中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

饅頭と煎餅の中間

 金曜日、上海は雨ときどき曇り、気温は29度で一日ジメっとした天気だった。昨夜遅かったため今朝はイマイチ目覚めが悪く(まぁ天気のせいも有るんだけど)何だか朝はダラダラと過ごしてしまい、ジムも寄れずに出社。
 仕事はデスクワークが中心。あとは電話対応かな。日本人のお客様は少々込み入った話になると中国人の担当者を飛び越えて必ずワタクシに電話をかけてくるので、何というか『やっかい事よろず引受業』的な業務が比較的多い。でもコレって何気に重要で、自分が逆の立場でも同じだろうな…なんて思うのだ。日本語って『行間を感じる』事ができるテレパシー的なモノを含んでいるのかもしれない。
 『本当は私自身は別に何とも思っていないのですが、「立場上」怒らなきゃイケないんです』的なシチュエーションを『ト書き』無しのセリフだけで通じさせるのって、こりゃもう『技術』に近いよね。しかも相手側がそれを汲み取れて初めてこの会話が成り立つんだから、こりゃもうどんなに日本語の上手い中国人でも難しいと思う。
 そんなワケで中国人スタッフからすると「日本人って何でそんな回りくどい事するの?」となるワケだが、まぁそういう国民性なんだから仕方ない(笑)故に日系企業とビジネスを行う中国企業は、そういった空気感が読めるビジネス経験がある日本人が一人でも居ないと中々上手く回らなかったりするのだ。いくら技術力が高くても、日本人ってそういった日本的なコミュニケーション能力が無いと信用してもらえないんだから厄介なんだよね。まぁ自分も日本人だからキモチは良く分かるケド…。
 逆に言うとコッチの『ド』ストレートなビジネスはシンプルで分かりやすいし、全て態度で見える(怒るときは本気で怒鳴り散らす)から痛快で面白いし、基本的に根に持たないから良い(…とは言え大問題に発展する事も多々あるけど、コッチのビジネスって『あいつは腹の底で何考えてるか分からない』という事が少ないので(状況の共有ができてるから)皆で『現場合わせ』で何とかしちゃうんだなw)
 いやぁ…外に出て初めて分かる事ってホント沢山ある。この世の中に『ワールドスタンダード』なんて無いよ。ところ変われば何もかもが変わる。我々が考えている『当たり前』って日本人が考えてる当たり前だからね。海外では通用しない(下手すりゃ真逆かもしれない)どんなビジネスでも、この辺を肝に銘じておかないと絶対失敗すると思う。


 さて、今日は写真ネタが無いので妻の田舎から送られてきたお菓子の写真をば。

 見た目は単なるお饅頭である。

 でも何だか触ると堅いのだ。

 囓ってみると。。。。

 殻が固くてパリパリしていて、中は中空で、底にはカラメル状のモノが張り付いていた。想像と全然違ったけどコレはコレで美味しい。彼女は田舎で子供の頃によく食べたそうな。確かに子供のウケは良さそうだ。こんなお饅頭初めてみた。なかなか面白い!
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