中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

SNH48劇場

 金曜日・晴れ。今日は日曜日に行われる某イベントの確認事項で丸一日終わってしまった感が有る。何とか無事に事故無く終了してくれる事を願って止まない。
 午後6時過ぎ、会社を早めにでて市内某所に向かうのだが、金曜の夜ゆえタクシーが全く捕まらない。約束の時間が刻々と迫って来るが、チョット不便な場所なのでバスも地下鉄も使えないのだ。約30ほど分待ってもタクシーが捕まらなかったので、仕方なく闇でやってるバイクの白タクを捕まえてバイクに2ケツで乗って行く事にした。
 いやぁ…しかし中国のバイク事情は相変わらず信号無視ばかりで呆れる。まぁこの運転手だけで無く、殆ど全ての二輪車が信号無視するからルールなんて有って無い様なモノだ。とにかく事故らずに無事に到着したから良かったが、多分もう二度と乗らないと思う(笑)
 約束の某ホテルのレストランで、広州にある某社の担当者と軽く会食。知人からの紹介で「ビジネス的に繋がる筈だから是非とも会って欲しい」と言われたので会ってみたのだが、なるほど…という感じ。

 その後は、彼が市場調査の為に向かった『SNH48劇場』に同行する事に。言わずと知れた AKB48劇場の上海版である。上海市内ではあるが結構外れの方にある地味な場所にあった。最初から私の分のVIPチケットも準備してくれていたらしい。

 内部での撮影は禁止されているっぽいので、写真は撮らなかったが、約300人程入れる小さめのホールで、ステージを中心に客席が扇形に階段状になっていた。
 ハコのサイズの割には広めの横長のステージ上には、小さいながらも電動で30cm〜50cm程『せり上がる』お立ち台的な仕組みが有ったり、結構照明も凝っていたり…と中々のお金の掛け様だ。結構本格的である。
 スピーカーは左右端にサブを置いて、メインは小さめのサイズのアレイスピーカーを 4つ程纏めて 6カ所くらいかな?天井から釣ってあった。
 ショーは相変わらずのSNH的なノリで、2-4人で歌ったり全員で歌ったりしつつ、AKBの曲を織り交ぜ約 2時間ほどのステージ。歌なかは 100%口パク。ダンスも相変わらず。
 ただ他の場所で見たどのステージとも異なるのは観客の盛り上がり方である。80年代の日本のアイドルの『親衛隊』みたいなファンが、ペンライトを振りながら曲に合わせて大声で一糸乱れぬ声援を送っていた。客席に居ると彼らの声がデカ過ぎて耳が痛い程だった。ほぼ満席なので、声援がうるさいうるさい。
 終了後は出口にメンバーが並んで、お客様全員とタッチ会をする仕組みになっていた。なるほど、ココでも『会いに行けるアイドル』なワケですな。
 いやぁ…色々な事を考えるねぇ。
 日本の AKB劇場は行ったことが無いが、まぁ多分システムとしてはそう変わりないと思われる。ただ、中国ならでは…という部分では『詰めの甘さ』は否めない。ハード部分は揃ってるし、舞台進行にしたって、きっと『出』や『引き』のタイミングまでプログラム通り進行している筈なのに、全体的に纏めてパッケージとして括ると『ツメ』が甘く感じるのは何故だろう?
 コレって多分、個人個人が『全体として』表現しようとしているのではなく、あくまで『私を見て!』的な個人の表現の集合体になっちゃってるからじゃないかなぁ? あれだけ衣装を揃えているのに靴がバラバラというのは解せなかった。わざとなんだろうか?実に不思議。
 でもまぁ、良い経験をした。招待でなきゃわざわざ行かないもんね(笑)
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