月曜日、上海は雨。気温は 9度。また雨だ。雨、雨、雨ばっかりでウンザリする今日この頃。ホント気が滅入る。しかも寒いから、朝ベッドから出るのが億劫でイカン。息子は叩き起こすクセに自分は出たくない…なんて不公平なので、なるべく老体に鞭打って起きる様にしてるけど（子供は見てない様で見てるからね）ツラいものはツラいわな。嗚呼…これからどんどん寒くなるのかぁ…嫌だなぁ。
今日は早めに出社して頭の冴えてるウチに溜まった ToDoを片っ端から片付けた。意外と良いペースでやっつけて、お昼過ぎには急ぎの案件は全て決着。やればできるじゃん。そして饿了么で軽く昼食をとった後は、午後からネットでお勉強を兼ねた調べ物である。
我々イベント屋はソフト面（運営周り）とハード面（テック周り）の両方の知識とノウハウが必要で、特にウチの会社はハード面の強さが売りなのだが、ハードウェアは直ぐに新しい技術が入ってきて更新されるので、常に勉強し続けなければならない。「我々は結構経験が有るから」と安心して胡座をかいしまうと、あっという間に最新技術から置いてきぼりを食らい『頭が堅くて使えない老人』と化してしまうから注意が必要。
音響も照明も映像も舞台機構も『今まで体験した事が無い様なショーでヒトを感動させよう！』という目的は同じなのだが、技術というのは使い方が 2方向有って、革新的な方向と保守的な方向…というか、『今まで無かった全く新しい表現を実現するための技術』と『今まではとっても苦労しなければセッティングできなかった事が、非常に速く楽に安全に出来る様になる技術』…という 2種類に分けられると思うんだな。
で、我々が常に気をつけなきゃイケナイのは、どちらかと言うと前者では無く後者の方である。素晴らしいステージを作るにはお金と時間がかかるのは自明だ。でも、どんなイベントだって『予算』は決まっているワケだから、時間を短縮できる技術…というのは絶対に見逃してはイケナイ。これはどんな仕事でも同じ事が言えるが「僕はこんなに苦労してるから給料もっと下さい」というのは実にナンセンスなワケだ。同じ成果を出すのに『苦労しなくて済む技術』が有るならば、コレを知らない（使わない）のは愚の骨頂である。セッティング時間を短縮できれば、その後の『調整』に、より多くの時間を割けるからだ。我々技術屋は『建て込み』よりも『調整』の精度の方がずっと重要で、正直『調整が全て』と言っても過言では無い。
ところが皮肉な事に、調整というのは一番最後なので、どんなイベントでも全てのシワ寄せがココに集まってしまう宿命にある。つまり十分な調整ができなかった為、立派なステージなのにダサい演出になってしまった…的な苦い思いをした経験は誰しも有る筈。ワタクシだって残念ながら毎回反省点が出る。もちろん『ここまでやれば完璧』というゴールは無いが、時間をかけてツメればツメる程良くなるワケで、開場時間の 1分前までだって、できれば調整し続けたい…というのが本音だ。（…まぁ、とは言え大きな舞台で何日も徹夜してたら、そんな事は言ってられないケドね（笑））
えっと、何が言いたかったんだっけか？ …あ、そうだ。新しい技術のお勉強ですよ。そんなワケで音響分野に関してはやはりデジ卓関連である。ホントひと昔前じゃ考えられない程便利になったが、その分トラップが沢山有るので常に色々な情報を収集しておかなければならない。特に昨今の 1000Base-Tの Ethernetや光ファイバーを使ったデジタルマルチ物は、いくら勉強しても勉強し足りないくらいである。昔は、卓からステージまで 10cm径近く有るクソ太いマルチケーブルを樽みたいな巨大なロールに巻いて転がして引いていたが、今や細い LANケーブル 2本だけで、たった数msec.のレイテンシーで 128chまでイケちゃうんだからこんなに便利な話は無い。しかし何故か規格が統一されておらず、Danteやら AVBやら 同軸なら MADI等々色々な規格が有り、メーカーによって統一されてないのが困りもの。しかもデジタルは『ワードクロック』という大きなトラップが有るのでクロックだけはホントに死ぬほど注意が必要。特にイーサネット物は『スター型接続』なのか『デイジーチェイン型接続』なのかによって、全く認識しなかったり、認識しても数分に一度「プチっ」というノイズが出たりして!?非常に厄介なのだ。
そんなワケで、世の中が便利になった分、設定がより重要だったり（面倒だったり）するので先に勉強しておかなければならない。でも逆に言えば、ちゃんと勉強しておけば必ず役に立つから、時間が有る時は常に勉強なのですわ。普段ヘラヘラしてても、実はみんな陰でコッソリ努力してるんですよ（笑）
さて、今日は月曜だが、昨日ワタクシが仕事だった関係で今日阿姨が休みなので、ワタクシが息子の面倒を見る当番である。そんなワケで仕事は残業せずに早めに上がって、淮海中路の味千ラーメンで待ち合わせ。（ウチの息子のリクエストである）
先に着いてしまったのでビールとつまみでお先に失礼。
この店はラーメン以外のこういったおつまみ系の方が美味しい気がする。
なぁんて言ったら身も蓋もないので、こういう事はこっそりとココでしか言いません（笑）
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