中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

iPhone3Gの修理

 以前、テツコさんに譲ってもらった旧型のiPhone3Gを、今はウチの妻が使っているのだが、最近ウチの息子がコレに興味津々で、目を離した隙に直ぐオモチャにするので困っている。
 で、どうやら昨日、とうとうヤラかしてしまったらしい。なんと床に向かって思いっきり投げたらしく、しかも打ち所が悪くスリープボタン(電源スイッチ)の部分から落ちた様で、スイッチが物理的に壊れてしまったのだ。ずっと押されっ放しの状態になってしまった。

 iPhoneはバッテリーを外す事ができないので、つまりスリープ長押しで電源ON、起動すると直ぐに終了のスライドスイッチが現れる…を繰り返し、全く電話として使えないのだ。一応そのまま放置すれば待ち受けにはなるのだが、どこからか電話がかかって来ると、スリープボタンが押されっ放しなので勝手にワン切りしてしまうのだ。困ったモンだ。ホームボタンでリセットをかけようと思ったら、ホームを押すとスリープの同時押しと見なされ、画面キャプチャーのシャッター音がするだけである。

 何とか両方長押しして強制的に再起動しても症状は同じ。やはり物理的にスイッチが逝ってしまったらしい。あ〜あ。仕方ないので、今日は仕事を早めに終えて帰宅して、分解修理する事にした。


 iPhoneに限らずApple製品は結構手の込んだ作りをしているので、分解するのも一苦労である。まずはDockコネクタの左右にある小さなネジを二つ外し、スリープボタンの方に「へら」状の物を差し込んでタッチスクリーンユニット自体を浮かす。(ちょっとゴムパッキンが崩れるが仕方ない…)

 そして次にゆっくりと画面を持ち上げて、繋がっている3つのコネクタを外す。一つ目と二つ目のコネクターはドライバをテコの原理にして基板に対して垂直方向に動かすと軽く外れる。問題は3個目のコネクターで、これはフレキ基板が横方向(基板に対して水平)に刺さっているので、まずコネクタのレバーを揚げ、それからスリープスイッチ側にスライドさせて外す。

 すると、ガラスのタッチパネルと液晶が一体になったアセンブリが外れるので、スリープスイッチを詳しく見てみる。結構ホコリが溜まっているが、特にプラスティックが割れている訳ではなさそうだ。

 このスイッチを外す為にはメインの基板を外さないとアクセス出来ないのでメイン基板を外す。全てのネジを外した後、4〜6番のコネクタを外し(これは全部垂直方向にはめ込んであるだけ)あとカメラを手前に引っぱり出しながら、基板の下側を持ち上げ、手前に引っ張って外す。

 ようやくコレでスリープスイッチ(電源スイッチ)にアクセスができる。ナナメ方向にネジを二つ外し、スイッチを引っぱり出してみたら、シールがはがれていて、中の金属のお皿が曲がってずっと触れている状態だった。っつーか首の部分のフレキ基板が既にグラグラで接触不良っぽくてヤバい感じである。あ〜あ。このスイッチだけどっかで買えないかなぁ?

 とりあえず、マトモに接点が繋がる様に何とか奇麗に整えて組み上げてみた。一応フツーに立ち上がったので一安心したのだが…。

 以前はスリープスイッチが押されっ放しだったのに、今度は逆に、押しても全く利かなくなってしまった。まぁ押されっ放しよりは離れっ放しの方がまだ使えるから、今日はとりあえずこの辺にして諦めてYESTERDAYに向かう。今日はプーアルさんと待ち合わせをしていたのだ。すっかり遅れてしまった。

 店に着いたら、プーアルさんとジジさんが既に飲んでいたので、ジジさんのMacBookProの面倒をちょっと見つつ、バリのお土産なんか貰ったりする。そしたらテツコさんもやってきたので、4人で例によって色々なハナシで盛り上がった。

 何だか最近ワタクシは仕事がパッとしないせいもあり少々疲れ気味なので、今日は皆に癒してもらった。いやぁ…友達って有り難い。