中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

何につけアナログ

 金曜日、上海は晴れ、気温は 34度。最近このくらいの気温で安定している。

 上海に向かっているであろう台風 6号の影響で!? 今夜くらいから大荒れの予想なのだが、朝から夕方くらいまで綺麗に晴れ渡って入道雲が出ていた。気持ちの良い夏空。
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 朝 7時、松江の寮にて起床。そしてトイレだけ行ってまたベッドに戻って二度寝して 8時半に目覚ましで起きる。体内時計がこのスケジュールに変更になったらしい。実に良い傾向。でも睡眠時間が少し増えると 五十肩の関節痛が酷くなる?朝起きたら、横向きに寝ているので下にしてる方の右肩が痛い。まーったくもってポンコツな身体。

 いつもの様に Radikoで J-Waveをかけながらノンビリと朝の準備。今日も日本は祝日らしく、番組もホリデースペシャルらしい。久々に『クリス智子』さんの声に癒される。嗚呼…懐かしいなぁこの声。
 『ジョンカビラ』さんといい『クリス智子』さんと言い、J-Waveに古くから居るナビゲーターの声を聴くと、条件反射的に大学時代を思い出すのだ。確か開局は大学 2年の頃だった気がする。開局当時は、全体的にコンプきつ目で、全てのプログラムが音圧を上げた状態の放送だったので最初は戸惑い『FM局なのに、わざわざレンジを狭めて音を悪くしてどーすんだよ!』と感じて違和感を感じたものの、CDの音圧競争と共に時代はどんどんそちら方面に引っ張られて行ったので、丁度そういう節目だったのかもしれない。

 それから疾走感溢れる 90年代の殆どを J-Wave聴きながら過ごした様な気がしないでもない。 pizzicato-Vの『東京は夜の7時』という曲が有るが、ワタクシ的には、あの世界観がまさに『クールにちょっと気取った』90年代の象徴だったのだよ。『無反省にゴージャスだった 80年代の残り香を纏いつつ、クールにチョット気取った大人になろう』と藻搔いていた時期でもあるな。あはは。今思い出すと青臭い。

 まいっか。とにかくクリス智子さんの喋り方は当時と全く変わってなくてとても癒された。

 朝 9時過ぎに家を出て徒歩 10分の通勤。そして午前中はデスクワークが中心であっという間にお昼。

 昨日頼んだワインキャップがもう届いたので、お昼休みに早速寮の部屋に持ち帰って確認。
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 そうそう!これこれ!真空栓はやっぱりコレが一番!
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 午後は会議が一つキャンセルになったので、前々から気になっていた Prophet-6のピッチベンド不具合を修理する事にした。
 電源を入れて暫く使っていても常にピッチが低く、チューナーで測って Master Tuneを +23くらいまで上げないと 440Hzが出ないので、今までは『まぁアナログシンセだから仕方ない』と割り切っていたのだが、先日とある事に気付いた。 なんとピッチベンドのセンターがズレているのだ。MIDI出力してみると良くわかる。
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 logicは基本的にベンドホイールを触らなければピッチベンド情報は記録されないので今まで気付かなかったが、一度でもホイールを触ると MIDI音源ですらピッチが下がるので不審に思って色々調べたら、一度でもホイールを触ると、センターが -6 ~ -7になってしまう。
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 「うーむ…これ、半固定抵抗の取り付け精度の問題じゃね?」と思ったので、早速中を開けて確認。どんな高価な機材だって直ぐに開けちゃう悪いおっさんw
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 オシレーター 6つがモジュールになって別基板になっていたり、色々と新鮮。

 とりあえずピッチベンドホイールを外して確認してみたら、センタークリックも何もないフツーのボリュームだった。基板側に微調整用のトリマーが有るかと思って探したがなかった。こりゃ取り付け精度というより、部品の精度を問われる作りだな。
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 少しズラしては実験を重ねる。結構大胆に変わるので、意外と微妙な精度を求められるらしい。
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 何度も取り外しては角度を微調整してネジを締め付け、ようやくゼロセンターが「きっちり」出る様になった。
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 組み上げたら Master Tuneも±0でちょうど 440Hzが出る様になって納得。なるほどねぇ…コレの問題でしたか。実にアナログだ。あはは。

 その後はフツーに右脳を使ったオシゴトを経て、18時半くらいに早めに社食で早弁して、19時(日本時間 20時)から始まる東京オリンピックの開会式の中継を会社の自室スタジオでじっくりと鑑賞。
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 とりあえずオープニング〜入場行進の途中まで見たのだが、正直な感想は…。

 いやぁ…ごめん!『ちょっと違う』かなぁ…色々な部分で。とてもモヤモヤする演出だった。

 まだ全部観てないから語るのは早いかもしれないが、オープニングの 1Hくらいを観る限り『モヤモヤ感』しか残らなかった。

 もちろん、ワタクシごときがとやかく言える立場じゃない事は百も承知しているので、あくまで「個人」の感想に過ぎない…と前置きした上で、ちょっとだけ書かせて貰うと、そりゃ土壇場まで色々あったと思う。その割には良く頑張ったと思うよ、もちろん。スタッフさんは二転三転する現場で本当に血の滲む様な努力を続けてきたんだと思う。『この条件下では』実に素晴らしかったと思う。

 でもコレ『世界』が同時に観てるワケじゃん? 2021年7月という『リアルな今の』日本のイベント演出力、技術力、芸術性、現代文化等々を、全世界に対して堂々と発信できる数少ない機会だと(個人的には)思うワケさ。逆に言うとコレで判断される怖さも含めてね。

 あえて細かく一つ一つに対する感想は書かないけど、どうしても 2016年のリオの閉会式で行われた椎名林檎さん、真鍋さん率いるライゾマ社、MIKIKOさんチームの素晴らしい演出を観た後だと、あれから 5年も経ってるんだから…という、大きな期待をしてしまうのが人の常(アレは本当に素晴らしかったので)
 しかも今回は 90年代のサブカル人選だったので、クールでスノッブでシニカルに気取りつつもセンス良い演出をカナリ期待してたんだけどね。どちらかというと真逆で個人的には土臭く感じてしまった。残念ながら新鮮な(斬新な?)ワクワク感や、感動はワタクシは殆ど感じなかった。MISIAさんの歌だけはホントに良かったけど(オケの斬新なアレンジも含め)ね。

 このモヤモヤ感は、無観客だから…という理由では無いと思うんだな。言い訳ができない状況で、中途半端になってしまう恐れがあるなら『演出自体は行わず、行進と聖火リレーのみにする』という判断も有りだったのでは?…と、エラそーに近くて遠い空から勝手に思う7月の夜。

 もちろん、単純にワタクシが昨今の中国のド派手な演出に慣れきってしまっただけかもしれないが、少々見劣りしてしまった感は実に惜しい。ワタクシごときが感じているのだから、日本を技術大国としてライバル視している国のイベント屋はほぼ皆そう感じただろう。
 もし時期的に『派手な演出』が許されない状況だった…というなら、それこそ技術やセンスで攻める事は出来たのでは?…と思ってしまう。舞台芸術方面だって世界に誇れる高い技術を持ってる日本のチームだって沢山有るんだし。

 まぁワタクシが観たのは中国国営 TV局CCTV の中継(中国語放送) だったので、気の利いた解説は一切なかったし、しかも時間の関係もあってオープニング+少しの入場(ゲーム音楽)くらいまでしか観れていないので、ここだけ切り取って多くを語るのはフェアじゃないかな。 明日、日本の実家で録った放送を DLして、もう一度最後までジックリと見直してみようと思う。それでこの『モヤモヤ感』が払拭される事を祈りつつ。
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