中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

コンピュテーショナルフォトグラフィー

 水曜日、上海は快晴。気温は13度。どうやら昼間は 17度まで上がったらしい。久々の二桁台で暖かい一日だった。

 朝 5時 57分に自動起床、今日は夢で目が覚めた。ワタクシ夢の中で討論したり腹が立ったりすると熱くなって目覚める傾向が有るらしい。
 今朝の夢は不思議とハッキリ覚えている。PA現場の夢で、音の歪みがどうやっても取れないので、エンジニアさんに対して「DIの PADを入れてくれ…」と懇願する夢だった。なんだか非常に横柄な PAさんで、ずっと「歪んでるのはお前らのせいだから、そっちでなんとかしろ!」という態度だったので、腹が立って「-20dBの PADが有るから、それを入れるだけで良いんだけど?」と説明しようとした瞬間に目覚めてしまった。嗚呼…我ながら寝てるんだか仕事してるんだからワカラン。
 しっかしまぁ…夢の中にまで『性格』が出るから呆れる。目覚めてベッドに起き上がってから一人で失笑してしまった。
 正義感?と言うのは今や『無駄』とされる21世紀である。こりゃワタクシの欠点だな。相変わらず前時代的なのだ。良いオトナなんだから、何事も『一歩離れて』俯瞰しなきゃね。
 このフクザツな世の中、『正しい事』や『こうすればもっと良くなる事』や『効率が良くてコストパフォーマンスが上がる事』は、残念ながら必ずしも万人に求められているワケでは無いのだよ。悲しいけど。それらの隙間で必死にビジネスしてるヒトが沢山居るワケで、ワタクシが一言『最良の解』を言うだけで、その人が仕事を失う事だって有るワケさ。ヒトのビジネスを邪魔する事になり兼ねない。ヒトには皆それぞれ『立場』が有るからね。仮に『へっぽこ』なスタッフだって彼らの生活が有る。コレは忘れてはイケナイ。教育や啓蒙は相手を選ばなければイカンよ!って事だ。

 さて、早起きしてしまった関係で、朝は久々にカナリ余裕を持って準備。
 息子を自転車で小学校に送ってから、イツモ通りの通勤旅行。

 出社後は午前中はデスクワーク、そして 11時半から1時間は部内ドラムレッスン。
 昼食後は会議とデスクワーク。17時くらいからスタジオにこもってギター収録を 20時半まで。 

 お陰でスッカリ日記ネタを撮るの忘れていたので、帰りに路面電車を待つ間に iPhone12ProMaxで暗闇を撮ってみた。
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 前にも何度か書いたがコレはもう『写真』じゃ無いなぁ。言わば新しい画像記録媒体だ。レンズから入った情報をソフトウェアで自動的に加工しまくっている。良くもまぁこんな小さな機械でコレだけの事が出来るものだ。感心するが、精密に描かれた『絵』みたいで、写真…って考えると、明るい部分と暗い部分が両方ともキッチリ写り過ぎていて不自然極まりない。でも実に味が有って面白い。道路の表面のザラザラ感なんて、実際には目を凝らさなきゃ見えないほど暗いんだぜ? コレぞ『コンピュフォト』の為せる技だな。良い悪いは別として(芸術性を問わなければ)素晴らしい機能だと思う。
 きっと、絞り設定をズラして凄い勢いで連続撮影した物をCPUで組み合わせて瞬間的に加工処理しているのだろう。明るいレンズと光学手ぶれ補正の恩恵で、より精度が上がっているのだと思われる。恐ろしい世界だ。
 でもそう考えると既にコレって『瞬間芸術』では無いよね。『芸術写真』の定義そのものを揺るがす由々しき問題だ(笑)シャッターを押すという『瞬間を切り取る』緊張感がまるで無いではないか。
 あくまで想像だが、ひょっとするとシャッターを切る前から(カメラアプリを起動した直後から)既に RAM上にずっと画像がムービーの様に数秒分だけ記録され続けてるのかもしれないな…。未来の『手ブレ』よりもシャッターを切る前の 1秒の方が画像は安定していそうだしね。そう考えるとコレってチョっとした隠し撮りじゃん? 怖い怖い! 前後のバッファには映ってはイケナイものが映ってる可能性も有る!? カメラのみぞ知る…か。

 帰宅後は、缶ビール一本だけ飲みつつ、サーバに有るアニメ『サイコパス』(第一期)を数話分連続で観た。以前一度観ているのにストーリーを殆ど忘れているので新ためてワクワクしながら楽しんでいる。この作品は実に示唆に富んでいるよ。やっぱり虚淵玄さんは凄い!
 シンギュラリティ後の世界、多分そう遠くない未来。真っ暗だ。

 そんな山羊座新月の夜。午前 0時半に就寝。

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