中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

好みの問題

 火曜日、上海は曇り、気温は 27度。実に梅雨っぽいジメっとした蒸し暑い一日。

 朝から息子を自転車に乗せて小学校に送り、一旦帰宅して自宅にて朝 8時半から 10時まで作曲作業の続きである。限られた時間で右脳を使いまくる。とにかく手を動かしていないと進まないので、思いついたアイデアやフレーズを深く考えずに思いつくままバンバン追加していく。最終ミックスの時点で省けば良い。時間が無いときは一つのフレーズに悩まないのがコツ。

 朝の段階で Logicに詰め込むだけ詰め込んで、午前 10時半には出社。そして 11時から13時半まで会議である。午前中から 2時間半もの会議で色々あって一通り凹む。

 終了後はデスクワークが中心。最近思うのだが、ワタクシやっぱり『好戦的な人』が苦手らしい。まぁこの業界は!? 兎角そういう人が多いのが常だが、ワタクシはどちらかというと、可能な限り『和』を大事にやっていきたいのだよ。ヒエラルキーには全く興味が無いから、そういうの全部あげるので、利害無しで一つお願いしたい。未来は誰にも判らないので、論点は『正しい』とか『正しくない』という部分では無い筈。ゆえに自分の意見をヒタスラ『ねじ伏せる』様に押しつけるのはチョット違うと思うのだな。そういう自信過剰タイプの人と一緒にプロジェクトを進めるのは非常にストレスが溜まる。そういう同僚と上手くやっていく方法を誰か教えて欲しいわ。

 今日は何だかコッチがイライラして死にそうになったので、20時前には仕事を終えて真っ直ぐ帰宅。

 330mlの缶ビール一本だけ飲んで、20時半から作曲作業の再開して午前 0時まで。
f:id:hayap24bit:20200617130422j:plain
 今回も EDMなのでもう制作時から boostを挟みまくって、ガンガンに音圧を上げた状態で組んでいく。この方がアガるので「それっぽい」曲になりやすい。これホント便利だわ… Linn ドラムを4つ打ちで鳴らしているだけでキモチ良い。最近 Linnドラムのキック&スネアに 909のハットを組み合わせるのがマイブーム。それをグループで纏めてBUSに送って boostを軽くかけ、他の音源と共にマスターにも boostを突っ込んでいる。
 あとでこのマスターのboostをバイパスにするとクリップしまくってびっくりするが、その時点で一旦全部のフェーダーを摘まんで同時に下げて再度調整。 Logicはヘッドルームが広くて助かるわ。大元がこんなにデカいのに、boostで圧縮してbrickすると歪まないのが不思議。但し boostは EQにクセがあって細かい調整ができないので(boostの前に EQを挟んで重低音を煽っても潰れるだけで殆ど変わらない)マスターに挟む場合は、boostを挟んだ後に、更にリニアフェーズEQを挟んで微調整して、最後にもう一回トータルコンプでカットするのがワタクシ流。最近気付いたのはトータルコンプは L3+よりも L1+の方が音が好み…って事かなw もちろんソースにも寄るが、値段が高い方が良いとは限らない…っつー事ですな(根が貧乏性なのかもw)

 何だかカナリ変わった曲になったが、自分で一々ダメ出しするのはもう止めた(笑) こーいうのは開き直りが大事! ワタクシどーせ大した人間じゃ無いのだよ。何か変に『必要以上に(自分の能力以上に)』期待に応えようとするからオカしくなる。CUEに作業待ちの曲が沢山溜まってるので、落ち込んでるヒマは無いのだ。NG出すのはクライアントに任せて、コレはコレで明日の朝スピーカーで聴いて mixしなおして提出する!
 コレで良いのだ!ふふふっ
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村