。
 メインはサーバーの上に置いてあるコッチなんだなぁ。
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 この有線ルーターの中で日本の実家と常時 VピーN接続されているので、ワタクシが上海の自宅に居る間は Macのみならず iPhoneも iPadも特に何も意識せずに全部日本と全く同じ環境で過ごせるワケだ。しかしウチの奥さんにしてみれば中国のサイトしか見ないため、そんな風に全てのパケットを一々日本に転送されては却って重くなってしまうワケで、それを回避するために色々とルーティングを施してある。
 つまりウチの奥さんの携帯と息子の PCとiPadと阿姨の携帯と、あとは家に有る ipTVだけは日本は経由せずに直接中国のネットワークに振っているのだ。

 …とまぁ、こんな風にヤヤコシイ事をしているため、勝手にネットワークの機器を交換されると何一つ繋がらなくなってしまうんだなぁ(苦笑) 何はともあれ元通りに戻って良かったよホント。
 でも「このまま元に戻すだけじゃ芸が無いよなぁ…」なんて考えるヲタクなワタクシ。折角全部のパラメーターを見直す良い機会だったので、今回もう一歩進んだルーティングを対処する事にした。

 ウチの上海自宅の内部のローカルネットワークを 2つに切って、二つのルーターをそれぞれ別のネットワークとして同じ ONUから並列にぶら下げ、ルーターじゃなくて常時起動している『サーバー側』でルーティングする事にした。つまり 18のネットワークはワタクシ専用日本回線。19のネットワークはウチの奥さん関連の中国回線。そして中国回線からも日本の実家プロキシ 2回線(23と24のアドレス)を指定すればフツーに日本的にアクセスできる様に変更。
 丁度上海のメディアサーバとして使ってる Win10マシンに NICが 2枚刺さっていたので、二つ別々のネットワークを振って内部でルーティングさせる事にしたのだが、内部パケットだけは裁けても、外部からのパケットを転送してくれないので少々ハマった。
 色々とネットを調べてみたら、『サービス』で『Routing and Remote Access』というパラメーターを明示的に作動させてあげなきゃイケナイらしい。
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 コレを起動したらフツーにルーティングしてくれた。
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 あとは細かくルーティングテーブルを書き込んであげれば OK!
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 動作テストしてみたら、完璧な動作じゃないか。しかも以前より軽い! いやぁスゲーな!ヲレって天才(笑) …とか何とか!? 自画自賛する深夜 2時。

 うーん完全なる自己満足。 え?いい加減寝なさい?
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