中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

夏祭り2021

 土曜日、上海は晴れのち曇りのち豪雨。気温は 36度→26度。

 朝 8時半起床。嗚呼…最近の運動不足が祟って!? 全然疲れが取れない。老体に鞭打って高島屋へ。今日は上海高島屋の恒例夏祭り(Day2)が開催されるため、ワタクシは屋外ステージの PAのオシゴトである。
 2Daysイベントの良いところは、機材のセッティングが楽…という事。昨夜終わってからは全バラでは無く半バラなので、半分の時間でセッティングできるワケさ。何より機材運搬が最小限で済むのが助かる。

 午前 11時前に現場到着。全ての機材の動作確認から。昨夜もまた結構な雨が降ったのだ。火を入れる前に、とりあえず水回りだけは確実に確認しておかないとね。特にパワーアンプ周りは比較的大きな電流が流れるので注意!
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 そうそう、今回も昨日色々試したのだが、個人的にはやっぱりこの CROWNのアンプの音が好きだ。これはシリーズ最小の202なので絶対的な出力は小さいのだが、明らかにヤマハより音が太いと思う。特に 小〜中音量時に、音がクリアで一歩前に出る感じ?(ヤマハはコンプで推してあげないと小ぢんまりしてしまう様なシチュエーションでも、コレだとコンプ感が一切無く音が前に出てくれる)とにかく音が遠くまで良く飛ぶのだ。
 出力が小さい分フルテンで突っ込んでもスピーカーが飛ばない…という利点もあるしねw

 そしてカンザキの会社から借りたパワー・アンプだが、昨日は下の2つをブリッジでMONOアンプとしてそれぞれ使っていたのだが、左側のサイドフィルとして使っていた下から2番目のアンプのみ、なぜか今日はハムノイズが乗って、アースリフトしてもダメで、時間が経つごとに大きくなってきたので、左のサイドフィルを一番上のアンプに変更。
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 しかしコレがまたクセが有って大変! 昨日の日記にも書いたが、左右で音量バランス(音質も)が異なり、且つブリッジモードにしても音量が上がらないで逆にノイズが乗ってしまう…と言う始末。結局 STモードで右チャンネルだけ使って乗り切る事に。色々あるわーホント。
 何と言うか、信頼できるハイパワーで音が良いパワーアンプが欲しいところだ。信頼性というのは『耐熱』も含めて…ね(笑) 昨日もワタクシ個人モノのヤマハ P2500Sを一台飛ばしてしまったので、一台購入しておかなければならない。なんか最近流行りのデジタルアンプは軽くて高出力なので魅力だが、先日SPを飛ばしてしまってから少し怖いのだよなぁ。ま、ゆっくり考えよう。

 さて、そんなこんなであっという間に本番時間。ここからは怒涛の転換で全然余裕なし。ようやくダンスになって少し余裕ができて写真なんか撮っちゃったりして。
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 本日最もお客様が多かったチアのパフォーマンス。ステージを囲む様に、ほぼ全面(150度近く?)お客様で溢れ返った。いやぁ…外向けに Out Fillを設置しておいて良かったよ。
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 仕事中のワタクシ。キーボーディストの千絵ちゃんがタマタマ遊びに来てたらしく撮ってくれたw
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 ♪ 働くおじさん、働くおじさん、こーんにちは! ♪
 なぁんて、古臭い歌を思い出す。まさか自分の写真を見ながらコレを歌う日が来るとは…トシとったなぁホント(苦笑)

 ワタクシ、旧式のドライサンプ空冷式の生き物なので、夏の現場ではマイ扇風機が必須なのだ。コレがないとオーバーヒートして使い物にならなくなるからね。扇風機は偉大だ。
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 その後も途中に雨に降られつつもイベントは続く。

 そして本日もっとも大変だったフルバンド。Drs. Bs. EG. Key. Perc. Tp. Sax. Vo.という 8人編成のバンドなので、転換がホント大変だった。
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 しかもリハ無しなので、1曲目で音を作らなきゃならない。中々スリリングな現場。息つく間もない。
 当たり前だが、コレだけ蜜に様々な種類の演目が続くステージでは、バンド用にサウンドチェックする時間が取れないので、バランスのみならず EQも「やりながら」作らなきゃならないから超大変なのだ。バンドさんには申し訳ないが 1曲目はホント『バランス作り用の曲』と割り切って大胆に調整しまくった。何とか 1曲目が終わる頃に形になったので良かった。あぶねーホント。

 何はともあれ、このバンドさんが終われば後は比較的楽である。ようやくトイレに行く余裕?まで出てきた。
 陽が落ちて、ラストに近付いてきた頃、顔見知りのイベンターの中国人女性がやってきて、ワタクシにこんな素敵な差し入れを(嬉)
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 いやぁ…「わかってる」ねw こんな嬉しい差し入れは久々?かも。

 そしてラストスパート。浴衣コンテスト。
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 そしてこの後盆踊り〜太鼓で終了…というこのタイミングになってなななんと! ゲリラ豪雨の到来である。 突然バケツをひっくり返した様な雨と共に、台風並みの突風が吹き荒れ、テントをなぎ倒していくじゃないか(怖)
 うわ〜やばっ。コレ一番やばいやつだ。
 とにかく我らスタッフ全員、自分らのテントが飛ばされない様にしがみ付いて数分を乗り切るが、本当に危険な状態になってきたので、この時点でイベントは中止!強制終了と相成った。

 ココからはまさに火事場の大騒ぎである。とにかくテントが吹き飛ばされるほどの強風なのだが、我々のテントの中には高価な借り物機材が山ほどあるから、一気に電源落として全てのケーブル類を抜いて、屋根のある場所まで運ぶ…という事を人海戦術で約 10分〜15分程度で行わなければならないワケさ。2時間かけて仕込んだものを 10分でバラすなんて無理に決まってる。しかしとにかくテントが飛ばされる前にやるしかない。

 殆どの機材を移動した後、案の定我々のテントも飛ばされた。いやぁ…ひでーな。これ。
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 何はともあれ、怪我人が出なくてホント良かったよ。危ない危ない。

 ま、本来行う予定だった演目の 8割〜 9割くらいまでは無事に完了できたのでコレでよしとしなきゃね。

 その後は一気にドッと疲れが出て、ワタクシ自身が電池切れでもう立ってるのもやっと…という感じだったので、バラしが全部終わるのを待ったら、後は挨拶も間々ならないままタクシーを呼んで帰宅。

 いやぁ…トンでもない現場だったわ。天候に文句言っても仕方ないが梅雨時の屋外イベントはもう懲り懲りだ。炎天下で熱するだけ熱しておいて、次はイキナリのゲリラ豪雨と突風で吹き飛ばしちゃうんだもの。慌てて重たい荷物を持って走るのは 54歳の老人には正直キツいっす。あはは。

 事故が起きなくてホント良かったよ。後日機材の総チェックを行って、どれだけ被害があったか確認しなきゃ(凹)横殴りの暴風雨だったので、多かれ少なかれ、全ての機材が水を被っているのだ…。とにかく明日のライブ出演に使う MacBook Airだけは何としても無事である事を祈るのみ。コレが死んだら明日のライブ出演はできないからね。
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