中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

Fuji FinePix F600EXR

 金曜日である。今日も寒かった。最近急に寒くなったと思ったら今日は雪が降った。そりゃ寒いワケだ。そりゃそうと、どうやら風邪をひいたらしく、今日は何だか調子が悪かった。週末になったら風邪をひくなんてツイてない。

 さて、写真は例によって本文とは全く関係ない。先般日本で買ってテツコさんに委ねてハンドキャリーしてもらったデジカメ Fujifilm社の『FinePix F600EXR』

 今回ネットで色々調べて買ったので、実物を見るのは手にした時、つまり今である。日本で設計され、中国で製造され、日本に輸入され、アマゾンJPで販売され、クレジットカードで支払いされ、宅配便で国内に送られ、飛行機に乗ってまた中国に戻って来たワケだ。何だか不思議な世の中になったモノだ。この輸送コストを考えても日本で買った方が安いっつーのはどうなんだろ?実に面白い。

 ネット上にあったカタログ写真で見るとデカくて無骨なイメージがあり、デザインはイマイチ気に入らなかったのだが、実際に手にしてみると思いのほか小さく、そんなに悪くなかった。レンズ部分がデカいから大きく無骨に見えるのかもしれない。

 昨夜これを受け取ってからというもの、新しいオモチャを手にした子供の様に、いじくり倒して遊んでいる。なんか楽しい。デジカメの技術は日進月歩?というか驚くべきスピードで進化しているのを実感できる。
 もちろん普及価格帯なので、基本的に『押せば写る』という民生機なのだが、一昔前のカメラには一部の高機能機にしかついていなかった様な機能まで付いていた。
 シャッター優先、絞り優先、ほか、マニュアルでの調整も結構充実していて、さすがにGR程では無いが、凝ろうと思えばいくらでも凝れるから凄い。

 半押ししなくても、電源を入れてカメラを構えるだけで、ビデオカメラの様に常にピントを合わせようとしてくれるので、咄嗟なシャッターチャンスでも、パッと押すだけでカナリの確率でマトモに撮れる。(それほどピンが甘い写真はできない)

 ただ一点気に入らないのはムービーが暗い事かな。通常のモニタ画面くらい映ってくれれば良いものを、ビデオボタンを押すと、ググググーっと突然暗くなる。薄暗い室内では真っ暗で殆どなにも写らなかった。
 明るい場所では、常にピンとを合わせ続けてくれるのでズームしても追いかけてくるのは優秀だと思ったのだが。。。やはりデジカメはムービーカムじゃないらしい。

 結局、レンズの暗さが痛いんだな。確かに15倍のズームはスゴいが、最も広角側でもF3.5というのは、相当ISOを下げなければ手ブレしてしまう。
 でもその辺は設計側も気付いているのだろう。明るいレンズはどうやってもコストがかかるので、値段が下げられない部分は下げられる部分で対応するしかない。この辺は良く考えられていて、このカメラ、ノイズリダクションが激しく優秀なのだ。撮った直後のプレビュー画面では見るも無惨なノイズだらけの画面でも、実際に記録された写真を見ると奇麗に補正されていた。これにはチョット驚いた。カメラの内蔵CPUだけでこんなに修正できちゃうモノなんだ? 今時の技術って凄い。

 今度は息子に投げられない様にしなきゃな。