中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

本日のイベントも無事終了

 土曜日、上海は曇り。気温は一気に下がって 14度。寒い一日だった。
 昨夜は 4時くらいに寝て今朝は 6時半起きで会場に向かう。昨日一日中ずーっと降っていた雨は今朝はすっかり止んでいた。ドンヨリ曇っていて寒いが、雨が降るよりずっと良い。

 今回のアーティストは、某 7人組の日本の声優アイドルグループのライブである。

 午前 8時に会社に集合して機材類を纏めて搬出。…とは言え、ウチの会社は会場の上に引っ越したので台車に乗せてエレベーターで降りるだけである。実に便利!
 今回は、ほぼ全曲映像のシンクロが有るで我々が準備する機材がナニゲに多い。会場であるバンダイナムコ上海ベースの大ホールは、ステージ後方のほぼ全面を覆う大型の LEDディスプレイが有り、ココにライブシーケンスとシンクロした映像を表示するのだが、画面が大きくて明るいのでライブ中は必ずお客様全員の目に入るから一切気が抜けない。
 そんなワケでメインマシンとバックアップマシンを準備し、ステージ袖のマニピュレーターさんより FOHまでクリックを貰って、そのクリックに合わせて 2人がかりで映像のポン出しの『叩き』を行い、どちらかが叩き損ねたりコケたりしたらスイッチャーで直ぐにバックアップ機器に切り替える算段である。
 朝 9時くらいから仕込み始めて、日本のテックチームが来る前に城を作る。そして諸々確認て怒濤のリハーサル開始。このリハが一番大事だったりするので、いつもの様なランスルーじゃ無く、頭からお尻まで全部演る完全ゲネプロである。

 写真は本日のワタクシの現場。メインは同僚カンザキの Windowsマシンで、サブがワタクシの Macである。
 一応日本側から予め映像さん用のクリック素材を貰っていたので、それを聞きながらここ一週間ほど毎日練習していたので、実際に叩きの失敗は少なかったが、とは言え映像モノはサイズが大きいため『再生開始』のキーを受け付けてから実際に映像が再生されるまでに若干のシークタイムが入る(これが毎回一定じゃ無いのだ) 故に再生後に映像側で微調整が必要なのだが(音声側を調整するわけには行かないので)コレをなるべく映像が乱れない様に行うのがナニゲに難しいんだなぁ。
 しかも、やはり通しリハをやってみて変更点が出てくるのは常で、それの対応に追われてバタバタだった。
 そして迎えた本番。毎回曲頭は手に汗握った。いやぁ…久々に嫌な汗かいた。映像シンクロものはホント緊張するし、相手が機械なので動作中にトラブらないか常に監視していなきゃならないからヤタラ気を遣う。
 でもお客様は満員、本番は同期系に大きなトラブル無く非常に盛り上がったので良かった。映像と本人達がしっかりシンクロすると、やはり感動する。

 しかし終了後はホントに『ヘトヘトに』疲れた。いやぁ『気疲れ』とはこの事よ…(苦笑) 映像同期モノのライブはタイヘンだよほんと。でも色々と良い経験になった。終了後、日本のスタッフさんより「上海でも十分出来るね」と、お褒めの言葉を頂いたので良かった。日本でもやはりココだけは手動で叩いているらしいのだが、海外公演はココまでちゃんとやってくれる業者は無いらしい。良かった良かった。練習した甲斐があった。
 その後は楽しい打ち上げで午前 0時過ぎまで。長い一日だった。本日お越しの皆様、ありがとうございました!
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