火曜日、上海は雨、気温は 8度でまた少し寒くなった。
本日も朝 6時45分に目覚ましで起床。最近ホント眠くて仕方ない。さすが冬眠の季節。
昨日遅刻寸前だったので今日はカナリ乗り継ぎに気をつけて無事に長距離通勤完了。
午前中はデスクワーク。そしてイツモの様に社食で昼食を取ったあとは、ちょうど宅配でパーツも届いた事だし早めに自席に戻って古い iPhoneの修理を行う事にした。
息子が以前使っていた iPhone6S plusは、落下によりガラスが粉々になり、その上お風呂に水没させたのでフツーなら生き返らせるのは至難の業なのだが、ワタクシこういう機器を見てると不憫で可哀想で、どうしても生き返らせたくなるのだ。
実はコレを修理するに当たってはちょっとした『曰く付き』で、ワタクシが今使ってるこの iPhone12pro maxを購入するキッカケになったので、そういう意味ではラッキー?と言えなくも無いのだが、当時、水没直後にワタクシ 一度タオバオで修理部品であるフロントガラス(タッチセンサー)とバッテリーをオーダーしていたワケさ。で、コレが年末年始のわちゃわちゃで、何と宅配業者が紛失?してしまったのだ。…と言うか、正確に言うとウチの玄関の前までは届けたらしい(業者の担当が玄関まで来てハッキリ証言したのだが、こちら何も言ってないのに梱包の形も大きさも正しかったので業者の記憶は正しいと思われる) なのに神隠し?みたいにキレイに消えてしまったワケさ。
こうなるとどっちの責任?か中々微妙で、まぁうちの奥さん曰く「〇〇(息子の名前)がずーっと携帯で遊び続けるから、コレは修理するな!って事よ」てな感じで、特に保証請求もずに結局一度は修理を諦める事にしたわけだ。別にそんな高価な荷物でも無かったしね。
ところが、やはり目に付くところに無残な死骸が放置してあると悲しくなるワケで、ワタクシあくまで『個人的趣味として』妻や息子には内緒で修理する事にしたワケ。それ故に会社でやってるワケさ。我ながらアフォだ。
…と言う事でリベンジである。
まずは届いた荷物と死亡したiPhone君を並べる。
もともとボディカラーがローズピンクだったのでベゼルは白なのだが、以前のと全く同じじゃ面白くないからオリジナリティを出すために黒ベゼルにしてみた。もちろん Apple純正じゃなくてサードパーティ製なのだが、梱包もちゃんとしていた。
そして、以前のバッテリーは半分死にかけていて直ぐにバッテリーが無くなってしまったので、折角なのでコレも新しいものに交換する事に。勿論これもローカルメーカーの代替品である。さすが中国、何でもある(笑)
まずは裸の状態で以前のバッテリーを使って、画面だけコネクタに接続して起動を確認したら、キレイに表示されたし、タッチパネルも正しく動いたので一安心。
うーむさすがワタクシ!予想通りだ。基本的に水没後、直ぐにバッテリーを外した状態で完全に乾かせば、2週間くらい放置すれば大体生き返るのよね。ICやらLSIというのは物理的な短絡や回路内に発生する想定しない抵抗値やらが解消されれば殆どの場合正常動作するのは経験から学んでいる(但し通電状態で水没時間が長いと大方死亡するが)ま要はICなんて電気が流れてなければタダの石なのさ(笑)
しっかしまぁ…新しいディスプレイを眺めていて驚いたのはコレちゃんと高解像度 Retinaディスプレイだった事。横流し品?…にしても別で作ってるにしても設計図やらダダ漏れって事だよね。想像を遥かに超えてパーツの購入価格が安かったので(笑)
その後は面倒なバッテリー交換である。リチウムイオンバッテリー(リチウムポリマー)はホント厄介で、エネルギーレベルが非常に高いので、ショートやら物理的な破損で発火やら爆発やらする事が有るから取り扱いはホントに神経を使うのだ。しかもそれ故に携帯は一番強度が強いボディ部分に『コレでもか!』ってくらい強力な両面テープで固定されているので、コレを剥がすのが大変なワケ。
iPhoneはその辺良く考えられていて、バッテリーの裏側にに 3本の縦長の『剥離可能な』両面テープで固定されているのでコレを端っこからビローんと引っ張って『途中で切れない様に』ゆっくりと引っ張って剥がせばOK。
一瞬真ん中のテープが途中で切れて焦ったが、何とか拾えたのでようやくキレイに外れた。メデタシメデタシ。コレが途中で切れてしまうと、ドライバー等を隙間に挟みつつこじ開けなければならなくなり、しかもバッテリー自体のサイズが薄くて大きいのでバッテリー自体が簡単に曲がってしまうのだ。もし折れたり曲げたりキズを付けたりして内部のフィルムが切れて中でゲル状の液体が混ざると突然発熱して発火する恐れがあるからカナリビビって作業したのは言うまでもない。
バッテリーの裏側に細かい仕様が書いてあったので確認してみたら、新しいバッテリーは性能が上がっていた。右がオリジナル(2,750mAh)、左が新しいもの(3,520mAh)。オリジナルも中国製だったので多分クオリティ的には問題ないだろう。
そして新しいバッテリーに剥離可能な両面テープを装着。こういうパーツもちゃんとキットに入ってるんだから素晴らしい。
当たり前だがサイズもピッタリ!(容量増えてるのに!)
そして最後の難関はディスプレイと本体の間にあるパッキンである。
まず片側のブルーのシートを剥がして本体に綺麗に貼り付ける。
そして伸びたり剥がれたりしない様に慎重にシール部分だけを残して反対側のブルーのシートを剥がしていく。この0.2mmくらいの細い両面テープがキモ。
そして来た道を戻る様に組み上げて完了!そして動作確認。当たり前だが全く問題なかった。素晴らしい!
指紋センサーは内部 IDと CPUとでマッチングを取っているらしく古い部品を移植しなければならないため、黒いベゼルなのにボタンだけ白…という(笑) ピンクボディに黒ベゼルでボタンだけ白。世界に一台だけ?のオリジナル?なーんちゃって。でも何となくワンポイントになって可愛いよね?これ。
せっかく治ったのに、内緒でやってるから妻にも息子にも自慢できないのが残念だ(苦笑) でもまぁ今使ってる携帯がトラブった時に代替機として使えるから良しとしよう!
こうやって壊れた機械が治っていくのを見るのがとても嬉しい。心の底から喜びを感じている自分に驚くわホント。ある意味ヘンタイだなw