土曜日、上海は曇りのち雨。気温は 12度で寒い一日。
本来今日は外滩某所で行われる某リサイタルのPAの予定だったが、その現場が流れてしまったので、丸一日ヒマ …になる筈だったが、ありがたいことに「それならコッチの現場お願いします」と、イツモの高島屋ミニライブの現場へ。どうやら空いた穴は埋まったらしい。
高島屋にも綺麗なツリーが飾られていた。世の中すっかりクリスマス。
今日は takaさんが日本出張なので、ワタクシと kalaちゃんの二人で仕込み。イツモと代わり映えしない本日のワタクシの席。例によって相棒は Ui24R。
本日のご出演は、フルートとオーボエとクラリネットの管楽器トリオらしい。故にマイクをどうするかちょっと悩んだ。
当初 Beta57を中心にダイナミックマイクで拾おうかと思ったのだが、クラやオーボエは『ボディ鳴り』がダイジなので、ベル側でも無くリード側でもなく真正面から狙わなければならない。しかしこういう現場でトリオでの演奏…。しかも、セトリを見たらポピュラー曲が多かったので『こりゃプレイヤーは演奏中に軽く身体が動くだろうな』という事は容易に想像できる。…となると指向性の強いBeta等で狙うと、マイクの正面から直ぐに外れてしまって安定した集音が出来ない可能性が高い。
そんなワケで達したワタクシ的結論…。DPA4099を中心にピンマイクで狙う事にした。しかしワタクシは 4099は一本しか持っていないので、どの楽器に使うか一瞬迷ったが、まぁダブルリードの楽器が一番難しいので、4099はオーボエに当て、フルートはヘッドセット、そしてクラはSax用の PGA98Hを使ってベルの外側(反対側)からボディに当てる事にした。そして念のため BLXでワイヤレス。気付けばワタクシが持ってるピンマイク全部総動員?である。たまたま持ってて良かった。
リハを演ってみて、直ぐにピンマイクにして正解だった事を知る。皆さん演奏中は感情の起伏に合わせて結構左右に揺れるのだ。フツーのマイク&マイクスタンドにしなくて良かった〜。
そしてアレよアレよという間に本番。クラの丸くて美しい中低音が綺麗に拾えて大満足。やっぱり木管楽器は『ボディ鳴り』がダイジだね。フルートも身体がいくら動いてもヘッドセットなので安定した集音ができて良い感じ。このヘッドセットは特性的に若干ハイ落ちするのでキンキンしなくて寧ろ丁度良い。オーボエだけが難しくて結構 EQしたが、4099はそもそも音が良いので、我ながら綺麗に纏まったと思う(自画自賛w)
本番中は誰がメロを取るかサッパリわからない(コロコロ変わる)ので、一瞬たりともフェーダーから指を離せなかった。故に本番中の写真は撮れなかったのだが、kalaちゃんが撮ってくれた写真にワタクシの後ろ姿が写っていたので掲載。左側でヘッドフォンしてる働くヲジサン(私)
色々と苦労したけど、満足行く結果が出せると達成感があって気持ち良い。
終了後は kalaちゃんと二人で怒濤のバラしである。
サクっとばらした後は、用事がある kalaちゃんとは別れ、ワタクシは腹が減って死にそうだったので 7Fのとんかつ屋でお一人さま宴会に突入(笑)
いやぁ…今日もビールが美味いぜっ。
やっぱりワタクシが欲しいのは『達成感』なんだよなぁ。来年以降、仕事のしかたがガラっと変わる可能性があるので実に悩ましい所だ。非常に近い将来にワタクシが選ぶ選択肢は、なんとなく長続きしない様な気も漠然としていて「じゃあそんなの選ばなきゃ良いじゃん」と、ワタクシの中の天使と悪魔が戦っている。
そんな 11月最後の夜。人生は悩ましい。実に。
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