中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

久々のバンドリハ

 土曜日、深圳は曇り、気温は 25度。

 休日なのにイツモ通り朝 6時半に自然起床。 そのまま布団を被って二度寝を試みるもイマイチ眠れず、結局 7時くらいにベッドを出た。

 午前中は先週届いて開けてなかった宅配などを開梱して過ごす。 昔は買い物したら嬉しくて届いた直後に開梱していたのだが、最近色々と心身ともにヘコタレてるので「別に逃げるワケでもなし、週末にゆっくり開けよう」という風に段ボールのまま放置してあるのだw (あ、モチロン、欲しくてずっと到着を待ち望んでいる様な楽器類などは別ですよw)

 そんなワケで週末に開けるのだが、何を買ったのかもイマイチ覚えてないので開梱するのが何気に楽しいのだよ。 こうやって自分で自分にプチサプライズをするのが最近のマイブーム。 我ながら暗いなw

 冬物の服だったり、腕時計の交換ベルトだったり、お酒だったり? 冬を前に色々と溜めこむリスの様に!? 相変わらず下らないものを買い込んでは小さな喜びを愉しむワタクシである。

 緑色の交換ベルトは実はオメガのスピードマスター用に買ったのだが、実際に合わせてみたらブラックフェイスだとイマイチ合わず、ホワイトダイヤルのオリスに装着する事にした。

 やはり明るめのバンドは明るいフェイスの方が合うね。

 お昼は早めに11時過ぎに 1Fの日本料理で簡単に済ませ、一旦家に戻って楽器類の準備。 今日は久々(ほぼ一カ月ぶり?)にバンドリハが有るのだ。 玄関に並んだ楽器類を見てニヤニヤするワタクシ。

 いや、フツーは荷物は少ない方が嬉しいのだが、今回は次のライブに向けてスネアをわざわざ上海の自宅から取り寄せたり、新しいライドを買ったりしたりので、それらを使えるのが嬉しいのだよwww

 正午 12時過ぎに家を出てタクシーでスタジオへ。
 久々に会うメンバーと軽く挨拶した後はサクっとセッティング。 今回は次のライブ会場である『红糖罐』のセットに合わせてワンタム仕様で組んでみた。

 背面が鏡張りなので、ワケわからんセッティングに見えるが、スネアは自前のヤマハの 14 x 8インチ深胴に交換し、ライドは先日購入した Sabian AAX 21インチに交換。 モチロン今まで使っていたチャイナやスプラッシュもセッティング済みである。 いやぁ…眺めてるだけでワクワクして嬉しい。

 リハはみっちり 3時間。 新曲が結構ボロボロでちょっとマズいが、まぁ逆に言えばアレンジし甲斐がある。
 スネアの音がかなり抜ける様になったので個人的には実に気持ち良くてイイ感じだった。 このスネアは胴が深いのでピッチを上げても低域が埋もれないから『痛い』音にならないのだよ。 先日交換したスナッピーも相まって胴鳴りがとても良くてついニヤニヤしてしまう。 ただ一点課題として浮上したのは、テンションボルトの『緩み』だな…。一曲叩くとオープンリムを当てていた部分のネジが緩みまくってピッチが下がってしまうのだよ(困) 先日小さなサビを落とすためにフープをオイルまみれにして拭きまくったので、その際のオイルが表面に残っているのかもしれん。 これは後日改めて何らかの対応を考えよう。
 そして、今回新調したライドだが、基本的には以前上海で叩いた時と同じ音なのだが想定していた音よりも若干ベル部分のピッチが高く感じた(多分製造時に発生する個体差と思われる。 シンバル類は未だにハンマー打ちなど手作業の工程が多いので同じ品番でも一枚として同じ音は出ないのだよ…。 故に単なる鉄板なのに 5~6万円もするワケさ)。 でも、いま演っている様な爆音ハードロック系には寧ろこのくらい高い方が埋もれなくて良いのは確かなので結果オーライ?かな? 当初は、今回新調したのは 21インチなので、上海で使ってる Aジルのミディアム 20インチより若干低めのピッチを狙って、艶っぽく(大人っぽく)鳴るイメージを想定していたのだが、実際に叩いてみると何だか Aジルの音とキャラクターが似ていて、目を瞑って叩いたらアレを叩いてる気分になって思わず失笑してしまった。(もちろん並べて叩き比べたらこっちの方が低いんだろうけどねw) 何れにせよ「人の好みは、幾つになっても結局変わらん」っつー事ですなw

 リハは恙なく終了。 メンバーとはスタジオで別れて今日はタクシーで帰宅。

 帰宅後は何だか異常に腹が減っていたので、とりあえず一旦荷物を置いてから直ぐに下に降りて行って、先日見つけたばかりの新しい日本料理屋に初めて行ってみた。 ウチの近所は歩いて行ける範囲内に日本料理屋が多くて驚く。

 最初は勿論コレ。

 そして『もろキュウ』を頼んでからそれを摘まみながらゆっくりメニューを選ぼうと思ったのだが、あまりに腹が減っていたのでついついヒレカツを同時に頼んでしまった。

 すると、15分くらい経っても『もろキュウ』が来ない。 2回くらいスタッフに聞いてみたのだが「いま厨房がちょっと忙しいので…」の一点張り。 因みに店内の客はワタクシとあと 1名のみ。 きっとこの店は出前がメインなのだろう。

 挙句、なんとヒレカツが先に来た!!! ええええ?カツを揚げるよりきゅうりを切る方が時間かかるの??? ヲイヲイ(苦笑) 

 結局ヒレカツが来てから 5分くらいしてようやくもろキュウが来た。 うーむ。 ヒレカツの味が良かっただけに実に残念なサービスである。

 いやぁ、勿体ない! 日本料理、特に居酒屋って、枝豆とかもろキュウとかタコわさとか、いわゆるオツマミって『直ぐ出てくる』から頼むのであって、いくら忙しくても 20分とかかっちゃマズいと思うんだよなぁ…。 まぁココは中国だし、こういうトコに一々文句を言うクレーマーになるのもイヤなので勿論黙っていたケド、初めて来たワタクシにとって、この店の印象が下がったのは言うまでもない。 とんかつがこんなに美味しく作れるのに、こーんなホント些細な価値観の違いでお客様を失うのって実に勿体ないと思う。 自分は全然ギョーカイは違うけど『肝に銘じよう』って感じた出来事だった。

 仕事を効率的に進める以上『作り手の都合』が発生してしまうのは、ある程度は『致し方ない』部分だとは思うんだよね…。でも、それをお客様に押し付けてしまうのは絶対に良く無いと思う。 ほんの些細なホスピタリティの差でお客様って直ぐに去ってしまうから、常に注意を払い続けないとイケナイな…と実感。 良い勉強になった。

 午前 0時就寝。
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