中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

多分コッチがホントの自分

 土曜日、上海は晴れ時々曇り。気温は 33度。

 朝 8時、黄浦区の自宅にて起床。今日も忙しい 1日になりそうだ。

 ざっとシャワーを浴びて午前 10時に家を出て、まずは云锦路に有るレコスタ『Random House』に向かう。

 到着したら、昨夜のレコーディングセッションのまんまで全て出しっぱなしで酷い有様だったので、まずは片付けから。どうやら明け方まで録ってたらしい。

 しかしまぁ変わったセッティングだ事! ゼロタム、ツーフロア、ツースネアらしい。こんなセッティング初めて見た。中々斬新だ。
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 とりあえずサクっと直してセッティング。
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 そして『恶魔工人(Akuei)』のリハを 2時間。今日はワケあって急遽ギタリストの Kellyが来れなかったのだが、このバンドは SEQが有るので、ウワモノ楽器が居なくても、あまり練習には困らなかった…と言う衝撃の事実。
 何だかなぁ…居ても居なくても良いなんて、そんなのツマランではないか。 っつーか、バッキング EGとは言え、オケにギタートラックまで沢山入れるのは個人的に賛成しないなぁ。「えーこんなに鳴ってたんだ!」と改めて驚いた次第。まいっか。

 休憩時間に、イツモ写真を撮ってくれるフォトグラファー小圆子が『ドラムに興味ある!』というから軽くレクチャー。
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 最近ドラム女子が増えてるのか? ワタクシの周りで『習いたい!』と言う子は何故か圧倒的に女性が多い。

 リハを終えて一旦帰宅した後は、すべての楽器類を持ってタクシーでライブハウス『LOFAS』に向かった。今日はオルタナバンド『Kill Automation』のライブが有るのだ。このメンバーになってから(ワタクシが正式に加入してから)初お披露目である。楽しみ〜。

 まずは腹ごしらえとプリーフィングを兼ねて近くの店で乾杯から。このバンドは呑兵衛ばかりで有難い!
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 そしてサウンドチェックの時間になったので店に戻ってステージへ。ライブ前のリハの時間って結構好きなんだよね。
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 そうそう!今日は久々にクリック無しなのでイヤモニもしてないから自分の耳に入って来る音がデカいデカい!あはは。
 Aジルの Quick Beatってこんなにピッチ高かったんだね。自分の個人モノ HHなのに普段はイヤモニ(イヤフォン)してるから気づかなかったよ。
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 コレ、どちらかと言うとフュージョン向けのモデルなので、こんな風にハーフオープンでバカスカ叩くモノじゃ無いんだけど、そうやって叩いても倍音が多くて音が派手に暴れるのでアタマの芯までキョーレツに痺れる様な音がするから超絶キモチ良い(笑)これトップが少し分厚いんだよね。そのくせ結構凸凹が着いてるので派手に叩くとハイピッチで音が暴れるんだと思う。

 そして自分らのリハが終わった後は、ビール飲みながら暫し対バンのリハーサルを見る。今日は EMO系が多いかな。LOFASの今日の PAさんの音作りは 8KHzくらいのスーパーハイがキツ過ぎてヤカマシイ音なので、ワタクシの様な老人にはチト辛い。
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 そしてアレよアレよと開場〜開演である。我々は 3バンド目。

 本番前の楽屋にて自撮り。既に全員半分酔っ払いな我々。良い演奏が出来そうだ!(取り敢えずワタクシのビールっ腹を何とかしろ!…と言うお咎めは無しで!お願いしますw)
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 そして本番。いやぁ…実に楽しかった!
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 人には陰と陽、光と影の二面性?みたいなものが多かれ少なかれ有ると思うのだが、今日のライブではワタクシの Darkside を存分に吐き出せた気がする。

 多分ね、ワタクシ、ホントはあんまりイイヒトじゃ無いんだよ、きっと。そりゃヲトナなのでネコ被って生きてるし、人に『マトモさ』を求められるから、その期待に応えようと我慢して!?頑張って生きてるケド、こと芸術方面では、理論とかヘチマとかそう言うのは実はドーデモ良くて、何もかもを暴力的に吹き飛ばしてしまう様な『爆発』をどっかで求めてるんだよね。

 まぁ職業作家の端くれ故、そもそも普段は常に『制約のカタマリ』の渦中に居るから、単に商用音楽(クライアントに求められる音楽)に対してストレス溜めてるだけかもしれんが。。。

 このバンドが楽しいのは、普段ワタクシが仕事で接している音楽と『真逆』だからだと思う。

 なんかトシを取ると、自分に文句言ってくれる人が減って来るんだけど、ウチのメンバーは若いくせにホンキで音や演奏に対する不満をバンバンぶつけてくるから面白いんだよ。しかもワケのわからない抽象的な表現でね(笑)常に『表現の引き出し』を試されてる緊張感?に対し『何クソっ!』て気分になるのだw

 イイトシぶっこいて、ムキになって本気でぶつかり合える事を知ったこの愉しさよ。笑っちゃうぜ。

 決して万人ウケしない(寧ろ煙たがられる)曲ばかりなので敢えてオススメしませんが、興味ある人は次のライブに是非っ!21世紀の Chinese Rock おもろいよw
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