中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

講師研修二日目

 水曜日、上海は雨、気温は 16度。本日はヤマハの講師研修の講師 2日目である。
 朝から結構な土砂降りで mobikeに乗れない程だったので、仕方なくタクシーでセンターに向かおうと思ったのだが、通勤時間帯の淮海路は、全くもって全然タクシーが捕まらない。嘀嘀打车を使っても 5分待った後に『該当車両なし』という風にキャンセルされてしまう。そんなこんなで 20分が経過。「サスガにこりゃ間に合わん!」と、慌てて地下鉄 13号線の駅まで走って、南京西路で 2号線に乗り換える。南京西路の駅は一旦改札を出て結構な距離を歩かなければ 2号線のホームに行けないので、朝から走る走る。なりふり構わず走るおっさん!ラブリー 51歳。まーったく格好悪いっつーの。
 そして静安寺の駅に到着しても、ここから新闸路までは結構微妙な距離がある。時計を見たらセミナー開始時刻の 5分前。ふひーっ! でも神はワタクシを見放さなかった!丁度目の前に mobike発見!ハンドルをひっつかみ雨の中ひたすら飛ばしてギリギリセーフ。 いやー間に合って良かった。朝からビビったぜぃ。

 まず午前中は昨日の講師さん達に加え、全国で活躍しているベテラン講師さん達も加わって、考级(いわゆるグレードテスト)に関するセミナーを行った。まぁ…午前中は言ってみれば事務的なハナシなので比較的楽かな?なんて思っていたのだが、とは言え、大勢の講師達を前に中国語で説明するのはナニゲに緊張する。しかもコッチの人は遠慮無く途中でバンバン質問してくるから、一々『冷や汗』かくわホント。(ただでさえ走って汗かいてきたのに(笑))
 斯く斯く然々、なんとか午前をクリアしてやっと昼ご飯である。今日は胶州路にある 29nikuという焼き肉屋まで歩いてきた。雨が降っていたためかお客様も少なく、2F席を独り占め状態(嬉)癒やされる〜。
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 石焼きビビンバ定食なんか頂いて、午後の重たいセミナーに向かってスタミナ補充。なかなか美味しかった。
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 そして教室に戻ってからはレイアウトを少し変えてセミナーの準備開始。午後は PMCドラムコースのテキストで最も『難易度が高い』テキストの解説と実際の教え方をレクチャーしなければならない。しかも相手は中国各地から集まったベテラン講師ばかりだから一切気が抜けない。
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 午後 1時、セミナー開始。気合いを入れて飛ばす。なにせ内容が多いから 1日じゃ終わらないかもしれないので、とにかく効率よく、なるべく判りやすく教える様に心がけた。
 気付けばあっという間に午後 5時過ぎである。時間の経つのがナント早い事か。。。でもお陰様で無事に1冊全ての内容を伝える事ができた。いやぁ…疲れた! 殆ど立ちっ放し、喋りっ放しで、ほぼぶっ通しの 4時間強である。我ながら良く詰め込んだモノだ。 何はともあれ時間通りに何とか終える事ができて一安心。
 生徒(っつーかみんな講師なんだけど)も、最初は斜に構えて態度が悪かったりしたのだが、最後の方はワタクシの気迫!?に圧倒されてか、皆、良い感じに食い付いてきたので良かった。そうなのだ。みんな『○○地区の講師です』とかエラそーに威張ってるが、要するに皆ドラムが好きなドラマーの集まりなんだよね。ワタクシが模範演奏をして違いを判りやすく表現すると、すっかり場の空気感が変わったのが面白かった。やはり幾ら口で杓子定規に方法論を語っても聞く耳持ってくれないが『音』に出すと直ぐに伝わるモノらしい。面白い。
 さて、午後 5時半頃、ようやく全てのセミナーから解放されたのでどっか飲みに行こうかな?なんて考えていたら、丁度良いタイミングで、蘇州に住んでいる Saxプレイヤーの前田さんから微信のメッセージが入った。どうやら今上海に来てるらしいので、折角だから久々に LLで会って食事する事に。
 どうせなら…という事でピアニストの Ayanoさんにも声かけたら、彼女も何とか都合をつけて来てくれたので 3人で久々に音楽談義で盛り上がった。
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 実に楽しいお食事会だった。気付けば上海で 10年以上の仲間達だものね。彼らはプレイヤーとしての腕も非常に高くて尊敬できるし、何より『同じ目線』で音楽の濃ゆ〜い部分のハナシができるのが嬉しい。

 いやぁ…何はともあれ、ずっと気になっていた重たい仕事を無事に終えられて気分が良い。今夜は久々にぐっすり眠れそうだ。
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