中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

何もカモが平常運転

 木曜日、広州は曇り、気温はなんと丸一日通して 10度しかなかった。イキナリ寒すぎだっつーの。

 今日から 12月である。昨日までの厳格な!? プチ隔離期間が突然消滅し、ウソの様に何事も無かったかの様に日常が始まった。地下鉄も動いてるしバスも走ってる。まるで悪夢だったかの様だ。未だにキツネに摘ままれた気分である。

 朝 7時に目覚ましで起床。昨夜危なく在宅勤務モードの 8時セットのままで寝るところだったが、寝る直前に確認して良かった。

 ザッとシャワーを浴びた後、フツーに隔離前の様にイツモ通りに準備して、午前 9時ちょっと前に家を出てシェアサイクルにて約 20分の通勤エクササイズ。外がくっそ寒くて中々自転車通勤には良い季節になってきたな。薄手のウィンドウブレイカーしか着てこなかったが運動するので丁度良い。

 約 5日ぶりに出たシャバ(外)は、全体的に曇ってはいるが空気は澄んでいて川向うのマンション群も綺麗に見えた。

 オフィスに到着してからも何事も無かったかの様に日常が再開されて笑ってしまったよ。今までのあの茶番は何だったんだ? あんだけ厳しくして、疑わしき人々を隔離施設まで強制連行したりしてたのに。。。

 ウツシヨハユメ・ヨルノユメコソマコト

 皆、口裏を合わせたかの様に隔離期間中の話は口にしない。まるで SF小説の中みたいだ。 一体アレは何だったんだ? 自宅の冷凍庫の中には冷凍食品がぎっしり詰まってるし、台所には新品の電子レンジが有るんだぜ?
 「ヲイヲイみんな目を覚ませよ!夢じゃないよ現実だよ!コレおかしいだろ?ぜったい!突然感染がゼロになるワケじゃないんだぜ?現に感染者増えてるし!」と声高に誰かに向かって訴えかけたい衝動に駆られたが、アタマがおかしくなったと思われるのがオチである。じっとしてましたよヲトナですから。

 お昼に同僚らと共に近所の猫カフェまで行って来た。昨日まで区内全域で店内飲食が禁止されていたのがウソの様にフツーに店に入れたし、フツーに食事も出てきた。

 おまけに味も変わってないと来りゃ、自分の方がおかしくなった気分になってもしかたあるまい。

 午後もフツーに恐ろしいスピードで時間は流れ、あっという間に 20時過ぎ。

 なんとなくやりきれない気分で会社を後にして帰路に着く。帰宅後に冷蔵庫を開けて現実を再認識して大きなため息をついたのは言うまでもない。

 まいっか。とりあえず自由になれたのだ。上海の様なロックダウンは回避されたのだ。良かったじゃないか。
 でもなんだろう?このヤルセ無さ。あははは。人間ってフクザツ。
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