金曜日、浙江省北東部は晴れ、気温は37度。
朝7時半に自然起床。今日は上海への移動日なので部屋を片付けてゴミ類を纏め、全ての電気水道ガスをチェックして午前10時くらいに家を出る。
そして高速バス乗り場までタクシーで移動。いつもの定点観測的な写真を撮る。相変わらず美しい佇まい。

バスから見える景色は自然そのもの。上海市内から1時間くらいしか離れてないのにこんなに緑が沢山あるから素敵だ。最近は雨が多いので心なしか緑が生き生きとしている風に見える。

そして莲花路で降りて地下鉄1号戦で黄陂南路まで戻り、腹も減ったので駅近の日本料理『平成屋』まで歩いた。
しかし、到着してみたら入り口に行列ができていて驚いた。まじか〜。確かに正午過ぎだったので、一番混んでる時間帯である。10人くらい並んでいたので流石に待つ気も失せてしまったため、諦めて自宅で出前でも取ろうかと思って家に向かって歩き始めた。
いつもは通らない小径に入ってみたら、なんだかちょっとオシャレな感じの洋食屋を発見したので入ってみた。
頼んだのはハンバーグ定食。

お店の雰囲気はとても良かったのだが、ハンバーグは焼きすぎで焦げ目が多くて固かった。ざんねん。
しかもフォークもナイフも無くてスプーンとお箸で食べる…という不思議なお店。ま、次は来ないかなぁ。
帰宅後は機材類を取り出して諸々最終確認をして、なるべく最小限の荷物になる様に纏めて、16時すぎに家を出てタクシーで伊犁路方面に向かった。今日はDIVAでPAのお手伝いが有るのだ。
17時過ぎにDIVA到着。途中で渋滞が激しくていつもより15分くらい多くかかってしまった。やはり週末の終業時刻の時間帯は異常に混むらしい。
今回 X-touchを現場に初投入するので、ステージサイドからカウンターの一番端のPAブースまでLANケーブルを引いたり、新たにもう一本 20mのキャノンケーブルを引いたりするので地味にアチコチ歩き回って忙しい。
カウンターの一番奥の席に設置したワタクシの城(笑)

今回は色々と実験したかったので、まずは店のメインミキサーである YAMAHA DM3に対し、Mac上の MixingStationアプリ経由で X-touchを繋いで色々と実験を始める。
ミュートグループの設定が一部間違っていた(YAMAHAはチャンネルにmuteスイッチが無くてON/OFFなので概念が逆)のを除けば、ワタクシが予め設定していた全ての機能が正常に動いた。まずはこれで一安心。最悪何かトラブっても直ぐにオリジナルの回線に戻せる保険ができた。
そして今度は卓を入れ替えてワタクシの持ってきた Mackie DL32SEに差し替える。
今日の演目はピアノとヴォーカルのデュオなので、コーラスマイクを入れても回線は 4回線しか使わない。故に差し替えも比較的楽な為、敢えて自前の機材を持ってきて明後日のライブの実証実験を兼ねて『メインミキサー全とっかえ』をやってみる事にしたワケさ。(同じ会場で同じスピーカーを使用した状況下でYAMAHAとMackieの音の違いを見たかった…というのもある)
MixingStationの良い所は、ミキサー毎に別々のコンフィグファイルを作るため、一旦APPを落としてもう一度起動し、最初の画面で『接続先ミキサーを選ぶ』だけで、同一ネットワーク上に存在する当該ミキサーを探して、その卓に合わせた(予め作っておいた)設定を自動的に読み込んで、接続されているMIDIコントローラーの全ての設定も入れ替えてくれるのだよ。なので一々電源を落とす必要も無く、直ぐに切り替え可能なので速くて便利。
18時半からリハが始まるので慌てて作業したが、DL32の方はワタクシが予め設定したテンプレートが有るので接続さえ終わってれば比較的早く済む。マスターGEQとモニタGEQだけサクっと設定した後、残った時間で今回から新たに導入する新しい試みを試す事に。
DIVAは元々ライブ用 PAシステムとカラオケ用システムの音声が完全に分かれているのだが、今回からこれを接続して、ライブ時にカラオケ用の天吊りスピーカーからも補助的に音を出してみる事にしたのだよ。なぜかと言うと、カラオケ用の天吊りスピーカーもYAMAHAの結構良いグレードのパワードだったし、これは会場全体をカヴァーしていて、最も後ろの席でもしっかり聞こえるので音場補正としては結構理想的に思えたからである。
但し注意しなければイケナイのは一番前と後ろでは10mくらいの距離があるので、ちゃんと『ディレイ』を取らなければ位相がおかしくなるのは自明である。なので時間をかけて耳でディレイを取った。会場中をアチコチ歩き回って何処に居ても音源がブレない位置を探すのは結構大変だったが、ありがたい事に、カラオケ用の4つ有るスピーカーのLRが(たまたま)ステージ側の2つが『L ch』で、客席後部にある2つが『R ch』だったので、モニタAUXを分けてそれぞれに別のディレイ値を設定する事が出来たのだよ。故に会場の何処に居てもしっかり聞こえる理想的な音場を作る事ができたのだ。
いやぁ…自分で言うのもナンだが、これカナリ良いわwww 本番が楽しみだ。
てなワケであれよあれよと言う間に開場時間である。例によって開場〜開演までの間に録音関連の準備を行って、20時半過ぎにファーストセットのスタートである。
本日はJazzシンガーのIKUMIさんと欧米人のプロキーボーディストTONYさんのデュオである。実に素晴らしいステージだった。

今回 X-touch導入した初現場だったのだが、総じてとても良かった。やはり物理フェーダーと物理ボタンはめっちゃ便利である。今日は全てが直感的に作業できて凄く楽だった。
何より『必要な機能』を物理ボタン一つで呼び出せるのは素晴らしい。ミュートグループやタップディレイなんかもiPadでやるのは結構『画面切り替えてから操作して戻す』という動作の繰り返しだったが、今じゃ目の前のボタン一つで完結するから最高である。
あと今回PAしてて気付いたのだが、iPadでコントロールしてるとパラメーターの『数値』が気になって無意識に綺麗な数値に揃えようとしてしまっていた感があるが、物理フェーダーになるともう『本能』であるw よく考えてみると、別に左右の転がしの音量が 0.2〜0.3dBズレてたって、んなこたぁドーデモ良いんだよね。当たり前の事を忘れていたよw
もうアナログミキサーの感覚である。実に自由で楽しい!
TONYさんが曲毎にリバーブの深さを変えるのを好まない(…と言うか、そもそもリバーブを嫌がる)ため、こちら側では『あっさり目』な調整だったが、とりあえず天吊りスピーカーの効果が想像以上に良くて、今までは場所によってイマイチ音が悪くなっていた場所でもしっかり聞こえるミックスができたので個人的には満足である。
終了後に一部のお客様にも「今日は音がとても良かったよ」と褒めてもらえて少し嬉しくなった。やはり知らない人に褒めてもらえるのは嬉しいものですなw
全ての演目が終了した後は、まず直ぐに回線を切り離してカラオケに切り替える作業から。コレを忘れると大変な事になるからねw 店に迷惑をかけては本末転倒である。
そして怒涛のバラしを経てワタクシもワインを頂きつつ皆と歓談。そしてその後はDIVA名物!? フリーセッションを楽しむ。
午前2時に店を出てタクシーで帰宅。
そうそう!今日はライブハウスのハコを使って大音量で YAMAHAとMackieを切り替えて色々チェックできた良い機会だった。やはりパッと音を出しただけでも判るほど Mackieの方が明らかに音が太かった。HAを通っただけで何もコンプを通していないのに軽くコンプがかかった様な音になる。でもこれは良い悪いじゃなくて卓にもそれぞれ『個性』が有るって事だな。それぞれ良い部分を活かしつつ色々使い分けていくのもありかな?なんて思った。
午前3時前就寝。

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