中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

イベント不遇の時代の終焉。ヒトの歓声にトリハダ。

 日曜日、上海は快晴、気温は 26度と実に清々しくスカッと晴れた一日。広州に比べると湿度が雲泥の差で超絶心地良い。
 今日は 10/1なので、中国の建国記念日、いわゆる国庆节の連休が今日からスタートするワケだ。例年は 7連休なのだが、今年は土日の組み合わせが良く、中秋节が金曜にだった関係で良い塩梅にもれなく全人民が 8連休なワケだな(嬉) 中国では大型連休が非常に少ないのでこういうのは助かる。(その次の週が怒涛の 9連勤だったりするんだけど(凹))

 ま、いずれにせよ日本が動いている以上ワタクシは在宅勤務を余儀なくされるから、あまり連休のありがたみは無いが、それでも上海に戻って来れているので、自由度がずっと高いしアチコチから誘われるのでナニゲにプライベートが忙しい(嬉)

 朝 9時くらいにノンビリと起床。徐々に起床時間が遅くなってきている。実に良い傾向だ。

 午前中はオシゴトである。昨日バウンスしたデータが、なぜか想定よりボリュームが大きかったので確認しなおした所、ナント ProTools上の出力設定を誤っていた事に気付いた。結局全部書き出しなおしになったので、その作業を粛々とこなす。とほほ。

 最近は特にボイスデータを扱う事が多いのだが、ボイスデータって基本的にモノラルだから、バウンスする時もアウトプット先をモノラル指定しなきゃイケナイのだよ。 ProToolsの出力設定は『MONO(summed)』と『multipul MONO』と『interleaved』の3つしかなく、mix sourceをちゃんと明示的に『Analog 1 (mono)』という具合に左右のどちらかを指定してあげないと、初期値は『Analog 1-2(stereo)』になってるので、ステレオソースの左と右が『加算されて』バウンスされるのだよ。つまり同じMONOデータなのに、最終段で勝手にサミングしてレベルが上がってしまうワケさ。。。ド真ん中にしかないモノラルソースを、ステレオと解釈して左右をサミングするから、まんま2倍。全く同じデータでも +3dBくらい如実に上がるから困りもの。
 ProToolsの最終段に挟んでるメーターなんかガン無視でバウンスするから恐ろしい。ホント気をつけなきゃね。

 さて、お昼は珍しく妻が自宅で上海蟹を茹でてくれた。そっか、もう10月なので蟹の季節ですな。自宅で食えるなんて何だか新鮮!

 食後は、先日作った眼鏡の『度』がとても良い感じだったので、今まで使っていた古いフレームもこの度数に交換しようと思って陕西南路の巴黎春天の地下にある J!NS眼鏡までチャリで一っ走り行く事にした。
 息子も自宅に居るとiPhoneやらiPadばかり見ていて健康に悪いので、せっかくだから一緒に連れて行く事にw

 外は抜ける様な青空で、とても気分が良い。気温も低くて涼しいので、たった小一時間の外出だったが凄く良い気分転換になった。

 帰宅後もフツーに仕事を続け、午後 7時前に家を出てバンダイナムコ上海ベースの大ホールに向かった。今日は、この新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが始まる前に何度も我々で中国ライブをサポートした『GARNiDELiA』さんのワールドツアー2023の最終日!上海公演のDay2、最終公演が行われるのだ。 非常にタイミング良くワタクシも上海に一次帰省しているし、ありがたい事に招待して頂いたので観に行く事にしたのだよ。

 久々に来たバンナムホールは何だか懐かしくて涙が出そうになったw

 しっかし中国を 5か所回ってどこもほぼSoldOut。そしてここ上海では 2Daysのライブなのに、こーんなにお客さんが入っていてびっくり!

 今日だけで 1,200人くらい入ってるらしい。ホント驚きである。

 そしてライブが始まって 1,200人の割れんばかりの歓声にトリハダが立った。そうそう!コレですよコレ!やっぱりマスク外して皆で大声を出さなきゃ!!!!!
 うわ~、ホント懐かしい。嗚呼…イベントやりたいなぁ…。ほんとウズウズする。

 今回のこのツアーをサポートしていたスタッフは、ワタクシも良く知ってる元同僚たちばかりで、なんとなく頼もしい反面、なんか自分が混ざってないのがちょっとプチ寂しい気分である(当時のワタクシは常にインカム二つ抱えて走り回ってたからね)

 ライブ自体も今回はフルバンドでドラム&ギター&ベースが生演奏で入ってるので今まで我々がサポートしてきた時よりもずっと豪華でずっと音楽的に華やかで、実に素晴らしいライブだった。楽曲『MIRAI』で思わずウルっと泣いてしまったのはここだけの秘密。

 嗚呼…やっぱり上海に帰ってきたいなぁ…(涙)

 イベント不遇の時代は、もう完全に『明けた』ね。これからエンタメ業界はガンガン巻き返してくるだろう。
 終演後、ここバンナムホールや ARK、そして中国各所で多くのライブハウスを経営する(我々の界隈で知らない人は居ない)某社の社長 Tさんが、ツカツカっと私の所にやってきて「早く上海に戻って来なよ~!」「また一緒にイベントやろうよ~!」なんて言うから、エラくグラついてる自分が居る(笑)あはは。

 廊下で Tさんと立ち話をしていたら、タッチ会に向かうアーティストお二人が丁度出てきたのだが、二人ともワタクシの事を覚えててくれて、わざわざ私の所まで来て「わ~久しぶり~!」なんて気軽に握手なんかしてくれちゃったりして?ちょっと嬉しくなった。楽屋に挨拶に行こうか迷ってたのでココで会えてよかったわw

 Tさんから(熱烈に)打ち上げに誘われたのだが、ワタクシがイベントをやってた頃に『部外者が関係者面して打ち上げに参加してる図』というのがとてもイヤだったので、丁重にお断りしたのは言うまでもない。打ち上げって『頑張った人たち』を慰労する会だからね! 全く貢献してない人がギョーカイ人ヅラして参加するのは良くないよ絶対w

 なんだか色々とMIRAIの事を考えてしまった 2023年の国慶節。これもまた何かの伏線か? なんちって。
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