金曜日、上海は快晴、気温は 27度。今日も清々しい良い天気。今、この街は完全に封鎖されていてクルマもほぼ全く走っていないので、空気がもの凄く綺麗なんだろうけど、結局部屋から一歩も出られないからその恩恵を預かる事すらできない…という。実に残念。
朝 7時半、またもや激しいドアノックで起こされる。「おいおいまたかよ！」って感じで、マトモに目も開かない状態で玄関に行き、抗原検査キットを受け取った。
部屋に戻って携帯のメッセージを確認したら、今朝 6時 50分頃に『政府からの通知により本日 7:30より一斉に抗原検査を行います』的な連絡が入っていた。
なんで昨日のウチに連絡しておかないかなぁ…。さすがに2日続いたから今日は無いだろう…と思って、昨夜はフツーに遅くまで飲んでしまったのだよ。まーったくもぅ。眠いったらありゃしない。
とりあえず文句ばかり言っても仕方ないので、まずは検査である。今までのとメーカーが違うものに変わっていた。
くしゃみを我慢しつつ鼻の穴に綿棒を突っ込みまくった後、試薬の入った容器に入れてかき回し、それをひっくり返して検体を機器に垂らして数分待つ。もう慣れたもんだ。結果は相変わらずもちろん陰性である。
ウチの会社は独自のDBで管理しているので社員証と一緒に写真を撮ってアップロードしておしまい。まさに朝飯前だな。
しっかしまぁ、まだ 7時半ですよ。 我々の始業時間は 10時なので、実に中途半端である。二度寝しようかと一瞬考えたが、鼻の穴に突っ込んだ綿棒のせいで完全に目覚めてしまったし、コーヒーを淹れて、軽く仕事を始める事にした。昨日作った作品を聴き直して、ちょっとだけ手直しして過ごす。
そして午前 10時から TV会議である。一人一人昨日の業務内容を発表していく形式なのだが、サスガに女子は化粧をするのが面倒らしく、カメラを offにして良い事になったのだが、そしたら男子も含め全員オフになる…という（笑）そりゃそうだわな。あはは。
コレでワタクシもだらしない格好で出席できるし、会議中に鼻をほじっても大丈夫なので安心だw
会議は 30分ほどで終了。早い早い。良い感じだ。ただ長いだけの会議は、ホント無駄以外の何物でも無いからね。実に素晴らしい。
そして、会議終了後はフツーにオシゴトである。
さすがに部屋から一歩も出ないと日記ネタがないので、今日はコッチの寮で使ってる古い Audio I/Fでも紹介しようかな。
コレは英 Focusrite社の Saffire 24 Proという機種である。名前から想像できる通り『Fire Wire 400』での接続…という、今や化石みたいなインターフェースである。コレを最近の USB-Cコネクタしか持たない MacBook Proで使うためには 3度も変換をカマさなければならないのだ。
まず『USB-C -> Thnderbolt2』変換、そしてその後、『Thunderbolt2 -> FireWire800変換』そして最後に『FireWire800 -> FireWire400変換ケーブル』という3度手間が必要だったりする（泣）
Appleはその時々で『最良』と思われるインターフェースをいち早く導入する事で有名だが、逆に言うと『流行らなかった』インターフェース規格もカナリあって、毎回困る事になるのだ。この FireWire規格をはじめ、Thunderbolt規格もそうだ。そりゃ実際の転送速度は USB系よりずっと速いカモしれないが、多くの機器が採用しない限り、実に『偏屈な』製品になってしまうので、周辺機器メーカーも対応に躊躇するのは否めない。お陰様で『数』が出ないから一々コストが高いのだ。
故にもしコレらのインターフェースを積んだ機器を高い金払って買ってしまった場合は、その後、規格が変わるたびに何度も『変換器』を追加購入して継ぎ接ぎしなければならない…という（苦笑）これもアップルユーザーの宿命ですな。
何はともあれ 10年近く前のインターフェースが今でも使えるのだから有難い…と思わなきゃね。
ただ、残念な事に、このI/Fもとうとうサポート対象外となってしまったので、ドライバは OSは現在使ってる 10.15（Catalina）が最終版となるため、もしこの後このMac OSをアップグレードしてしまうと使えなくなってしまうんだなぁ…実に悩ましい。ま、十分モトはとってるけどね。皮肉な事にコレより古い USB2.0のインターフェースの方が長く使える事になった。うーむ。まいっか。
さて、今日は全然仕事が捗らない。まーったくヤル気が起きないのだ。10分ほど作業しては立ち上がって部屋の中をウロウロ歩き回る動物園のゴリラ状態。
全然集中できないから諦めて WeChatのモーメンツをボーっと眺めていたら、現在の上海の『食』にまつわる結構悲惨な状況を『ちゃんと』正しく纏めている、とあるブロガーの記事がたくさん拡散されていて、ワタクシも読んで結構共感したのだが、暫くしたら、なななななんと！削除されてるじゃないか（驚）びっくり。
内容は、決して体制を一方的に無碍に批判しているワケでも何でもなくて、安全保障の観点から『21世紀の先進的な文化都市である上海なのに、このままでは飢えとの戦いに発展しかねない』と警鐘を鳴らしているだけで、とても良く現状を纏めてあったのに、誰か（一般人）が投诉した（政府関連部門にチクった）らしい。そのチクった本人は『私がチクッた』的な投稿を挙げていて、それがまたバズったりして!? 何だかもう意味がわからない状態になっていて凹んだ。
以下が、その『私がチクりました』という投稿である。
バズる事をヨシとする（目的とする）投稿者も多いので、妬みによって正しく良い記事までがブロックされてしまう…という典型的な例ですな。この人はわざわざ『当該記事は流量（トラフィック）稼ぎのためにやってる』的な事が書いてあるので、当該文書がネットでバズった事が気に入らなかったんだろう。内容を読めば、本気で警鐘を鳴らしてる事はすぐにわかるのに…最悪だよホント。
何だか、息抜きをするために覗いたネットなのに、ヤル気を削がれる様なものばかり目に入ってきては本末転倒である。そんなワケで、もう一旦全部諦めて、本格的に休憩する事にした（笑）
普段窓から見てる景色ばかりじゃつまらないので、久々に洗面所の方にある小窓から外を眺めてみた。夕方も結構遅い時間帯なのに、まだまだ明るくて良い感じである。
誰もいない公園みたいだ。せっかくなので今日は久々に HUAWEIの携帯で撮ってみた。
こういう景色だと光学ズームがやはり威力を発揮するね。
「嗚呼…外に出たいなぁ。この辺をノンビリと日向ぼっこしながら散歩したいよホント…」と、日本語で敢えて声に出して呟いてみるも、言葉は虚しく宙に消え、残るのは鳥の囀りのみ。実にシュール。
その後も何度か仕事に挑むもイマイチ集中できずに、あっという間に 19時の定時である。もういいや（投）今日は諦めて仕事するのをやめてノンビリ飲みながら食事する事にした。
多少のアルコールでようやく良い気分になってきて、お腹も満たされてノンビリと寛いでいたら、20時過ぎにドアがノックされて驚いた。普段こんな時間には誰も来ないのだ。
慌ててマスクをつけて恐る恐るドアを開けてみたら、管理スタッフがまた『抗原検査キット』を持って立っていた。え〜またかよ！今朝やったばっかりじゃん？なんじゃこりゃ。。。1日に2回やっても意味なくない？？？
まぁ仕方ない。やりましたよ！涙目になりながら。
「もちろん陰性ですけど何か？」って感じだが、まぁスタッフさんだってこんな事やりたくないよね。ホントご苦労様でございます。有難い話なので、感謝しながら報告しましたよ。そりゃヲトナですからw
その後、引き続き日本のニュースなんか観ていたら、某所から、珍しく？長めのメッセージが来て色々話をしたが、ちょっと音声通話で話したい…との事で、そこから中国語で長電話。
内容は…。全く想像もしていなかった展開だったのでカナリ驚いた。と同時に「こりゃ悩むなぁ…」っていうハナシであった。
後日自分自身の決心がついて、どっちかに判断したらココにも書こうと思うが、今はあまりに「寝耳に水？」って感じだったので、一旦考えを整理する時間が必要だな。
ホント人生色々あるねぇ…いやはや。
こんなロックダウンの隔離中だっつーのに、ちゃんと時計の針は1秒1秒『未来』に向かって進んでいるのですね。…って事を再認識した夜。
なんだかすっかり酔いも覚めてしまったので、改めて色々考えながらバカルディのホワイトラムをストレートでチビチビと飲み始める。
そんなこんなでスッカリ遅くなってしまって、結局午前 2時に就寝。どうか明日は抗原検査で叩き起こされません様に！
にほんブログ村
