中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

同軸らしさ

 火曜日、広州は雨時々くもり、気温は 31度。 丸一日グズった天気。

 朝 7時に自然起床。やはりエアコンの風よけのせいで少し暑いな。明日はもう 1度下げてみよう。
 コーヒー淹れてトースト焼いてバターを塗ってはちみつかけてスライスチーズを乗せて…といういつもの朝食を食べ、午前 9時過ぎに家を出てシェアサイクルにて 30分の自転車通勤。空はどんより重たい雲に覆われていたが、雨には降られなかったのでラッキーである。

 仕事は、書くのもうんざりするので割愛。会議〜作業〜会議〜会議で一日が終了した感がある。

 気付けばあっという間に 21時だったので、そそくさと荷物をまとめてタクシーで帰宅。帰りは雨が結構降っていた。ジメっとしてキモチ悪いわ。

 さて、そんな訳で本日もブログネタが無いから、ココ3年くらい愛用している TANNOYのスピーカーでも載せようかな。

 ワタクシが中学生の頃、当時はオーディオ方面にカナリ興味があって、FMレコパル等を毎週欠かさず買っては、隅から隅まで舐める様に読んでいたオーディオ大好き少年だった。 しかも殊更にスピーカーに凄く興味があって、自作でいくつも作っては壊し。。。というのを繰り返していたのだよ。
 もちろん、中学生が幾つもスピーカー買っては自作する?なんて、そんなお金を持ってる筈もなく、ほとんどが粗大ゴミで捨ててあるものを頂戴してきたワケさw

 当時、昭和 40年代〜50年代の日本は高度成長期で、暮らしが急速に豊かになった時代でもあり、家庭内にTVやら白物家電やら家具調オーディオ器機やらが急速に普及しては進化を繰り替えした時代だった。例えばテレビなら、モノクロTVからカラーTVへ、ダイヤル式チャンネルからリモコン式へ…という感じでね。しかも比較的お金もあったからカナリの勢いで買い替える人が多かったのだ。

 そんな時代だったので、当時はどんな地域でも数ヶ月に一度?『粗大ゴミの日』というのがあり、そりゃもうフツーに色々なTVやらソファーやら冷蔵庫などの大型家電がフツーにゴロゴロ捨ててあったのだよ。
 これはワタクシの様な子供にとってはまさに『宝の山』で、友達と徒党を組んで何ヶ所か回っては戦利品をゲットして、自宅に持ち帰っては分解して部品を頂いていたワケさ。 今じゃ犯罪行為?だけど、当時は実におおらかな時代で、大人も子供もみーんなやっていたのだよw 今じゃ考えられないけどね。

 私が小学生〜中学生に上がる頃は、レコード文化が盛んだった頃なので、かなりの確率でオーディオ機器が捨ててあったのだ。壊れてるものは殆ど無くて、マトモに鳴るものばかりだったので、当時はスピーカーユニットだけ取り外してガワは捨てちゃう、という事を繰り返していた記憶がある。
 なにせ既にスピーカーユニット単体でもカナリ音が違う事に気づいていたからね。。。

 さて、話がそれた。TANNOYの話だった。

 当時 FMレコパルの愛読者だったワタクシは、どうしても構造的に『忘れられない』スピーカーが2機種あったのだよ。それが JBLのパラゴンと TANNOYのオートグラフである。

 とはいえ、フツーの生活をしているサラリーマンの家庭には価格的にも大きさ的にも買える様なシロモノでは無かったので勿論諦めていたのだが、時は流れて40年。今や TANNOYの同軸スピーカーがカナリ安く買える時代になったので、モニタスピーカーのカテゴリとして『GOLDシリーズ』が発売された途端に!? 飛びつく様に購入したのである。(当時は発売したばかりだったので結構高かったが、今じゃほんと超低価格帯で売られてる)ワタクシが購入したのは 7インチ版の GOLD-7。

 低域に少々クセがあるものの、同軸ツイーターは本当に素晴らしく、定位の良さもさる事ながらヴォーカルを表現する中域が絶品なのだよ。

 ツイーターは真正面から見ると振動板が見えない。

 ライトで照らすとうっすら見える感じ? 想像よりも大きくて、ドーム振動版の部分がホーンの直径ギリギリまで有るっぽい。

 いやぁ…これほんと不思議。とてもリアルなんだよね。同軸ならではの中音域である。ホント気に入っている。(やや中低域 (140Hzとか280Hzとか)が出っ張ってるのでココはチョット削らないと気持ち悪いけどね)
 今や世界中が 2wayに慣れきってるけど、左右のスピーカーのド真ん中で正座して音楽聴く様なシチュエーションで、他のスピーカーと切り替えて是非とも聴き比べてみて欲しい。『歌』がこれほどまでに魅力的に鳴るスピーカーは同価格帯では見当たらないよ。同軸スピーカーの本当の良さが伝わると思う。
 もうコレだけで何倍でも酒が飲めるよホントw
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