中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

敷地内の散歩(ロックダウン 27日目)

 水曜日、上海はうす曇り、気温は 26度くらいまで戻ったらしい。昨日までのグズった天気とは打って変わって雲の隙間から太陽が顔を覗かせる様な良い感じの気候である。

 朝 5時半、松江区の寮にて自然起床。なんじゃこりゃ? なんでこんな時間に目覚めてしまったんだろ? 意味もなく突然パキッと目覚めてしまった。 特に外で何か大きな音が鳴った?とかそういうのは全くなく、少しずつ鳥の囀りが遠くで聞こえ始めたくらいである。外はまだ暗い。
 昨夜は午前 1時過ぎに寝たので、4時間半しか寝ていないのに、今は面白いくらいパキッと目覚めていて、トイレに行ってからまたベッドに戻っても全然二度寝できなかった。色々と頭の中で考えは巡るものの普段ならそこから夢にスススっと入っていく筈なのに、今日は全然入れない。どうやら夢の方から完全に拒絶されてる感じである。あ〜あ。

 約 30分くらい格闘したが敗北を認める事にした。午前 6時過ぎに諦めて起き上がり、顔を洗ってコーヒーを淹れて窓際に立って空けゆく空を眺めながらボンヤリと過ごす。なんだかなぁ…。実に不器用な身体だ。

 今日は朝一で PCR検査が有るらしいので、食事は午前 8時半くらいにスタッフが寮の部屋まで運んでくれた。しかし…こうやってビニール袋に無造作に突っ込まれると全然食欲が沸かないから不思議。

 そして、いつ呼ばれるかわからないので半分ソワソワしながら待っていたが、結局 11時頃になりそう…という事だったので、フツーに午前 10時の会議の準備をして、サウンドグループの全体会議に出席。

 終了して一息ついていたら、ようやく呼ばれたのでソソクサと準備して出かける。PCR検査も一体何回目だろう? 既に一ヶ月くらいずーっと寮に閉じこもってるし、何なら既にこの一ヶ月半くらいはこの会社の敷地内から一歩も外に出ていないので、感染する筈無いのだが、まぁ今の上海市内の感染状況を見てると『する筈無い…』ところから広まってるのも事実だしね。諦めて我慢して受けに行く。

 ありがたい事に我々の住む『专家』楼はかなり優遇されているらしく、全然並ばずに受ける事ができた。(一般社員楼の人たちは 2m間隔で並んでるので凄い長さになっていた)ほんと、なーんもしてないのに!? 申し訳なくなるわ。。。

 検査後は、あっという間にお昼になってしまったので、昼食を受け取りに社食棟まで歩き、まっすぐ帰宅して頂く。

 食後は何だか外がとても良い陽気だったので、久々に敷地内を隅々まで散歩する事にした。(ホントはまだ入っちゃいけないエリアも有るのだが、まぁ叱られたら戻れば良いやw)
 綺麗な花がそこかしこに。これは雄しべだっけ?雌しべだっけ?忘れちゃたが花の真ん中に十字の物体が飛び出していて面白かった。

 敷地内にある池は、誰も手入れしないので今やただの『沼』と化し、スンゴい勢いで今まで見た事ない色々な植物が生えまくってジャングルみたいになっていた。実に面白い。


 お堀の方まで歩いてみた。

 緑がホント綺麗だ。

 約 30分ほど歩いて、ちょうど昼休み終了の時間だったので部屋に戻った。いやぁ…久々の『ジャングル探検隊ごっこ』実に楽しかったわ。そういえばワタクシが子供の頃だった 70年代の日本は、実家の近所にはまだ開発されてない山がいっぱいあって、近所に住む悪ガキ等と一緒によく探検しに行ったなぁ…秘密基地なんか作ったりしてね。そんな事をふと思い出した。

 午後はフツーに集中してオシゴト。突然恐ろしい睡魔に襲われてシニソーになったが、コーヒーをガブ飲みして何とか乗り切った。

 19時半頃に仕事を終え、ワイン片手に日本のニュースを見ながら夕食。

 食後にザッとシャワーを浴びたら、またまた恐ろしい程の睡魔が突然やってきたので、今日は諦めて 22時には就寝。
 そんなロックダウン 27日目。あ〜あ、もう直ぐ一ヶ月が経っちゃうよ。とほほ。
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