中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

銀行での手続き

 木曜日、秋晴れ。気温は24度くらいかな?上海の短い秋が始まったらしい。非常に過ごしやすい気候だ。
 午前中からリハビリを兼ねて妻と一緒に銀行に行ってきた。ワタクシが使っている銀行のネットバンキング用の口座が、相変わらず昔の電話番号に確認のショートメッセージを送り続けるので、新しい番号に変更してもらうためである。
 中国のネットバンキングでは本人確認の一環として、必ず携帯のショートメッセージに暗証番号の一部を送ってきて、それと手元にあるe-token上に表示されている暗証番号とで二重のチェックを行う仕様になっている銀行が多いのだ。

 しかし『電話番号を変えてもらう』という、こーんな簡単な作業なのに1時間以上かかってしまった。実はこの手続きをしてもらうために、3度も銀行に来ている。以前2回とも失敗に終わったのだ。「なんで?こんなに簡単な事が??」と思うのだが、銀行はデータベースを使った巨大システムが構築されているので、手順通り行わないとダメらしい。
 ワタクシの場合、数年前にパスポートが変更になった際、以前住んでいた静安区の支店でパスポート変更の手続きを行ったのだが、その後なぜかネットバンキングに入れなくなってしまい、改めてネット上で別名アカウントで登録しなおしたのだ。そしてそのままフツーに使えたので暫く使っていたのだが、今度は携帯をiPhoneに変えた時に(これも数年前だが)中国移動から中国联通に変更になった関係で電話番号が変わったため銀行で手続きを行ったのだが、口座上の身分証明は新しいパスポート情報になっているにも関わらず、昔のパスポート情報に基づいて作られた口座と古い電話番号が紐付けされているらしく、この設定を解除するには古いパスポートでの本人確認が必要という事で対応できなかったので、後日新ためて古いパスポートを持って行って変更をしたわけだ。
 しかし、変更が完了したはずなのに相変わらず改善されない。ネットバンキング上で確認のショートメッセージは相変わらず古い電話番号に飛んでくるのだ。コレが意外と不便で、古い中国移動のSIMは電話として全く使っていないのにショートメッセージを受信するためだけに解約できないから、お金を払い続けなければならない。
 そんなこんなで面倒になり、忙しくなった事もあって暫くはSIMを二枚刺せる携帯にして騙し騙し使っていたが、今回時間もあるし、せっかくの機会なので妻を銀行に連れて行っていろいろと細かい部分を訊いてもらった訳だ。
 改めて確認してみると、銀行のデータベース上では正しく新しい電話番号に変更されているらしい。ワタクシの中国語では埒があかないので、妻に詳細を事細かに説明してもらったら、担当も頭を抱えてしまって、窓口の内部で次から次へと偉そうな!?人が出てきて「あーだこーだ」相談しているではないか…。その時間約40分ほど。
 結論としては、どうもワタクシがパスポート番号を変更した際にログインできなかった時に、新たに別のログイン名で同じ口座を指定してネットバンキングを開設してしまったのが原因らしい(本来これが出来ちゃイケナイとの事) つまり、新しいパスポート情報で開設したネットバンキングは古いパスポート情報に紐付けされた電話番号が自動的に継承されてしまうため、これが銀行内部のDBとリンクしていない様で、Webページ上で操作を行わないと解除できないらしい。しかしWebページ上では勿論そんな事はできない仕様になっているため八方塞がりになった様だ。
 「うーむ、これってバグじゃん?」…と思ったが、面倒だし腹も減ったので先方の言われる通り、今までの口座とネットバンキング上のアカウントを全部キャンセルし、新たに新しいパスポートと新しい電話番号で口座を作り直す事にした。
 結局こんなに沢山の書類にサインさせられたが、何とか対応できたので良かった。

 中国人は生まれてから死ぬまで身份证号码という身分証明書番号は一生変わらないから、外国人の様にパスポートが10年ごとに変わる場合は例外処理になるんだよね。顧客数も尋常じゃないだろうから、ソフトウェア作る方も大変だろうなぁ…なんて思った。最初の設計では10年以上居続ける人なんて想定外だったろうしね。これも良い経験だ。
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