水曜日、上海は曇り、気温は21度。最近ずっと冴えない天気が続いている。ま、雨が降らないだけ良いかな。
朝 6時半、HUAWEIのサブ携帯の目覚ましの音で目覚める。iPhoneの目覚ましは味気ない音ばかりだが、HUAWEIのデフォルト目覚まし音は、鳥の囀りから徐々にハープの音がフェードインして来ていい感じ。イキナリ起こすんじゃなくて 1分くらいかけてユックリ起こしてくれるのでイヤな気分になりにくい。こういうの良いよね。何気にダイジ！
例によって朝はバタバタ。ほぼギリギリの時間に家を出て息子を小学校まで送ってから地下鉄に乗って松江まで出勤。
関係ないが、9号線の駅近くに有るこのオブジェの前を毎朝通るのだが、なんとなくイツモ目が合うので日本語で「おはよう！」と挨拶している。
『この顔が自分の部屋に有ったら巨大で邪魔だろうなぁ…』なんて考えて余計な心配をする今日この頃。
出社後も今日はカナリ忙しかった。午前中はデスクワークで資料整理と日本とのチャットで色々打ち合わせ。
そして午後からは日本の某著名作曲家さんとの zoomミーティングである。来年の夏くらいにリリース予定のチョット大きめの PJにて、メインテーマに日本の大御所さんを起用したらしい。本日は顔合わせと第一回目の仕様プレゼン会である。
そんなワケで 4つ有るスタジオの一つに呼ばれるまま行って参加したのだが、なんとコチラ側のメインディレクターやチーフデザイナーやらコアメンバー全員で狭いブースに 9名も集まってギューギュー詰め（驚）
ワタクシ急に呼ばれた様な物なので、イマイチ状況を把握しきれてなかったのだが、どうやら日本のエージェントを通してオファーしたらしく、日本側にエージェントの中国人通訳が居て、コチラから全部中国語でプレゼンをしてそれを日本側で同時通訳して伝える…という流れらしい。
ところが、始まってみて驚いたのは、日本側の通訳があまりに『へっぽこ』だったので、1/10も内容を伝えないのだ。しかも「ふわっ」と適当な通訳しかしないから段々腹が立ってきた。コチラ側は日本語が判るヒトが一人も居ないので誰も何も言わない。
「あーコレ、ヤバいパターンだ。。。」…と思ったのだが、ただ会社間の関係性や、先方の『メンツ』の問題も有るので（このエージェントとの関係性をワタクシは全く理解していないので）、一通りプレゼンが終わるまでジッと我慢して聴き（…と言っても殆ど通訳して無かったので 15分位で終わったが）一旦区切れた所で、申し訳ないがコレじゃ『サッパリ』分からないだろう…と思ったので、チョット割り込んで「補足ですが…」と、全部のプレゼンシートに関して頭から日本語で早足で丁寧に説明しなおした。
先方もようやく内容を理解して下さった様で一安心。「とても分かりやすくて助かりました！大方の世界観と楽曲の要求に関して理解できました」と仰ってくれた。いやぁ…危ない危ない。あのまま進めてたら幾ら予算かけてもマトモな物は上がってこないよ（怖）
しっかし真ん中に挟まってるエージェント、まじヤバいわ…あんなんでよく仕事取れるなぁ。コレならヲレが直接やった方が 10倍早いし確実だ。まぁきっとヲトナの事情も有るのだろう。あるいは一流作家とのコネがあるだけで仕事もらえるのかもしれない。
会議が予定より長くなってしまったので慌てて次のスタジオに移動。本日は 19時からワタクシのエレキベース収録風景の撮影が有るので慌ててセッティング。
ホントは途中まで本番向けに真剣に良いテイクを録って、そこからの風景をメイキング風に撮影してもらおうと思ったのだが、全然時間が無かったので撮影と同時に曲頭からリアル Rec（苦笑）
この楽曲のPJのBGM担当のリーダーの子が、さっきのTV会議の恩返し？じゃないが、急遽ヘルプに入ってくれたので助かった。一人じゃ間がモタたなかった。
撮影は約30分で無事終了。こういう作業はヒトに見せるモンじゃ無いので異常に疲れた。
腹も減ったので社食に行って一息。今日はカレー。かなり辛口で美味い！
食後はスタジオに戻ってベースの録り直し。さっき録ったのをプレイバックしてみたら、結構酷い演奏で凹んだ。やっぱり『観せる』前提だとダメだね。レコーディングは常に孤独な戦いである。鶴の恩返しの機織りと同じだ。ヒトに見せられるもんじゃない。どんなプロでも、カメラが回ってる時に録ったテイクが本番に使われる事は皆無だと思う。
21時過ぎ「こりゃ今日中には上がらないな…」と判断して、早々に帰宅する事にした。途中まで録っても日が変わるとノリが変わるので結局また録り直しになるからね。
家に着いたら 23時すぎ…。ハイボール一杯だけ飲んで早めの就寝。
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