中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

猫のバーテンとヒールおじさんと実験くん

 水曜日、上海は快晴、気温は 28度。ここのところ上海はずーっと快晴が続いていて気温も低くてとても過ごしやすい。スッカリ秋ですなぁ。
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 朝一でイツモの店の倉庫に機材を取りに行ったついでに、店番の子に挨拶しようと思ったが、呼んでも出てこない。「寝てんのかな?」と思ってカウンターに座って中を覗き込もうとしたら、目の前でニョキッと顔を出すのでビックリした。中々バーテンのスタイルがサマになってきたじゃないか。
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 カメラを構えたら、「てめぇ何見てんだよぅ!」とメンチ切ってきた。恐っ!
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 どーでも良いけど『メンチ切る』とか完全な死語だわな。知ってるヒトは多分同年代(笑)

 重たい機材を持ちながら駅に向かって歩く。そして交差点で信号待ちしてたら目の前に妙なオジサン発見。 何?このステキな靴!!!
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 思わず回り込んで顔を見てしまったが、立派なオジサン(男性)だった。上着もパンツも結構小綺麗な服を着ているので、明らかに『ファッション』として『わざと』ヒールを履いているものと思われる。いやはや…スゲーな。中国は何でも有りですな。。。びっくり。

 出社後は10月のイベントの準備に追われる。中旬に 2日連続で別のアーティストのイベントが有るのでナニゲに大変なのだ。
 まずは昨日頭の中で考えた QLabを使ったメインとバックアップの切り替え & モニタ方法を決める為にアレコレ実験である。机上でアレコレ考えているよりも、実際にミキサーを弄くり回して実験した方が早いし確実だものね。
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 昨日の日記にも書いた、出力ソースの2mixに影響無く、『chAのLR』『ミュートしているchBのLR』『左にメインマシン、右にバックアップマシン』をそれぞれ切り替えてモニタする…という思惑は、chAとchBに関してはそれぞれの SOLOボタンでモニタできるのでOKとして、問題はメイン(左)バックアップ(右)である。これはステレオの BUSを作って、そこに PAN指定で流し込んで(1-2を左、3-4を右という具合)その BUS自体を SOLOで聞けば左右別々のソースを聞く事が出来た。なぁんだ、コレで良いじゃん。意外とシンプルでヨロシ。

 そして、本番はどうやら映像とプロンプも有る…という事が今日突然わかったので、慌てて QLabから LTCを使って SMPTE信号を出す風に CUEを変更した。
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 最近 CUEの書き方を覚えてきたので、プログラミングするのが超楽しい。今回は各楽曲は 10分毎のブランクを空けて SMPTEスタート時間を設定してみた。Song1は 1:00:00:00開始、 Song2は 1:10:00:00開始…という具合である。そうすれば、楽曲が終わった後に『仮に』SMPTE信号が止まらなかった場合でも、次の曲の映像が間違って流れてしまう事故が無いからね。
 SMPTE信号自体は MOTUの 10chから単独で出して、メインの音響とは別の独立回線として会場のマルチ BOXを経由して音声信号として FOHの映像さんに送れば、BGMと完璧に同期した映像 & プロンプが自動的に再生される…というカラクリである。
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 とりあえず今日の所はローカルで10mくらいのケーブルで試してみて上手くいったのだが、実際に 100mくらいの距離を隔てて(会場のマルチを経由して)ちゃんと同期するか実験が必要だなぁ。ま、SMPTE信号は XLRで送る分にはそんなにヘタんないとは思うケドね。
 最悪の場合は、例の OSCプロトコルを使って、Ethernetで FOHまで飛ばせば『頭出し』だけは出来るので(フレーム毎の同期はできないにせよ)コレで逃げる事は可能かな…なんて保険をかけてみたり。

 いやぁ…新しい技術を使って色々考えて、それを現場で応用するのはホント楽しい。
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