中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

UCCのBLACK缶コーヒー

 月曜日である。天気は雨こそ降ってないものの、相変わらずパッとしない曇り空。気温も例年に比べると非常に涼しい。このまま秋になってしまうのかな? まぁ暑くてシニソーな生活よりはずっと有りがたいが、何となく物足りない気がしないでもない。人間ってワガママですね(笑)
 さて、ここ数日の疲労も相まってか、今日は何だか物事に集中できず、色々と考えてしまった。
 世の中には『本音と建前』というモノがあるのは周知の事実だが、普段、目に見えているものは実は殆どが建前で成立している様な気がする今日この頃。
 特に日本人は、本音の部分をひた隠しにして、建前の世界でモラルとか礼儀とか建前上の正義とかをモノサシにして、正しい距離感でヒトとお付き合いをするのを良しとする訳だ。しかし中国ではまだまだ本音の部分が強く、またモノサシの尺度も違うから、同じコミュニケーションでも、タマに物事が思わぬ方向に展開したりする。
 …かと言って「じゃ、全て本音で!」という訳にも行かないからこの国は難しい。しかし日本人が感じる『一般常識』と照らし合わせると、若干『本音』部分が優先するため、未だに贈収賄等が蔓延っているのかもしれない。
 ま、泥臭いし決して美しくは無いが『分かりやすい』とも言える。実に不思議なバランスで成り立っていると思うが、気取って生きるよりはずっと人間らしいし寧ろ楽カモしれない。

 しかし、ヒトって何で腹を立てるんだろうねぇ? 怒りのメカニズムって結局は個人の欲望とか欲求とか本音の部分が『満たされない』から怒るんだよね?きっと…。 本来『こうあるべき』なのに、そうでない事実に腹を立てる。でも、良く考えてみると『こうあるべき』というのは誰かが決めた『建前』かもしれないのに。
 報道とか教育とか後天的なモノで『建前上のモノサシ』が作られていくのだとしたら、この世界に『絶対的な正義』は無い気がしてきた。
 今まで、中国の(半ば暴力的な)情報規制に対してシニカルに否定していたけど、実は日本だって相当規制されてるし(…というより規制だけならまだ良いのだが、バイアスがかかっていて完全に統制されている感が否めない所が怖い)ワタクシ自身がコレに気付くのに 45年以上かかってしまった…というのも何とも情けないが、海外に出なかったらきっと一生分からなかったかもしれないし、そもそも疑問にすら思わなかったかもしれない…と思うと少々怖かったりするんだな。

 ま、何れにせよ世の中に『正解』は無いわけだ(笑) 電磁波が一切遮断された場所にでも行かない限り、流れ込んでくる情報を阻止する手段も無いので、一々情報を選別しようとすると疲れるから、目を瞑って本能を信じてやり過ごす方が良いのかもね(笑)


 さて、写真は例によって本文とは全く関係ない。今日イツモ行くコンビニで売っていた日本のブラック缶コーヒー。本来は輸入品なので課税され、普段は15元〜20元くらいするのだが、今はキャンペーンで 6.5元だったので買ってみた。

 やっぱり美味しいと思った(情報じゃなく本能で(笑))

 裏のラベルには中国の法律で指定された成分表が貼ってある。ナトリウムが 30mg以外は全部 0だった。ナトリウムって事は塩でも入れてるのかと思ったが、珈琲に塩なんて聞いたことが無い。ひょっとするとコーヒー豆の成分にナトリウムが含まれてる?のかもしれない。
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