中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

徐々にイツモの日曜が戻ってきた?

 日曜日、上海は曇りのち雨。気温は 25度で比較的涼しい日々が続いている。

 朝 5時半に唐突に目覚め、トイレだけ行って二度寝。次に目覚めたのは午前 7時半。徐々にコッチ(黄浦区の自宅)での生活にも慣れてきた?気がしないでもない。
 今日は朝一で、全市一斉の PCR検査があるので初めてコッチで受ける事に…。今までロックダウン中は松江区の寮で受けていたので勝手が違うから少々戸惑うわ。とりあえずウチの奥さんと息子に色々教えてもらって、指定された場所に並ぶ。

 今までは大学のキャンパスみたいにワカモノばかりだったのに、この近辺で並んでいる人は中高年〜老人ばかりなので、凄く不思議な気分になる。

 約 30分ほど並んで、ようやく順番が回ってきた。このエリアでは一斉PCRの時は『N95』マスクが必須らしい。場所が変わればマナーも変わる。
 とは言え検査自体は『核酸吗』を使った集中管理ゆえ、全く変わらないのでサクっと検査して帰宅。手洗い&うがい&鼻うがいでシツコいくらい洗って、ようやく一安心。

 そしてノンビリする間もなく、すぐに楽器類をまとめて地下鉄を乗り継いで 11号線『云锦路』駅にあるレコーディングスタジオ『Random House』に向かった。

 普段は駅から直結している通路があるのだが、そこはまだ閉まっていた。どうやら入館時の検査の利便性から入館できる入り口を制限しているらしく一旦外に出てからぐるっと回って 1階のメインの入り口から入らなければならないらしい。

 外に出たら小雨が降っていて、綺麗な紫色の花が咲いていた。

 入り口で『场所吗』をスキャンして、それを入り口のセンサーに翳してやっと入館できた。そしてエスカレーターで地下に降りて、地上を歩いて来た道を戻る様に地下を歩いてイツモの Random Houseに到着。ココに来るのも約 2ヶ月半ぶりだ。

 エントランスの壁には古いレコードが飾られているのだが、日本の 80年代のものが並んでいて嬉しくなった。ナニゲにセンスが良いじゃないかw こんなの前からあったっけ?

 そしていつも使ってる Aスタに直行。シンバル類が全部外されていたので、サクっとセッティング。久々の YAMAHAレコーディングカスタムである。見てるだけで気分がアガるわ(嬉)

 午前 11時からミッチリ 2時間、今まで演った全てのオリジナル楽曲を演奏。色々忘れてるかと思ったが、ちゃんと身体が覚えていた。

 やっぱりココのドラムセットは音が良いわ。そもそもレコーディングスタジオゆえ部屋全体の鳴りがかなりデッドなので、きっとそれも関係してるのだろう。上海にある色々な場所の色々な生ドラムを叩いてみて、やはりココのこのセットが一番音が良い気がする。バーチシェルは深い音がするのに無駄なサスティンが無い(嫌な倍音が出にくい)ので皮のチューニングだけでかなり音色をツメる事ができるのだ。ホント気持ち良い。

 リハ終了後はホントはどっかで食事してから帰りたかったのだが、まだ店内飲食できる店がカナリ少なく(殆ど無い…と行っても過言では無い)仕方ないのでコンビニでお弁当を買って帰宅。
 午後 3時過ぎ、最寄駅から小雨降る中を自転車で帰宅し、遅めの昼食をとった後は、上海自宅サーバーのメンテナンスなんかしていたら、あっという間に夕食の時間である。

 でも何だかこういう何気ないフツーの生活が嬉しい今日この頃。今までは『フツーの生活』はプライスレスだと思っていたが、いまや最も高価なモノかもしれない。

 今日から上海も梅雨入りしたそうな。しばらくは雨模様が続きそうだ。
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