中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

13日の金曜日(ロックダウン 43日目)

 金曜日、上海は雨、気温は 18度しか無い。とても寒い一日。

 朝 7時半、松江区の寮にて自然起床。気圧がくそ低くて身体が重くて仕方ない。ここ数日似た様なパッとしない天気が続いていて、身体のアチコチが痛いし、とにかく眠いのだ。このまま二度寝しようかと思ったが、あと 30分で目覚ましが鳴る時間なのでそのまま起きる事に。

 例によって朝 8時半ピッタリにスタッフが抗原検査キットを持ってきたので、サクっと検査して社員証と共にDBにアップして完了。もちろん陰性。

 そして、今日は PCR検査もあるらしいのでそのまま呼ばれるのを待つ。

 丁度 10時から始まるオンライン全体会議と重なりそうな時間帯だったのでソワソワしながら会議に出席したが、今日は雨だったので PCR検査には結構時間がかかっているらしく、丁度会議が終わる頃に呼ばれた。

 そしてサクっと PCR検査も終えて、帰宅後は手洗いうがい鼻うがいを慎重に行ってようやく一息である。なんだかコレだけで一日の仕事が終わったかの様にドッと疲れが出るから不思議だ。何十回やっても防護服に囲まれて一人ずつ検査されるのは、あまり気持ち良いものじゃない。

 午前中はイツモ通り、フツーにデスクワークが中心であっという間にお昼である。外は雨なので、社食棟まで歩くのが億劫だが、まぁ仕方ない。ご飯作ってくれるだけありがたく思わなきゃね。

 食後は突然眠気が襲ってきたがコーヒーをガブ飲みしてやり過ごすも、どうもヤル気が出ないので、しばらく窓からボーっと外の雨を眺めて過ごした。良く降るなぁ…ホント。

 葉を叩き続ける雨粒を眺めながら「これで正しいのだろうか?」と何度も自問自答するも、やはり答えは出なかった。目に見えない大きな力が既に動き始めているのを気配で感じているので、こりゃもう逆らわずに身を任せるしかないかもなぁ。
 久々に日本の実家に住む母の声が聞きたくなったのでちょっと電話して話なんかしてみたりして…(笑)

 なんとか眠気をやり過ごした後、午後もフツーに仕事をしていたら、16時少し前に、Macから E-mailを知らせるチャイムが鳴る。「多分あれだな…」と想像しながら開いてみたら、予想していた通りだった。どうしたものか。。。

 とりあえず、やりかけの仕事は全部ペンディングにして、時間をかけて添付されていた分厚い PDF書類に全部目を通した。

 質問事項をメモに纏めたあと、メールをくれた担当者に連絡して長々と打ち合わせ。最初は色々と重箱の隅を突いみようかとも思っていたのだが、完敗である。非の打ちどころがない書類なのだ。電話の相手はワタクシよりずっと聡明で、最初からこちらの質問を想像して全部答えを準備していた様な回答だった。
 電話を切った後は暫く動物園のゴリラの様に部屋の中を行ったり来たりグルグル歩き回って色々考える。

 とりあえず夕食の時間だったので弁当を取りに社食棟まで歩く。外は雨が止んでいて良い感じの夕焼けを見る事ができた。

 食事もイマイチ何を食ってるんだか分からない感じで、とりあえず機械的に胃に食べ物を流し込んだ感じである。その間もずーっと色々と考えを巡らせていたら、何だか突然どーでも良くなってきた。

 「はーーーーーっ」と地球の裏側に届きそうなくらい長いため息をついて、泣きたい気分に襲われた「もぅ逃げ出したいぜっ」ホント。

 実は、自分でも既に薄々気付いているのだよ。これは既に『決定事項』であって、ワタクシに選択の余地はもう残されて無い…ってね。あたかも自由に選択できる風に美しく書かれてるけどさぁ。

 気付けばあっという間に数時間が経過していた。最後に再度妻とも話をして、最終的に「もーいいや!どーにでもなれ!」って感じで半ばヤケクソで返答をしたのは言うまでもない。あ〜あ。もう知〜らない!っと(投)

 さすがは 13日の金曜日。なかなかヘヴィーな一日だったぜぃ。

 ただでさえロックダウンで息苦しいのに、何もこんな時に色々と面倒な事を決めなきゃイケナイなんて酷い仕打ちだ。人生ホントいろいろあるわ〜。
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