中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

スプーンの呼び方が違う

 木曜日、広州は快晴、気温は 35度。今日も暑い一日だった。

 朝 6時半に自然起床、イツモ通りのルーチンで午前 9時過ぎに家を出てシェアサイクルで約 30分の自転車通勤。

 汗だくで冷蔵庫の様なオフィスに入って自席の PCの電源入れてUSB扇風機を全開にして顔に当てて約 5分間、上がった息を整えるためのクールダウンタイム。毎日こんな感じである。身体に良いんだか悪いんだかサッパリワカランが、まぁ完全に息が上がる程までペダルを漕いでいるので、多少は運動にはなってる筈? 何もしないよりは良いだろう。きっとw

 仕事は例によってバッタバタで、気付けば 22時過ぎ。 時間が足りなくて笑っちゃうぜぃ。
 そうそう、普段我々がゲームで遊ぶ際のドラマ要素である『カットシーン』って、殆どのユーザーが「たった一回だけ」マトモに見て、次からは(2回目のプレイからは)スキップしまくってしまうと思うが、いやぁ…皆さんお願い!スキップしないで(願)
 自分が担当する様になってようやく判ったが、この『ドラマ要素』を作るのってホント大変なんだぜ!!! 我々の様な人間が一生懸命映像作って、それに効果音をつけて、ボイスまで収録して、ちゃんと『間合い』まで考えていいタイミングで鳴る様に調整してるのだよ。人を感動させるのって本当に大変なのだよ。
 ドラマなら、マイク一本立ててれば、周りの環境音って全部拾ってくれていい感じに埋めてくれるけど、3Dゲームって、基本的に何も鳴っていないから、その場で聞こえるであろうノイズから何から何まで、全部新規で映像に合わせて作って鳴らしてるんだよ! 何なら自分で録音までしてサ。。。。
 ゲームの本編って、何度も何度も遊んでくれるからそこで流れてるループ楽曲や効果音などは常に聞こえてるから印象に残るかもしれないけどさぁ、カットシーンってホント不憫だよ。ストーリーさえわかってしまったら飛ばされる運命にあるんだもの。
 それなのに、ストーリーを知る上で重要だったりするから、本編と差が有り過ぎて立派過ぎてもダメだし、モチロンへっぽこだとメッチャ叩かれるしね。何て割に合わない仕事でしょ!(苦笑) たった一度しか観られないシーンのために、何十人もの人間が何十時間もかけて作ってるんだから実に勿体ない。
 これがアニメ作品だったら、何度も何度も繰り返し診て貰えるのにね。。。

 さて、今日も今日とてブログネタが無いのでお昼に食べたパスタをば。

 ココのパスタは『スープスパゲティ』みたいな感じでやたらと滑るので、何か小さなスプーン的な物が欲しかったので、普段の調子で「服务员!麻烦给我调羹好吗?」と言ってみたら、キョトンとされてびっくり。周りにいる同僚たちも驚いた顔して「调羹って何?」と聞くじゃないか。「え?陶器でできた小さなスプーンの事をそう呼ばない?」と色々説明したら、どうやら『调羹』って北の方の言葉で、広州では使わないらしい。皆『勺子』と言うらしい。
 へ~! 全然知らなかったよ。上海ではみんな调羹って呼んでいたので、中国全土で使われてる言葉かと思っていた。

 いやはや…中国は広いですな。中々面白い。
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