中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

イマーシブシアターにて『交易人生』観劇

 水曜日、深圳は雨、気温は14度。寒い寒い。

 朝 7時半に自然に目覚めるも、外は雨らしく部屋がとても暗い。中々ベッドから出られず、結局 8時くらいまでダラダラとベッドのなかでウツラウツラして無駄に過ごしてしまった。

 ど〜も鼻の奥がムズムズする様な感じで調子悪い。突然寒くなったので若干風邪気味なのかもしれない。長袖シャツにジャケット羽織って出社。

 午前 10時半からフツーにオシゴト。

 今日は早めに仕事を終えて19時過ぎにオフィスを出て、地下鉄 12号線の『海上世界』駅の近くにある船『明华轮』に向かった。
 実はココ数ヶ月、セッション等で仲良く遊んでもらってるJazz仲間の日本人バイオリニストYちゃんの舞台(本業)を観に来たのだよ。

 この舞台は 10月頭から始まっていたのだが、国慶節の連休やら何やらでワタクシが深圳に居なかったり、週末のチケットは常に売り切れだった事もあり、中々観に来る事ができなかったのだ。そんなワケで遅ればせながらワタクシは今日初めて観劇する事にw

 『海上世界』駅を降りて、目の前に停泊している様に見える船に向かう。平日だし小雨も降ってるので人は少なめ。
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 以前にも一度ブログで紹介したが、この船は横浜の氷川丸や日本丸と同様に、陸地に固定されてる船なのだが、いままでずっと内装工事をしていて入れなかったのだ。

 ようやく工事が終わったらしく今年10月から、晴れて『イマーシブ劇場』として再オープンしたらしい。要するにこの船の内部に複数の劇場が入ってるそうな。すげーな。面白いことを考えつくモンだ。
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 中に足を踏み入れると内装は非常にレトロで良い感じ、まずはエレベーターホールでチケットを見せて3Fに登る。
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 そして、クロークというかコインロッカーに荷物を預け、携帯だけ持って奥の待合スペースに移動する(ココはバーになっている)f:id:hayap24bit:20251023143444j:image
 そして 20時、いよいよ観劇開始である。
 面白いのは、ここは『イマーシブ』劇場、つまり『没入型劇場』なので、まずは劇の進行を妨げる(シラケさせる)スマートフォンを客から奪う作業から始まる。
 つまり導線にある受付で携帯を取り上げられるのだよwww

 …と書くと多少語弊があるが、まずマナーモードにした後、一度スタッフに携帯を渡すとグレーの厚めな布製のポーチに入れて鍵をかけた状態で返してくれるワケ。つまり観劇中は撮影もメールも通話も何もできなくなる仕組みなのだ。これ頭良いよね。しかも紛失とか返却ミスとかを防ぐために、それぞれ本人に肩掛けポーチとして戻すのだから事故が少なくて良いし、何か不測の事態が発生した場合は自力で解決できるのもありがたい。

 そしていよいよ最初の劇場へ足を踏み入れる。

 この舞台劇『交易人生』は、大道具が並ぶ舞台の中に、お客さんが直接足を踏み入れて、客と演者が『同じ場所』で劇が行われていく…というスタイルなのだよ。そして物語の進行と共に、演者も一緒に部屋(舞台)を移動しながら一緒に観るスタイルなのだ。

 部屋は全部で 7つくらいだったかな?それぞれに特徴のある大道具が並んでいて(しかも小道具に至る細かい部分まで作り込んであり、自由に動き回って眼の前で観ることが出来る)故に本当にその劇の世界に入り込んだ様な感じである。 広いスペースでは真後ろに演者がいたりしてそこで大声でセリフを話したりして面白い。 勿論、ストーリー上重要なセリフや演技は、演者しか通れない様な一段上がった導線上で行われるので、見逃したりはしない。

 しかも特筆すべきはセリフである。これ何カ国語だろうか? 演者は殆どが欧米人なのだが、どうやら国籍が様々らしく、それぞれの国の言葉を使って演技が進んでいくのだよ。「え?それじゃお客さんは全く理解できないんじゃないの?」と思うだろうが、実は殆どが『身体全体で表現』する演技なので『言葉』自体はそれほど重要ではないのだ。不思議と見てるだけで「あ〜こういう事なんだな」と分かるから凄い。 これならば観る人の国籍全く関係なく全世界の人が楽しめると思う。

 そして、肝心の音楽だが、劇中で三人だけ楽器を持った演者(バイオリン、チェロ、アコーディオン)が居て、この三人はミュージシャン兼アクターなのだよ。そして殆ど全ての楽曲がこの三人によって生演奏され、感情豊かに劇を盛り上げる仕組みらしい。

 我らがYちゃんは欧米人だらけの出演者の中で唯一の日本人なのだが、とても良い演奏をしていた。さすがプロですな。演技も中々素晴らしかった。

 なんだか子供の学芸会を見る親の気持ち?的に、意味もなく誇らしく思ったりしてw

 約 2時間強で舞台は終了。船内の3Fから始まって1Fに降りていく様な形で部屋を移動して、ラストは大舞台で幕が降りる。

 いやぁ…マジで良かったわ。ちょっと途中で同時に複数の場所でそれぞれ細かい演技が行われる場所もあったりして、一度では全てを観る事ができなかったので、少し時間をあけてまた見たいな…なんて思ってしまった。(あ、ちなみに劇場全体がカナリ寒いので、もし行かれる方はコート持参で行った方が良いです)

 劇中は携帯はポーチ中なので一枚も写真を撮れなかったが、携帯を返してもらったエリアに本日の出演者一覧があったので撮ってみたりwf:id:hayap24bit:20251023143526j:image
 同じ役でも演者が数名居るらしく、日によって出演者が変わるらしい。これもリピーター的には見どころの一つかもしれない。

 額の一番下に本日のミュージシャン 3名の写真もあり、その中にYちゃんの写真もあった。いやぁ…こんだけ欧米人に囲まれた英語だらけの現場で、たった一人ぼっちでホント良く頑張ってると思うよ。ワタクシも今の会社は日本人ひとりぼっちなのでコミュニケーションの大変さは痛いほど良く分かる。偉いエラいw

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 「そう言えば劇のタイトルロゴ的なものを撮ってなかったな」…と思いとりあえずタイトルがどっかに出てないか船内の物販エリアを歩き回ったら、デジタルサイネージがあったので撮ってみた。

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 その後もトイレ行ったりして船内を歩き回っていたら、5分もしないウチにYちゃんからメッセージが来て驚いた。 既にもう船を出れたらしいので、とりあえず合流して二人で JazzParadiseに行く事に。

 「何で客より早く上がれるんだろ?」って思っていたら、舞台メイクそのまま出てきたらしく、めっちゃ派手な顔でウケるw いつもこのまま帰るらしいw いやぁ…この子ホント見た目と違って色々な部分でぶっ飛んでるからおもろい。

 いつものJazzParadiseに到着後は、共通の Jazz仲間の演奏を聴きつつ、舞台の感想やらなにやら色々話す。
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 そして午前 0時半くらいに店を出て帰宅。
 いやぁ…中々色々と良い刺激をもらった一日だった。 ワタクシもヘコタレずに頑張ろう!

 ポスターを見つけたので貼って置こうかな。イマーシブシアターって初めて来たけど、中々未来っぽくて新鮮で楽しかった。中国在住で気になる方は是非っ。交易人生(原创沉浸式肢体剧)_百度百科

 午前 1時過ぎ就寝。

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