中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

古い機械

 月曜日、上海は雨、気温はまたまた一桁の 8度。朝は比較的暖かかったのに午後から急に寒くなって夕方にはまた一桁になってしまった。3月だというのに何だかなぁ…。

 朝 6時半に目覚ましに起こされる。昨夜寝たのは 2時過ぎなので 4時間半しか寝ていないが、意外とスッキリ目覚めた。

 例によってイツモ通り『朝のバタバタ』を経て息子を小学校まで送ってから通勤旅行で出社。

 出社後は午前中から作曲業務。そして 11時半から1時間は社内研修の講師。

 お昼過ぎは眠気との戦いに打ち克つ為に!?(と言うのは言い訳だが)ネットショッピング(笑)
 Wavesのプラグイン40%オフのセールがまだやっていたので「そういえば Wavesは PayPal決済できるかな?」とチョット気になったので、セールに任せてちょっと単体プラグインを買ってみた。

 ドキドキしながら中国ペイパルで人民元決済してみたら、スルッと買えた!! いやぁ嬉しいなぁ。今後、海外のプラグインやソフトウェアは、中国のヘソクリ口座から買いたい放題だ(笑)何より日本円がセーブできるのがホント助かる。クレカだと日本の口座から日本円が引き落とされる一方だからね。

 ちょうど 50ドルを超えたので、更なるオマケでもう一つプラグインが貰えた。いやぁ… 最近の Wavesは何だが太っ腹過ぎて、昔マトモな価格でに買ったプラグインがアフォらしくなる。これも需要と供給のバランスだろう。この 25年で纏めたらワタクシきっと 100万円以上払ってるのは間違いない。良い時代になったモノだ。イマドキの若者が羨ましくて仕方ないわw

 午後からは会議三昧で一日が終わってしまった。そりゃ 3月だものね。色々仕切り直さなきゃね。

 何だが疲れてしまったので、午後 7時45分発の送迎バスで家路につく。

 約 2時間の通勤旅行を経て帰宅した後は、昨日倉庫から持ってきた古いマイクプリに火を入れて色々ガリ等を色々チェック。
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 20年以上前に買った Focuriteのプラチナライン(廉価版シリーズ)の twintrack proである。コレそもそも日本仕様の 100V仕様だったのだが、裏のヒューズボックスがスイッチになっていて、220Vと 240Vに変更可能だった。中国は 220Vなので切り替えて、恐る恐る火を入れたら問題なく使えた。ラッキー! オーディオ機器に於いて変圧器は百害あって一利なしだものね。
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 一通りチェックしたらボリューム類のガリよりもスイッチ類の接触不良の方がずっと深刻な状況だった。何せ上海の自宅スタジオを畳んでから約 6年くらいずっと倉庫に入れっぱなしで一度も火を入れてなかったのだ。倉庫の冬は相当寒いので、グリス類が固まって、押したら戻ってこないスイッチがいくつか(苦笑)

 とりあえずオイルスプレーで接点を復活しようと思い、パネルを開けて中を覗いてみたが、何とコレ基板を全部外さないとフロントの顔の裏にアクセス出来ない仕組みなのだ。しかもこのプッシュスイッチは裏に外れ止めのフックが有って、真正面から引っ張るだけでは抜けない仕様。「嗚呼…詰んだな。全部外すのメンドクセ〜」とかボヤきつつ 3分ほど考えたが、時計を見たらすでに午前 0時過ぎ。
 何せ昨夜は睡眠不足である。何度かカチカチ押し続けたら一応フツーに機能し始めたし、電源入れて暫くしたら基板自体が温まったのかドンドン柔らかくなってきたので、今夜は火を入れっぱなしで寝る事にした。

 中を開けたのは初めてだったが、この時代にしては基板類は結構しっかり作ってあったし、トロイダルトランスも比較的大型だし、要所要所はちゃんとシールドされていて、何気にちゃんと設計されていた。どうやらクラス Aはダテじゃないらしい。廉価版とは言えメーカーの心意気が感じられる。OPTコンプなので音は派手には歪まなかったが、ニーボタンが絶妙で想像以上に太かったので、コレちゃんと直して会社で使おうと思う。

 アナログ機材は一台一台それぞれ個性が有るからね。プラグインに慣れ切った耳にはとても新鮮だ。ユニークな使い方できるかもしれない。
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