中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

深圳に行きたかったつもりがアモイに降ろされる

 土曜日、上海は晴れ、気温は34度で非常に良い天気。本日は深圳出張の移動日である。まずは会社に機材を持って行き、同僚と一緒にスーツケースに色々詰め込む。国内線は荷物制限が結構キツいので工夫が必要だ。
 そして何とか無理矢理纏めて虹桥机场に向かった。抜ける様な青空で気分が良い。

 サスガに土曜日の夕方は結構ヒトもまばら。

 本日は中国南方航空なので、端っこのゲートまで歩かされる。

 中国系の航空会社は殆ど機内にアルコールを置いていないので(しかも国内線だし)機内で飲む用にビールを早速購入。

 そして定刻から約30分遅れで出発。フライトは順調だったのだが、深圳空港にあと20分程で着陸する…というアナウンスが入ってから、30分経っても40分経っても 1時間経っても到着しない。どうも高度を維持したまま上空をぐるぐると右回りで旋回している模様。外は何だかアヤシイ雲行きである。
 そして到着予定時刻から約 1時間くらい経って、ようやく揺れが安定した…かと思ったら、衝撃の機内アナウンスが…。「深圳空港が悪天候のため何度か着陸のタイミングを伺いましたが、天候改善が見込めないため機長の判断により深圳空港への着陸を諦め、これより厦门空港に向かいます。皆様には大変ご迷惑をおかけ致します、厦门空港への到着予定時刻は 22時50分を予定しております」だそうな。。。機内に一斉にため息が漏れる。
 我々も同様に窮地に立たされた訳だ。実は明日の朝 8時には深圳の会場に到着しなければ仕込みが間に合わないのだが、広州ならまだしも厦门って要するにアモイである。半分?とまでは行かないまでも上海〜深圳の間を 1/3くらい戻った台湾近くの都市まで戻ってきてしまった訳だ。機内ではネットが使えないから交通手段を検索できないが、色々と機内でお客さん同士の情報交換によると、厦门〜深圳だと、車で移動したら 7時間はかかるらしい。新幹線で 4時間らしいが、モチロンこんな夜遅くには動いておらず、明日の朝一の列車だと午前 8時発…との事で絶望的だ。
 そんなこんなで約 1時間15分くらいで厦门空港に到着。慌ててネットで情報を検索する。確かにワタクシの乗った便はアモイに来てしまったらしい。

 空路を地図で見ると、カナリの距離を Uターンしてるのが判る。

 こりゃマズいなぁ…。と我々が頭を抱えていると、周りがザワザワ騒がしい。そりゃそうだ。みんな困ってるわ。機内は暫し混沌の渦。しかも諸々今後の判断が決まるまでは飛行機から降りれないらしい。

 そして着陸から約 30分後にアナウンスが入る。「色々と調整した結果、深圳の天候は改善したらしいので、給油(燃料補給)終了後にこれからこのまま改めて深圳に向かいます」だそうな。いやぁ…良かった。
 …とは言えそのまま機内缶詰で 1時間である。そして深夜 0時にようやく離陸となった。南方航空は携帯も機内モードでOKなので、折角だし記念に窓から厦门空港の看板を撮ってみた。ナニゲにワタクシにとって初めてのアモイなのだ。(結局降りなかったケド)

 そして約1時間半でようやく深圳空港に到着。


 サスガに皆疲れ切っている。いやぁ…エコノミーシートに 6時間以上も座り続けたよ。お尻が痛い。

 空港を出たのが午前 2時過ぎ。そしてタクシーでホテルに向かって到着したのが 午前 3時。明日のイベントのデータ差し替えのレンダリング等々の作業を終えて、寝たのは午前 4時過ぎである。明日は 6時半起き。
 まーったくトンだ一日だったが、何はともあれイベントに影響しなくて良かった。ホント飛行機はこういうのが有るから怖いね。今後は誰か別のヒトがスケジュールをズラしてバックアップを持って先に行く…等々の対策が必要かもね。(まぁPJ予算を考えるとキツいけどね)
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