中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

開発地区はいつでも夕暮れ

 日曜日、広州は晴れ、気温は 33度で相変わらず涼しくて過ごしやすい日が続いている。もう夏は終わったのかも…切ないのぅ。

 朝、7時に自然起床。別に早起きする必要は無いのだが、やはり自然に目覚めてしまう老人性早起き症。 例によってココには朝食になる様なモノは何も無いので、ワイマイで外から出前。今日はワンタン。

 朝食後は作業部屋にて、色々と細かい調整である。暫くしたら宅配が来たので確認してみたら、昨日慌てて頼んだ TRSフォーン>キャノンオスのケーブルだった。そうだ。慌ててたので京东で翌日届く最速の便(高かった〜(泣))で 2本頼んだのだ。忘れてたよ。その直後に通常のギターシールドで暫く凌げる事に気付いたので、こんなに慌てて買う必要は無かったのだが、まぁどうせ使うからヨシとしよう。


 一応、販売店のサイトには『カナレ製』と書いてあったが、外部被覆があるので分からない(まぁ値段的には本物くらい高かったのでホンモノだと思いたいが…w) サクっと交換してマトモに音が出たのでヨシとしよう。気のせいか若干低音が減った?というより高域が持ち上がった?気がしないでもないが、まぁ気のせいだろう。こんな短いシールドで音が変わって貰っちゃ困るのだよ。

 その後も『部屋鳴り』が気に入らないので、細かい微調整を行う。いやぁ…この部屋ホントに『クセ』が有って音作りが超難しい。とにかくヤタラと壁が響きまくるのだ。そりゃ4隅の壁全部に上から下まで吸音材を貼れれば良いのだが、さすがに退去時に剥がす事を考えると現実的ではない。
 そんなワケで、部屋のアチコチに空いてる段ボール箱を置いたり、クッションを置いたり色々工夫してたらアッと今にお昼である。

 昼も出前で今日はお寿司?が有ったので試しに頼んでみたのだが、生魚が一つも入っていない寿司だったw なにこれウケるwww

 まぁ、真夏に出前だと、どのくらい炎天下を走ってくるか分からないので、傷んでしまう事を考えたら確かにナマモノは危険だわなw

 そうそう、食事だけは作業部屋ではなく居間で食べる事にしているのだが、ベランダから見える工事中の景色が中々荒廃感?が有って素敵だ。自分が工事現場の飯場で食事している気分になる。

 さすがに外がこんな風だと、さぞかし空気も悪いのだろう?と思っていたのだが、不思議なもので比較的高層階だからか、殆ど砂埃などは全く上がってこない。

 とは言え、既に、以前上海で使っていた空気清浄機を配送済みなので、フル稼働してるけどね。

 ダイキンの空気清浄機はカナリ優秀で、匂いや埃を検知すると自動的に LEDの色が変わってスンゴい勢いで回り始めるのだが、これを部屋で常時稼働させていても LEDは殆どグリーンのままで変化しないので、やはりダスト系は上がって来ていないのだと思われる。窓を開けると流石に多少の騒音はするが、窓が結構しっかりしているので、閉めると殆ど聞こえない。つまり逆に言えば中の音も殆ど外に漏れないワケだ。いやぁ…ココ選んでよかったかも?

 さて、午後からも部屋のチューニングである。やはりどうにも低域に妙なピークがあって、低音の響きが収まらなかったので、UCX IIのマスタートラックに EQをかけて対応する事にした。Qを絞りまくって、部屋鳴りのピーク部分に当ててカットする。RMEの I/Fは内部 DSPで処理できるパラメトリック EQが付いているのだが、3バンドしか無いので、全部のポイントを落とせる訳ではないから、何とか一番気になる部分を抑えるしかない。右が TANNOYの EQカーブで左が YAMAHAの EQカーブ。

 色々と弄ってようやくマトモに鳴る様になった。ふひ~時間かかったぜぃ。でもカナリ良い感じだ。これならフツーに仕事できそうだ。

 気づけばあっという間に夕暮れである。空はグラデーションが美しいのだが、工事現場で眺めると全て公害に見えるから少々シラける。

 大昔の ZELDAの『開発地区はいつでも夕暮れ』という歌を思い出して口ずさんでみた。うーむ、この景色にピッタリじゃないかw

 そしてザッとシャワーを浴びた後は、ワイン片手に以前作ったセッションファイルを開いて色々と確認。

 よし大丈夫だ!この音ならフツーにミックスできる。
 そうそう、玄関先に宅配が届いていた事に気付いて確認したら、デスクライトだったので早速机に装着してみた。この LEDデスクライト、なんだかオシャレでとても良い!格好良いじゃないか。

 パッと見は単なる棒にしか見えないが、3色変化させる事も可能だし、明るさは無段階調整可能なのだよ。実に素晴らしい。

 これで何とかフツーに広州の自宅でも仕事ができる様になったぜっ!と。 ま、昼のメイン業務が作曲業務から離れてしまったので、プライベート側のハナシだけどね。

 でも、やっぱり自分の『城』ができるのは嬉しいものだね。これからこの地に何年居るのかサッパリ分からんが、やっぱり衣食住はダイジなので、ケチらず少しずつ充実させていこうと思う。
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