金曜日、上海は雨のち晴れ時々曇り、気温は 33度。
朝 7時少し前、黄浦区の自宅にて自然起床。窓を打つ雨の音を聞いて少し凹む。今日は久々の屋外での PA現場が有るのだ。まぁ天気に文句言っても仕方ないので、色々と機材をカバンに詰め込んでイツモの店の倉庫に寄ってパワー・アンプ等々を持ってタクシーで上海高島屋へ。
朝 9時過ぎに現場到着。家を出る頃には雨は止んで青空が出ていたので一安心。
サクっと仕込んで音が出る。今回はワタクシの MRX515の修理も完了したのでコレをセンターメインにサイドを JRX215、インフィルに A15、ウェッジはいつもの A12Mという構成。そしてカンザキの会社から持ってきた無名メーカーのウェッジを予備とする。
アンプは予備用を含めて 7台(14ch / 笑)一昨年のハロウィンの現場で本番中に 4chのパワーアンプが飛んでしまってメッチャ苦労したのでその教訓から予備を念入りに?(やり過ぎだっつーの)
しかし雨対策のためにテントの横と後ろをビニールシートで覆っているので、炎天下に風が通らないから中の気温がめっちゃ高くて凹む。最初のイベント(輸入博の開幕式)が始まる前に一番上に積んでいたワタクシの P2500Sの右チャンネルから「ポツッ」「ポツっ」とノイズがなり出したかと思ったら、入力信号を何も入れていないのに CLIPランプが点滅し始めた。卓の問題かと思い、一旦電源を切ってからインプットケーブルを抜いて試してみたが症状は同じ。嗚呼…早速壊れたよ(凹)もう何で毎回ヲレの機材ばかり壊れるんだろう…腹たつわー。まぁ一番太陽光を浴びていたのは確かだ。
まぁブーたれてても仕方ないので気をとりなおしてスペアに交換。ところがカンザキの会社から持ってきたローカルメーカーのパワーアンプが3台とも片方のチャンネルが異常に小さくてステレオで使えない。なので bridgeモードにしてモノラルアンプとして 2台使う事にした。
ホラね。やっぱりスペア沢山持ってきて正解だったじゃん。
最終的に落ち着いた本日のワタクシの現場。こんな感じ。借り物が多いが、機材類はだいぶ進化した?気がしないでもない。
ただ、このテントだけは頂けない。ほんと暑くて死にそーだ。機材だって壊れるっつーの。
そして午後の輸入博開幕式を無事終え、その後はセットチェンジして夜のビール祭り用のバンド形式へ。
本日の出演は歌手の『李悦』さんのバンドである。彼女の歌は以前、何度か音響を担当させてもらったので、お互い顔見知りなのでやりやすかった。相変わらず素晴らしい歌声に癒される。
しかし、バックバンドの皆様がチョットあまりにあんまりだったので、1ステージ目終了後に彼らに直接伝えた。別に上手い下手の問題じゃなくて『姿勢』の問題である。舞台に立つ以上、最低限守ってもらいたいルールがあるのだよ。お客さんの為に演奏するんだからね。
…とまぁ、相変わらずの偏屈ジジイではあるが、まぁ仕方ない。ワタクシにはワタクシの流儀がある。
こちとら演奏者が最高の演奏を出来る様に、必死に朝から半分熱射病になりながら準備してるのだ。そういうスタッフ達の熱意を裏切る様な真似だけはして欲しくない。ただそれだけ。
何ども言うが、李悦の歌は最高だし一流だったから尚の事残念でならない。(今回、彼女のバンドでは無く、インペグ屋が集めたミュージシャン達らしく彼女とは今日が初顔合わせらしい。そりゃそうだ)
とにかくミュージシャン達には悪いが、『歌メイン』で音響を作ったのは言うまでもない。我々は最終的には(本番は)全て『お客様のため』にやってるのだから。お客様が不快になる事だけは絶対に避けなきゃね。ただヒタスラ(不具合を見えない様に)誤魔化すPAなんて甚だ心外だが、まぁ仕方ない。
でも『歌』だけは、本当に素晴らしかった。
4ステージ、2時間の演目も無事終了。いやぁ…色々凹んだわ。
ま、これも教訓。人の振りを見て我が身を振り返る良い機会だ。
さて!明日は上海高島屋夏祭り。非常に多くの演目があるので、気合いを入れて頑張ろう! どうか雨だけは降りません様に!
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