中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

北京公演も無事終了

 日曜日、上海は晴れ、北京も晴れ、気温は結構高かった。

 本日は某アーティストの北京公演のため朝 5時半に起き、持っていく物の再確認をザッと行った後に慌てて家を出る。そして 7時半に虹桥火车站に到着。駅は相変わらずのダダっ広さ。
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 ココでウチのスタッフが連れてきたご一行様と落ち合い、荷物の分担の対策を決めてからイザ!新幹線に乗車である。今回の移動は安全のために新幹線を利用するのだ。飛行機は遅れたり飛ばなかったりするので、当日公演が有る場合はリスクが高すぎるからね。

 そりゃそうと新幹線内にてウチのスタッフが何やら携帯でゴソゴソやっていたかと思ったら、何と!ネットを駆使してケンタッキーから出前を取ったじゃないか(驚) へー!走ってる新幹線の中に出前なんか取れるのか!?。どうやらこの列車の売り子スタッフが次の停車駅で纏めて受け取り、走行中に席まで持ってきてくれるシステムになってるらしい。凄いな中国。いやぁ…コレは想像しなかった。マジびっくりだ。
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 勿論キャッシュレスである。でも便利〜!社内の売り子が持ってくる不味そうな弁当よりずっと良いし、その列車のその駅への到着時間は見えてるから、それに合わせて出来立てホヤホヤを受け取れるワケだ。なんて素敵なんでしょ。

 そして約 4時間半で北京に到着。心配していた荷物も全て無事だった。ココまでくれば一安心。
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 しっかし、どうでも良いが北京は暑かった。iPhoneで気温をチェックしたら 18度も有ったので「ひょっとして上海より暑いんじゃね?」と思って上海も同時にチェックしてみたら。。。。上海はまさかの 30度越えだった。そりゃ北京だって暑くなるわ。
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 チャーターバスが停車している場所まで歩く道すがら、フト気付くと空中に白い綿毛状のモノが沢山舞っていて不気味だった。多分街路樹の種だと思われる。上海もプラタナスの種が丁度この時期真っ盛りだしね。でもこんな綿毛初めてみた(写真撮ったが映ってなかった)

 そして会場に到着して、全員で全ての荷物を降ろしてからは、怒濤の仕込みである。時間が全然無いのでスタッフ全員が殺気立っている。この規模の会場で、到着の 3時間後には本番開始だなんて!? 前代未聞だ。ワタクシも目が回る様な忙しさ。

 レンタル機材をチェックしていてふと気付いたのだが、イヤモニの周波数がメッチャ低っ!!!!! 480MHz帯なんて初めて見たカモ。コレって日本だったらアナログ TVの帯域じゃなかったっけ?
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 確かにコレなら携帯の周波数に全く影響しないから(他に電波が飛んでないなら)カナリ助かるが。。。TVは大丈夫なのか? 国が違うと電波法が違うからとても興味深い。

 そして気付けば、一番時間がかかるであろう…と想像していたマニピ系機材周りのセッティングも、スンごい勢いで終わっていて驚いた。何とかリハの時間も確保できた。ふひー。この辺でマクドナルドの出前なんかカッ込んでようやく一息。
 その後は直ぐに開場〜本番である。すげー(驚)なんとか間に合ったよ。やろうと思えば出来るんだね。

 本番は大盛り上がりで演奏もお客様のノリも最高だった。
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 全くノントラブルで無事に全ての演目が終了。いやぁ…ホント良かった。ドッと疲れが出た。フト周りを見回したらスタッフ全員同じ様な顔をしていた。やはり移動日に本番…というのは今後は『無し』にしようと思う。今回スケジュールの都合や諸々のタイミングの都合で「やってみよう」という事になったが、こりゃ演者もサポートスタッフ側も時間に翻弄されて全然集中できないものね。

 そして怒濤のバラしを終えた後は楽しい打ち上げである。本場の北京ダックをメンバーとスタッフ全員で頂いた。とても美味しかった。例によって白酒で盛り上がった後は午前 0時くらいにホテルに戻る。
 さっき散々飲んだ癖に、一人になったらまた飲みたくなる真性アル中のワタクシ(苦笑)明日の朝は比較的ユックリで 9時なので近所のコンビニでこんなモン買ってきて一人宴会。うーん至福の時間。
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 何はともあれ無事に終了できてホントに良かった。今回は 1,200Kmも離れた 2カ所での 2公演を土日で連続して演ってしまう…という無謀な企画だったし、しかも今回、渡航者の数も荷物も非常に多かった事に加え、初の新幹線移動(アーティストも含めて 5時間近い移動)だったのでホントに心配だったのだ。機材や楽器類も自分らで運ばなきゃイケナイため、どうやってもアーティスト側の負担を余儀なくされるので事務所サイドにも色々無理を言わざるをえず、正直申し訳なくて何度も胃に穴が空きそうになった。

 でも最後の最後に北京の会場のお客様の盛り上がりと『笑顔』に出演者もスタッフ一同もホントに救われた気がする。昨夜の上海公演での機材トラブルも心配事の一つとして全員のココロに刻まれていたし、時間に追われて関係者全員がヘトヘトだったと思うが、あの盛り上がりと笑顔を観た後は、皆『何とか踏ん張って良かった』というキモチになれたのだ。
 ホント関係者全員、そして来てくれたお客様に感謝しかない。ありがとうございました!
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