木曜日、深圳は晴れ、気温は 16度。
朝 7時に目覚ましで起床、比較的ノンビリと準備をして 8時半過ぎに家を出てタクシーで宝安空港の先にある展覧会場に向かった。 今日は金曜に行われる予定の年会の音響チェック要員として呼ばれているのだ。
会場は家からタクシーで 45分くらいかかるので結構遠い。 普段見慣れない車窓からの風景は何気に新鮮。
空港近辺の海辺の道路は永遠に真っ直ぐなので、もし自分が運転していたらきっと 160km/hくらい出してしまいそうだw
そして 9時 50分位に現場到着。 危なく遅刻する所だった。 こういうコンベンションセンター的な建物は一々デカいので、地図で見ると近く見えても中に入ってからメッチャ歩くのだよ。
しかも仕込み日は空いてるゲートが限られてるので入り口を探すのがタイヘン!
何とか無事に時間通り到着できた。 会場が巨大で一瞬たじろいだ。 全てテーブル着席だが 2,000席近く有るらしい(驚)
コレだけの広さに満遍なく音を届けるのは至難の技だ。 まずは PAブースに急ぐ。
簡単に関係者に挨拶した後は、早速ワイヤレス一本借りて音のチェックから。
メインはもちろんラインアレイ。
ステージも横に異常に長くて、多分舞台だけで 25mくらい有るんじゃないかなぁ? とにかく巨大で呆れる。
「ヲイヲイこりゃインフィルが無いと絶対『中ヌケ』するじゃん…(怖)」と恐る恐るステージ中央に寄ったら、ちゃんとインフィルも有りましたよ! さすが。
そっから業者の PAさんを卓に立たせて、私はマイク片手にヒタスラ会場を駆け回り、メインミックスのGEQの微調整を行う。
このラインアレイ、左右の角度が異常に広くて、多分120度以上あるんじゃないかな? エラく飛ぶのでとても良い。 想像していた範囲よりずっと広範囲に音が飛んでいた。 しかも結構音が良かったので一安心。 リア側のスピーカーもちゃんとSMAART使ってディレイを計算して既に取っていて完璧だった。 こんだけ広いとほんの数msecの差が会場の中央部で変なフェーズのズレが発生してキモチ悪いのだよ。
一通りFOHの音を作った後は、ステージに登って転がしの調整。
一通り EQの調整を終えた後、どうやら歌モノも有るらしいので、少々恥ずかしかったが舞台上でアカペラで歌いながら歩き回ってデッドポイントの確認。 コレね…やっておかないと歌と MCとでは音量差が激しいのでコンプの設定とか確認できないのだよ。 なのでカッコつけてなんか居られない。
流石にデカい会場だけあって天然リバーブがスンゴい事になっていて、100mくらい先にある真正面の壁に跳ね返って戻ってくるヤマビコ音がカナリ大きくて困ったが、まぁ客が入れば大分マシになるだろう。
一応 IEMも準備してあるらしいので念のためスタンバってもらった。 どんな歌手が来るのか知らんが、この山彦ディレイは歌いにくいかもしれないしね。
約 1時間で調整終了。 まだ調整したかったが次のビデオチェックが詰まっていたので、この辺で諦めて終了。
卓に戻ってPA担当者と色々ハナシをした。 この業者さんはとても優秀で、何より『性格が良い』ので素晴らしい。 どんな要求も嫌な顔一つせずにシッカリ真剣に対応してくれたので助かった。 (中国の業者はやたらプライドが高いオペレーターが多いので、一々機嫌を取らないとイケナイ場合があったりするのだが、このヒトは腕も良いし真面目でシッカリ真剣に聞いてくれるのでとても助かった)
メインの卓はアレンヒースの初めて見るデジ卓だった。 デフォルトでダイナミック EQがあるので最高である。
午後 2時くらいまで会場にいて、後は業者に任せて帰って来た。
帰りに、この業者さんにエラく感謝されてちょっと嬉しかった。 いや、自分も PAで色々な経験してるので、彼らが現場でチェックしたい内容は大体分かってるからねw (それに、正直『正解のない』世界なので『分かってる』ヒトがもう一人居るとダブルチェックになってオペレーターとしては安心するモノなのだよw)
何だカンダで、メッチャ歩き回ったが、何とかなりそうで良かった。
夜に確認してみたら一万歩以上歩いてた。あはは。
毎日このくらい歩くと健康に良いんだけどね(笑)
さて!本番は明日! どうかトラブらずに上手く行きます様に!
午前 1時就寝。
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