土曜日、上海は快晴、気温は 21度。相変わらず涼しい一日。
朝 8時起床、午前中は家の事をあれこれやって、早めのお昼を食べた後は、自転車に乗って陆家浜路にあるリハスタ『Rock Shanghai』に向かった。午後一からシンガーソングライター『MEI-Z』ちゃんのリハが有るのだ。このバンドはベースなのでベースを担いでスタジオに向かった。
空は抜ける様な青空。うーん気持ち良い！
本日は 2スタの真正面にある隠し部屋？にてリハである。ここはこのスタジオのオーナーのバンドが自分ら専用としてキープしている部屋らしいのだが、全部のスタジオが埋まってる時だけ貸してくれるらしい。広くて清潔で良い感じ。
ここの部屋にあったベーアンが超可愛くて感動。orangeの 300Wである。
こーんな可愛い筐体なのに、右上の不思議な二つの大きなツマミを回すと凶悪に歪むから笑ってしまった。なにこれベースファズ？すげー。凶悪w
結構集中してリハしたので写真を撮るのをすっかり忘れてしまったので、MEIちゃんの微信モーメンツより拝借。こんな感じ。
そして 15時にリハを終了してから、ワタクシは次のスタジオへ移動で有る。次は例によってアングラ…じゃなかった。オルタナバンド『Kill Automation』のリハなのでドラムである。今日は流石にベースとドラム二つの楽器を全部持ってくるわけにはいかなかったので、スティックとヴォーカル用エフェクターのみ持参で、自転車で向かう。
斜土路 x 西藏南路にある大きめのマンションの 1Fに音楽教室があるのだが、そこの地下にリハスタ兼レコーディングスタジオが出来たらしい。ようやく内装が終わったばかりでまだ正式オープンではないのだが、メンバーが知り合いだったので、こけら落し？じゃないが、防音の感じとか確かめるために試しにココで演ってみる事になったワケさ。
入ってみたら中々手頃なスペースで良い感じである。内装が終わったばかりでまだ部屋中がホコリっぽいしシンナー臭いが、楽器類はかなりマトモで驚いた。
ガラス張りの向こう側はコントロールルームになっていて、27inchの iMacとPRESONUSのデジ卓が置いてあった。デシケーターの中には U87等のコンデンサマイクも入っていたのでやはり最終的にはレコーディング用途として使う事を目的として改装されたのだろう。
ドラムセットは、とにかくシンバル類が異常に多くて笑ってしまった。自分が叩きやすい様にサクっとセッティングしてみる。
ホコリこそ被っているものの、全て『生きて』いてとても良い音だ。こりゃ良いわ。
面白かったのは固定のクローズハットまであった事、ツインペダルを持ってこなかったのが悔やまれる。
そして真面目に爆音でリハーサル。部屋がややデッド過ぎるが、タマには普段と違う環境で演奏するのも自分らの弱点が判って良い。
いやぁ…このバンドはホント楽しいw
そりゃそうと、このMEINLの『Byzance』というシリーズのハットの音がスゲー良くて感動した。ジャキッと切れる明るい音で、しかもダイナミクスが凄い。なにコレ！すげー好みである。ショルダーで強めに叩いた時とチップで軽く叩いた時の音量差が素晴らしいので、自分が上手くなった様に感じるほどだ。ハーフオープンも踏み込み具合で何段階も音質に表情があって、気持ち良くてついついニヤニヤしてしまった。
今までマイネルのシンバルはあまり好きではなかったのだが、このハットとライドはメッチャ良い！ ライドも素晴らしい音だった。Jazz的に軽く Swingしてみると繊細で非常に美しいしサスティンも結構長め。でも派手にクラッシュ的に叩いても破綻せずに前にシッカリ出る。カップ部分が若干小さいので中々スイートスポットに当たらないから、綺麗に鳴らすのにコツが要るが、スカッと当たると非常に良い音なのだ。これ個人的にはスゲー好みだわ。いやぁ…マイネル見直したぜw
うちのベースボーカルは、慣れない部屋で、普段とアンプも違うので音作りにカナリ苦戦していた。中々音がキマらないらしい。しっかしまぁベースの『音色』にココまで拘る子も珍しいw
リハ終了後は、メンバー 3人とスタジオの老板とスタッフとで、5人で一緒に呑みである。今日は東北料理。中々美味しかった。
色々とスタジオの話をしたが、もう少し片付いてきて色々細かい部分のブラッシュアップをしていったらカナリ良いスタジオになりそうだ。リハスタ貸しはやめてレコスタに専念した方が良いかもしれない。リハスタ貸しすると機材がどんどん壊れるからね。
いやぁ…上海のスタジオ事情も徐々に変わってきて、良い感じに増えてきたのが嬉しい。
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