中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

自分との戦い ≒ 忍耐力

 月曜日、深圳は雨、気温は 27度。

 朝 7時半に自然起床、コーヒー煎れてトースト焼いてイツモ通りの朝の準備して地下鉄で出社。

 仕事上のトピックは特に無し。 夜 18時半から双周会という二週間に一度の進捗会議。

 そして気付けばあっという間に 22時。 そろそろ帰ろうと準備してたら、同僚から「林老師の作った別 PJの曲、リリースされてるみたいだよ」と教えてくれたので、ちょっとイヤな予感がしてネットで探してみたら、案の定『別の曲に差し替わって』いた。(いや、リリース前には本人に連絡が有る事が多いからね)

 つまり、ワタクシが作った曲は勝手にボツにされたらしく外注が作ったであろう全く違う曲でシレッとリリースされていたのだ。(しかもワタクシには一言の連絡もなく…である。 同僚はこっちのPJの人間なので詳細知らないから、リリースされた曲がワタクシの曲だと思ってワザワザ教えてくれたのだ)

 「出たよ…コレだからもぅ…」と思わず日本語で呟いてしまったよ。 いや、ウチの会社、こういう事タマにやるのだよ…。 予算が有る場合、複数外注に(コンペと言わずに)作らせて、結果的に PJのメインチーム側のエラい人に選ばせる…等々ね。

 コレほんと良くないと思うんだよね…。 外注さんを含め其々の作曲者は身を粉にして魂を削って真剣に曲を書いてるワケじゃん? なんならお金のためというよりリリース後に聞いてもらえるお客様の『笑顔のため』にサ…。

 それを『単なる部品』として、金に物言わせて上から目線で「それぞれにちゃんとギャラ払ってるんだから(既に買い取った物なのだから)此方側でどれを選んでも別に問題ないでしょ?」という態度で『楽曲』を扱うのは、ホント創作者に対してとても失礼だと思うのだよ。 楽曲って『使う側』からすれば商品かもしれないけど、一つ一つは芸術的創作作品だからね!

 もちろん管理側の人間やメイン側の人間がこういう考え方をするのは致し方ないとは思うが、何よりサウンド側の『楽曲部分の責任者』まで同調してこのノリで仕事してるのが恐ろしい。最低限せめて作家の気持ちは理解&共感して、有る程度の説明をする等のフォローがないと、とてもマズいと思う。

 少なくともコンペである旨は『予め伝える』べきだと思うんだよなぁ。

 あ〜あ、やっぱこの担当者、苦手だわ。 何だかやはり最初の第一印象って〜のは大体当たるし引き摺るよね。

 今日だって、ほぼ丸一日この別 PJのために残業してるのだが、誠心誠意対応するのが急にバカバカしくなってきたわ。

 ま、正直言うと、本編採用された楽曲が(ワタクシの価値観から判断すると)大した事ないへっぽこだったので、「こういうのを求めてたのね?」ってガッカリした方が大きい。 っつーか彼が出した FBと方向性が全然違ったので、ひょっとすると彼とメイン側のコミュニケーションもイマイチうまく言ってないのではなかろうか(悲)

 しかしココでワタクシが「こういうの良くない!」って声高に問題提起して騒いでも、担当の彼は上からのお気に入りなので、まぁ上からは『負け犬の遠吠え』にしか見えないだろう。

 なんともヤルセ無い気分になったので、帰宅してワイン。f:id:hayap24bit:20250805112944j:image
  ボトル 2/3 くらい飲んだらようやく気分が落ち着いてきた。

 落ち着いて考えよう。 もしお客さん(メインチームのエラい人やエンドユーザー)が、最終的に採用された様なこういう楽曲を求めているのなら、それはそれで仕方ない事だよ。 だってヲレの曲は全然ちがうもん。

 ゲーム音楽に芸術性や高い音楽性を求めてはイケナイ。 何よりエンドユーザーの慣れ親しんだ環境で同じシリーズ楽曲としての統一性が必要だからね。

 担当から言われた通りに修正して納品している(且つ担当も納得してOK出してる)以上、そこから先の判断は、そりゃもうワタクシの手ではコントロールできない部分ですよ。
 作家本人にナイショでシレっと差し替えられてるのは事実なので、チーム側でどんなやりとりがあったのか考えると疑心暗鬼になってしまうが、こんなの一々気にしてたら病むから考えるのやめた!

 そもそも上に散々書いた内容って、実は『日本人的感覚』だったりするので、コッチ(中国)の常識に当てはめてしまってはイケナイのだよ。
 【When in Rome, Do as the Romans do!】郷にいれば郷に従え!ですなw

 まぁ給料分働いた…と開き直る事にする。 今後の楽曲もそのつもりで書く!

 午前 2時就寝。

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