中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

オープンソースの素晴らしさ

 今日の上海は一日雨だった。4月も半ばなのに全然暖かくならない。困ったモンだ。

 さて、今日は丸一日部屋に引き蘢って仕事をした。某事務所では絶対的に機材が足りないので非常に効率が悪いから、仕方なく持ち帰って家で仕事している。何だかなぁ…。

 古い体質の大きな会社は、機材を購入するのに一々決済を通さなければイケナイから非常に手間である。しかも、ことMacに関しては頭の固い人が上に居ると中々決済が通らなかったりする。ハードはまだしもソフトになると余計にハードルが高い。

 そんなこんなでようやくマシンとシーケンサーの決済が通って何とか最低限の制作作業は出来る様になったのだが、問題は波形編集ソフトである。基本的に他のスタッフがWindowsで、しかもSound Forgeのライセンスが余っているので、仕方なくForgeを使う事を余儀なくされた。まぁSound Forgeは非常に良いソフトなので特に文句は無いのだが、与えられているWindows PCはオフィスアプリ用の古いノートPCなので、サウンドカードはオンボードだし、何より困るのが無線LAN専用機なのだ。これは頂けない。巨大なオーディオファイルを何度もやりとりする事を考えるとうんざりする。

 そんなワケで、こりゃ何とか自衛しなければイカンと思い、どこからもお咎め無く使えるフリーのソフトを探してみた。すると、何とオープンソースの波形編集ソフトを見つけてしまった。
 『Audacity』というソフトなのだが、世界的にみて殆どがWindowsアプリのみ…とう状況なのに、コレはマルチプラットフォームである。つまりMacUNIXまでも対応しているのだ。

 早速ダウンロードして使ってみたら、結構良いではないか! 画面構成がヤボったいのは別にして、一般的に、波形編集ソフトで必要とされる殆どの機能が備わっていた。しかもVSTプラグインまで使える。

 いやぁ…時代は変わった。オープンソースの波はサウンド屋さんまで広がって来たらしい。何だか嬉しくなった。