中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ブロンズ弦とカートと回生ブレーキの恐怖

 木曜日、上海は晴れ、気温は 25度。今日も良い天気。

 先日イツモの店に機材をとりに行った際に、ココに置いてあるワタクシのギターの 1弦が切れている事に気付いたので、昨日京东で適当なアコギの弦を選んで買ったら、なんと当日に配送されてきて驚いた。当日配送なんてアマゾン並だ。すげーな京东。
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 そんなワケで今朝は朝からイツモの店に寄って弦を張り替える事にした。

 この店に置きっ放しにしているギターは、約 16年ほど前(ワタクシが上海赴任になって直ぐの頃)金陵东路で買った中国製の安物なのだが、ローカルの店で片っ端から弾きまくって『偶然』かなり状態の良いものを見つけたので即買いしたモノなのだ。
 当時はモチロン中国語なんか一切できなかったから、楽器屋に入るだけで結構勇気が要ったのだが、最初は色々とわけの判らない事を言って来た店員も、ワタクシが身振り手振りだけで何とか試奏の意志を伝えて、ブツブツ日本語で呟きながら弾き始めると、3人くらいの店員が集まってきて面白がって、それぞれが次から次へとギターを持ってきてくれて、そのなかの一本がコレだったのだ。
 今思えば少しは値切れば良かったのだが、当時は『勢い』だけだったし、試奏するだけでナケナシの勇気を使い果たしてしまったので、言われるままの金額で購入した記憶がある。確か 800元くらいだったかなぁ? 懐かしい。 でも『チャンと』鳴る良いギターだよコレ。

 明るい窓際に移動して、早速弦を交換し始めたら店番の子がやってきて例によってチョッカイ出してくる。
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 猫パーンチ!
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 今回、マーチンの弦を買ってみたのだが、1弦と2弦がブロンズだった。写真じゃ判りにくいが、何だか『金色』の 1-2弦を見るのは新鮮である。美しいね。
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 弦を張り替えた後はフツーに出社。午前11時前にワタクシ宛ての大型荷物が到着。
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 さて、コレは何でしょう? じゃーん。
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 150kgまで乗せる事が出来るカートなのだ。何に使うかって? そりゃコレでしょう。
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 ワタクシの新しい卓、Soundcraft Ui24Rは 4Uのラックに入れると 11kgを越えるのでサスガにアチコチ持って歩くのに限界を感じていたので、車輪のなるべく大きなカートをタオバオで探して、ようやくコレを見つけたワケだ。タイヤでかっ(嬉)車軸のベアリングもとってもシッカリしていてスムースに回って良い感じ!
 取っ手を縮めるとこんなにコンパクトになる。
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 カート本体もそんなに重くないので助かるわ〜。

 お昼過ぎにファンファーレの M松副社長より連絡があり「10月末の現場で使う機材に関して夕飯でも食べながら少し打ち合わせしませんか?」…との事だったので、折角だし早速このカートを実戦投入である! どうせ今日この機材を持って帰る予定だったのだ。機材を転がしたまま地下鉄を乗り継いで 2号線の『威宁路』まで向かった。
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 満員の 2号線で若干の顰蹙をかいつつも、どうすれば効率よく移動できるか研究である。エスカレーターに乗るのに中々コツが要ったり、荷物検査は横置きにしないと入らない?等々、色々と工夫が必要なシチュエーションが幾つか有ったが、やっぱりカートが有るとスゲー楽!!!雲泥の差である。笑いが止まらない。超素晴らしい!大昔にコレを考えた人は天才だね。

 そして例によって『はま寿司』で M松副社長と二人で回るお寿司を頂きながら打ち合わせ。

 打ち合わせ自体は約 10分で終了(笑)その後は、またまた日本酒に手を出しつつ、例によって下らない話で盛り上がった。

 そうそう! M松さんは今日、中国での自動車運転免許証を無事に取得できたらしい。皆様ご存知の通り中国はジュネーブ条約加盟国では無いので、いわゆる『国際免許証』では運転できない。つまり中国国内で免許証を取得しなければならないのだ。そんなワケで、結構難しいテストを 100問中 90問以上正解しなければならないらしい。しかも彼は中国語で受けたっつーんだから凄い。詳細は M松さんのブログ を読んでみて欲しい。9/12と 9/16と 9/26に詳しく書いて有る(笑)

 そんなワケで、彼はめでたく本日免許取得できたので、プチお祝いである。いやぁ…実にめでたい! かんぱーい!

 免許の話から何となく今日はクルマの話題になり、彼は「どうせなら電気自動車が欲しいなぁ」と仰るので、ワタクシが常々気にしていた「プリウスのブレーキは回生による発電を優先させるために、ブレーキペダルからブレーキパッドまで『物理的には繋がっていない』んじゃない?」…という恐怖について持論を語った。
 プリウスが実際にどうなってるかは確かめていないので知らないが、電気自動車全般に言える事で、減速時の『回生』を優先させる為には、要するに全ての制動をコンピューターに任せてるって事なので、つまりは『センサーが命綱』じゃない? ワタクシは、ブレーキペダルって、何があっても油圧システムで(あるいは最悪ロッドやワイヤーでもいいけど)ブレーキパッドに『直結』してないとマズいと思うのだ。 もしブレーキペダルが単なるスイッチ(センサー)で、それをコンピューターが制御して、シチュエーションに応じて、回生ブレーキなりソレノイドなりを動かして油圧で車輪を止める…システムになってたらどうよ? 考えただけでも恐ろしい。。。センサーやコンピューターに何か問題があったらどうするの? そんな恐ろしい乗り物にワタクシは乗りたく無いんだなぁ。そのうち機械による冤罪事故が発生するのは目に見えている。
 古い人間だから…かもしれないが、やはりレシプロエンジンのマニュアルミッション車が一番安心だよ(笑) 仮にアクセルペダルが戻らなくなったって、クラッチ踏むだけで前には進まないし、パワステなんか油圧が壊れてもちゃんとラックアンドピニオンで繋がってるから力いっぱい回せばハンドル動くじゃん! ブレーキだって、例え負圧の倍力装置が壊れたって、ちゃんと物理的に繋がっているから、死ぬ気で踏めば必ず止まる方向に確実に動作する。昔のクルマはみんなそうだった。

 でもサ、電気自動車って理論上『回生』が絶対必要じゃん? つまりブレーキペダルとパッドが繋がってたら減速時の回生効率が落ちるのは自明なワケで…。つまりは回生と油圧を切り替える『制御』が必要なワケさ。
 そう考えると怖くて仕方ないんだなぁ。まぁあくまで素人の想像で、カナリ極端な発想かもしれないけどサ(笑)
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