中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

Black Out

 一体何日空いてしまったのだろう? ようやく長〜いトンネルから抜けてマトモに文書が書けるまで復活した。 実は今まで、文字通り『ぶっ倒れて』いたのだ。
 覚えている限りを順序立てて。


 ・8月22日(木)
 朝は熱が無かったので、予定通り地下鉄とリニアを乗り継いで JAL便で帰国するべく浦东国际机场に向かった。通常の手続きを行いイミグレーションを出てしかるべき時刻に搭乗。
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 フライトも順調。しかし機内が異常に寒い。長袖+ブランケットでも防ぎきれない様な悪寒がし始めるじゃないか。「コレヤバいんじゃね?」と思って、機内食後に解熱剤を飲んで悪寒に耐えつつ成田到着。「ひょっとすると熱出てるかなぁ? 入国審査前の高熱センサー(デング熱対策様のスピードガンみたいな機械)で引っかかったら嫌だなぁ」…なぞと色々と不安を抱えながらも停められたら然るべき処理をしてもらおうと開き直ってゲートを通ったらアッサリとクリア。っつー事はこの時点では大した高熱では無いらしい。(或いは解熱剤が上手く効いていたのかも)
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 そして NEXで帰宅。
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 成田空港近辺の景色はとても癒やされる。
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 帰宅後に熱を測ったら 38.5度も有った。明日は癌研での定期 CTが有るので薬は飲めない。早めに食事して早めの就寝。…の予定が熱が高くて魘されてほぼ一睡もできなかった。


 ・8月23日(金)
 朝一で熱を測ったら 39度も有る。「こんな高熱じゃ CT撮れないんじゃね?」と思い病院に電話。すると「別の検査もしたいので、来れそうならば来て下さい」との事。 そんなワケで、頑張ってバスと湘南新宿ラインと臨海高速りんかい線を乗り継いで病院へ。大崎駅は相変わらず。
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 そして国際展示場前で降りて、ワタクシの命の恩院『がん研有明病院』へ。
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 普段は血液検査の後は CTへ直接向かうのだが、今日は珍しく PHS端末で直接診察室に呼ばれた。
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 診察室に入ると私の命の恩人である某先生がクールな顔して迎えてくれた。彼の顔をみると何故かホッとする。「熱の状況を鑑みつつ今日の検査方針を変更します。まだ血液検査の結果が出ていないので、先に追加で尿検査とインフルエンザの検査をやって下さい」との事。例によってあの長〜い綿棒を鼻の穴に突っ込まれる。「検査結果をみて今日の検査の方針を決めます。後ほど PHS端末でメッセージを伝えるのでその指示に従って下さい」…というワケで暫し待合室で待つ。
 意外と直ぐにメッセージが来た。『インフルエンザは陰性だったので CTは行います。但し内視鏡(胃カメラ)は今回はキャンセルします』との事、そんなワケで放射線科の CTルームへ。造影剤担当の人に「今 40度近い熱が有るんですけど、造影剤使って大丈夫ですか?」と怖くなって確認したら「発熱と造影剤の作用は直接的には関係しません、ですので大丈夫です。でももし検査中に気分が悪くなったら直ぐに知らせて下さい」との事。ホッとして造影剤を受けつつ巨大ドーナツに吸い込まれる。
 終了後は普通に待ち時間。でも胃カメラが無くなったのでやっと食事が出来る。フラフラしつつ、1階のコンビニでサンドイッチとドーナツを頂く。朝から何も食べていないのだ。ようやく落ち着いたと思ったら PHS端末が震え、診察室に来て下さい…との事。
 そして恐る恐る入ってみたら、「がんの転移の方は全く問題ありませんでした。発熱が気になったので他の部分も確認したのですが、肺、食道、胃、腎臓、肝臓、胆嚢、脾臓、膵臓、特に目立った所見は有りません。腎臓内に結石が有りますが動いてないのでこれは関係無いでしょう。なので熱の原因は今日の CT検査では判りません」との事。なるほどー、とりあえず転移が無かったのは良かった。しかし原因不明とはコレいかに(困)
 あまりにツラかったので解熱剤(カロナール錠)だけ頂いて帰宅。

 帰宅後計ってみたら、なんと39.2度!
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 頂いた薬を飲んで、そのままぶっ倒れる様に就寝。…つ〜か熱が高過ぎて全くマトモな思考が出来なくなり、ノタウチ回るだけで朝まで全く眠れない。なんだか支離滅裂な思考を繰り返すのみ。


 ・8月24日(土)
 朝になっても全然熱が下がらない。寧ろ上がって 39.9度「解熱剤が全く効かないってどういうこと?」さすがにヤヴァいと思って、ウチから最も近い総合病院に向かう(当たり前だが、がん研はがん以外看てくれないのだ)、這うようにタクシーに乗って向かった。ワタクシは非居住者で国保に入って居ない為、救急車が呼べない(まぁこの程度じゃ呼ばないケド)そんなワケでタクシー。

 そして湘南鎌倉総合病院に到着。
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 『急患』扱いで看て頂く。 熱を測ったら 40度を超えていた。血液検査やら尿検査やらした後は超音波エコーの部屋に連れて行かれ、おもむろに睾丸の検査を始めるじゃないか…。ん?いままで特にそんなに違和感は無かったんだけど?と思って、検査後に自分のタマを触ったら両方ともスゲー腫れててびっくり。普段の 4倍くらい!? タヌキかよ!って位デカい。全く痛くないから全然気付かなかった。あはは。きっと高熱で腫れたのだろう。
 診察室にて先生から「がん研さんの方で昨日 CTを受けられたのですよね?その際に具体的な所見はみられなかったと仰ってました?」と訊かれたので「はい、その通りです。インフルエンザも陰性との事でした」と答える。すると先生は「正直、現時点で原因は特定できません。月曜日の朝一番で、まずは泌尿器科を受け、次に内科を受診して下さい」との事。はぁ〜やっぱり原因ワカランのか〜。トホホな気分で精算し、国保に入ってないが故の全額『自費』で更にトホホな気分になって、そしてタクシーで帰宅。


・8月25日(日)
 朝から晩まで高熱との戦い。本当にツラくて苦しくてタイヘンだった…という記憶以外ない。ずっと横になっていたが殆ど全く眠れていない。がん研で頂いた解熱剤カロナールは全く効いてる感じがしない。


・8月26日(月)
 老体に鞭打ってタクシー呼んで湘南鎌倉病院へ。そして言われるまま泌尿器科と内科を同時に受付完了。待つ間もフラフラで座ってるのがやっと。そして散々待たされた挙げ句に、ようやくそれぞれ診療である。結果的に言うと、やはり『原因不明』らしい。ただ、今まで飲んでた解熱剤はやはり『全く』効かないので、別のタイプに変更して貰った事と、例のキンタマの腫れに関しては、どうも『精巣上体炎』になっているらしく抗生剤を貰った。で、実はコレが今回の高熱の原因として一番怪しいらしいのだが、発熱の時系列が全然合わない、という点。そしてフツーは片方しかならない点、そして原因となる病原体に一切触れていないであろう点、その他、解せない点が他にも沢山あるらしく、コレは実は後発したモノで他に原因が有る可能性は否めない。…とのこと。
 そんなワケで、「取り敢えず今回渡した薬で一週間ほど様子を見て、次回の血液検査での変化をみて原因を特定したいと思います」との事。
 はぁ〜。。。。。地球の裏まで届きそうな長いため息をついた後は精算である。例によって無保険の仕打ちに更にトホホな気分をひとしきり味わい、タクシーに乗って帰宅。


・8月27日(火)〜30日(金) <BLACK OUT>
 高熱との戦い。死ぬほどキツい 4日間。でも、解熱剤を換えてから若干効く様になり、徐々に平均体温が下がり始める。そしてタマも徐々に少しずつ小さくなってきた気がする。ただツライのは解熱剤の飲み方として『 1日 3回 毎食後』となっているため、昼は熱が徐々に下がり始めて良い感じなのだが、夜中に薬が切れて朝には急に 9度台まで戻ってしまうのだ。なので、6時間以上開いているし午前 3時頃ににもう 1錠飲む事にして急場を凌ぐ事にした。つまり午前も午後も 3時と 9時に1錠ずつ…という風に変更した。


・8月31日(土)
 不思議なモノでタマの大きさに比例して熱も下がり始め、この日は朝から殆ど平熱に戻って気分が良い。
 普段の様に薬を飲もうと思って、解熱剤が足りない事に気付いた。当たり前だ。1日 3錠の所 4錠飲んでるのだから…。次の診察は月曜なので、計算するとあと 3錠ほど足りない。慌てて病院に電話したら「診察しないと薬は出せない」との事。仕方無く久々に髭を剃ってザッとシャワーを浴びてからタクシーを呼んで湘南鎌倉病院へ。
 単純に薬を貰いに来ただけなので、簡単な問診だけで終わるだろう…と思っていたら、検温(36.4度)の後、看護師に「血液検査&尿検査をしてきて下さい」と言われたので言われるままに行う。その後は待合にて診察を待っていたら、意外と早く診察室に呼ばれた。
 そしてまずは触診。。。そして服を着たあと、先生は改めて私に体を向けて嬉しそうに語り始める「血液検査の結果が予想以上に良好です。薬が効いています。発熱の状況変化に関しても、お話を聞いて総合的に判断すると、おそらくこの精巣上体炎が犯人だった、と考えて良いでしょう。いま熱は無い様ですし、腫れもだいぶ引いて来ました。追加の抗生剤と解熱剤を出しますので、来週いっぱい様子を見ましょう。今日殆どの事が判りましたので、来週月曜に予約している診察はキャンセルしますね」との事。
 なななんと!マジっすか?原因判ったじゃん良かった〜。いやぁ…嬉しい。でもあと一週間かぁ…結構有るなぁ。 ま『原因不明』って『誰と』戦ってるのか判らないから不安で仕方無かったので、それが解決しただけでもヨシとする。(でもじゃぁ何で?タマが腫れる3日も前から発熱していたのか?とか両方同時の確率は非常に低い筈とか、どこからどうウイルスが入り込んだのか?とかまだまだ全然解決してないので、ひょっとすると潜在的な他の原因が有る可能性は否めないケドね)


・9月1日(日)
 昨夜初めて『夢』を見た。要するにマトモに眠れたわけだ。超嬉しい。


 …とまぁこれらがココ 10日間、ブログを不在にしていた経緯である。
 発熱が 38度を超えるとワタクシは全く『創作意欲』が消失する…という事が今回の高熱で痛いほど判った。ブログ書こうなんてホンキで 1mmも思いつかなかったのだ。平熱に戻って「あ、書かなきゃ」みたいな感じである。
 まだ全然本調子じゃないので、今後も暫くは『ボチボチ』行こうと思う。
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