中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

John McLaughlin & THE 4th Dimension live in Shanghai

 火曜日である。今日は仕事を終えた後、直ぐにタクシーに飛び乗って『上海文化广场』に向かった。昨夜知り合ったこのバンド(4th Dimension)のキーボーディスト Gary Husbandさんに招待されたので、折角だし友達のピアニスト Ayanoさんを誘って一緒に観に行く事にしたのだ。

 陕西路 x 永嘉路にこ〜んな巨大なホールが有るなんて知らなかった。



 中国のホールでチケットの取り置きなんてしてもらった事が無かったので、どうやって受け取れば良いのか戸惑った。最初はチケットオフィスに行ったのだが、どうも雰囲気が違ったので、所謂メインの『モギリ』の場所まで移動したのだが、ココのスタッフに英語で説明しても今ひとつピンと来てない様だったので、Ayanoさんと二人で中国語で『関係者入り口は何処ですか?』と聞いたら、わざわざ中から通りまで出て来て超丁寧に教えてくれた。凄い。中国のサービスもカナリ良くなって来てる。

 そしてホールの裏側まで歩いて、ようやく出演者出入り口の所まで行って、色々説明して待たされる。ココの警備員がまた人懐っこい人で、「君たちは日本人か?ウチの娘は今日本語を勉強してるんだ」みたいな世間話をしつつ暫く待っていたら、昨日のマネージャーさんがタマタマ通りかかったので挨拶。いやぁ…良かった。どうやらチケットはチケットオフィスに取り置きしてくれているらしい。

 そんな訳でお礼を言って、また会場を半周回ってチケットオフィスまで行き、色々と中国語で説明するのだが、「あなたの名前ではチケットの取り置きはありません」の一点張り。ウーム。。。
 ひょっとして、まさか『エイプリルフールのジョークだったのかな?』と半分心配していたのだが、開演時間になった頃、救世主登場。一人の中国人スタッフが走って我々の所までやってきて「2人の日本人か?」と訊くので「そうだ」と答えたら「こっちに来て」と足早にメインの『モギリ』の場所まで進むので早足で付いて行く。
 どうやら、モギリの場所で、別の中国人が我々のチケットを手に持って待ってくれていたらしい。いやぁ…こんだけ広いと出会えないっつーの(笑)

 ま、そんなこんなでドタバタだったが、ようやく会場に入って座る。

 演奏は…とにかくテクニックが凄かった。久々に『ド』フュージョンを生で聴いた気がする。当たり前だが、皆本当に上手くてびっくり。何より『自由』な感じが良い。サスガ『プロ』ですな。でもやっぱり何はともあれ、ライブは『鉄板のリズム感』と『ダイナミクス(音量)のコントロール』に尽きるな…と再認識。
 因みに Gary Husbandさんはキーボードのみならず、ドラムも超絶上手かった。途中でツインドラムになったのだが、二人で奏でる摩訶不思議なポリリズムで非常に心地よくてもっと聴いていたかったが、基本キーボードなので直ぐに鍵盤に戻ってしまったのが個人的には残念だったかな。

 一応ワタクシは日本人ゆえ!?演奏中は写真を撮らなかったので、終わってから雰囲気だけでも(笑)

 演奏後は、彼らが出て来るのを待って、Ayanoさんと二人でお礼を言ってから、お腹も空いたので近くの焼き肉屋で色々とお喋りしながら遅めの夕食。いやぁ…何だか色々と充実した夜だった。