中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

『MUSIC VOX』上海店

 今日は妻と息子が里帰りする為、朝一で上海南站まで見送りに行って来た。朝7時40分発の新幹線だったので今朝は家族全員5時半起きである。

 駅までタクシーで向かう。サスガに日曜の朝なので道は空いていて順調だった。しかし、駅について驚いた。ナント万博の影響でツアー客だらけなのだ。ヒトが多くて南站は大変な事になっていた。早めに来て良かった。

 妻と息子が無事に列車に乗るのを確認してから一人帰路につく。外は35度。今日も暑い。

 早起きすると一日が有効に使える。午前中は洗濯を2回もして折角なので布団も干した。
 そして午後から暇になってしまったので、先月浦東にオープンした噂の楽器店『MUSIC VOX』の視察に行く事にした。このお店は東京・秋葉原にあるLaox MUSIC VOX(http://musicvox.laox.co.jp/)の姉妹店らしい。本格的な日系楽器店なのでちょっと期待大である。

 場所は浦東の南泉北路との事で、地図で見たら私の場合は地下鉄2号線の东昌路駅が比較的近かったのでそこから歩く事にした。
 結構歩くかと思ったら意外と近く10分弱で到着。こちらでチェーン展開している苏宁电器の一角にあるらしい。

 入り口から中に入ってもイマイチ判らなかったが、1Fを奥まで歩いて行くと、あったあった!売り場面積は結構広い。

 ギター、ベース、キーボード、ドラム…と、日本の楽器屋さんと殆ど変わらない品揃えである。DTMのコーナーまであった。実に素晴らしい!

 奥にはリハーサルスタジオが一つと、レッスン用の教室が一つある。リハーサルスタジオでスタッフが練習していたので中に入れてもらったのだが、大きさは結構広くて良いのだが、壁の材質がコンクリートなので音が響きまくりだった。コレは後日ちゃんとした吸音工事をするらしいので、それに期待したい。

 そして、お店の正面入り口の右端には簡易ステージが!ココでライブもできるらしい。…が、基本的に電気屋(日本のヨドバシカメラみたいなものを想像してもらえると遠く無い)の中の1店舗に過ぎないので、目の前はプリンター売り場(だったかな?)要するに苏宁电器の売り場の目の前なので、椅子を並べる事もできないから全て『立ち見』である。しかもステージのすぐ目の前に陳列棚があり、そこでは普通に商品が陳列してあるので接客してたりするから、あまり大音量は出せないと思われる。生ドラムは基本的にまず無理…と考えた方が良いだろう。音楽を聴く為のスペースというよりは、宣伝の為のスペースみたいなものなので、割り切って使えれば色々とアイデアが出て来るかもしれない。

 お店に児玉さんという日本人の方が常駐されてるので色々とお話させてもらった。日本語で話ができるのが良い。楽器の価格は割高だが全部本物だし(中国ではイチイチ確認しないと本物が買えないのだ)、親切に対応してくれるので多少高くても安心して買えるのが良い。
 色々訊いてみた所、店に無いものでも中国で生産しているものでオフィシャルにCCCを取得しているメーカーのモノならば、どんな楽器でもほぼ入手可能との事。そうでない楽器も色々と前向きに検討してくれるらしいので、相談してみると良いかもしれない。

 ようやく『疑わずに本物が買える』マトモな楽器屋ができたので非常に嬉しい。
 何としても長続きしてもらいたいモノだ。。。