中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

24H心電図と40度越えの発熱と点滴

 2日ぶりの日記である。なぜなら昨日は文字通り倒れていたのだ。いやぁ重なる時は重なるモノである。一昨日の夜「息子から風邪をもらったかな?」なんて暢気な事を言っていたのだが、昨日の朝一から、例のホルダー心電図の装着予定だったので、重いからだを引きずって浦東にある上海東方医院に向かった。午前8時過ぎに病院に着いて座って待っていたのだが、やはりどうにも風邪の調子が悪いので、理由を話して先に内科の先生に診てもらったワケだ。
 とりあえず血液検査と胸部レントゲンを撮った所、「細菌性の風邪でしょう」との事で、抗生物質と一般的な風邪薬を貰い、そのまま今度はホルダー心電図計(24H心電図計)を装着しに、別の部屋に通される。
 何もこんな大風邪ひいてる時に心電図のデータをとる事も無いのだが、この機械、実は予約待ちで今日を逃すとまた一週間待ちとかになるのだ。なので、大風邪だろうが心電図的にはそう大した差は出ないとの事で、そのまま実行する事になった。
 直径10cm程の円形のシールをぺたぺたと 5枚ほど身体に貼られ、その先っぽにあるボタンみたいな金具にパチパチとコードを繋いで行く。そして渡された心電図記録計。こんなに小さいと思わなかった。

 身体からコードが出ていると何だか自分がロボットになった様な変な気分になる。しかも医者に「剥がれるといけないので、なるべく汗をかかない様にして下さい」とか言われたが、日中は38度を超える灼熱の上海である。どうやっても汗かくっつーの。とか思っていたのだが、まさかもっと酷い事態になるとはこの時は全く想像だにしていなかった。

 この日は午前半休だけとって午後から出社予定だったので、午前10時頃には出社してフツーに仕事をしていたのだが、どうにも身体が重い。しかもどんどん悪化している気がする。あまりにツラくなって来たので、午後も休みをとって、そのまま真っすぐ帰宅した。

 帰って直ぐに薬を飲んで寝たのだが、暑いんだか寒いんだか良くわからない感覚で、加えフワフワと夢と現実の間を彷徨う様な!?イマイチ良く眠れない状態でウトウトし、その後夕食の為に起きたらゴムの上を歩いている様な感覚だったので「こりゃ何かおかしいぞ?」と思い、体温計で熱を測ってみたら、何と!

 40度ってナニ!? この体温計で初めて見た数値だ。本気でびっくりした。そりゃツラい訳だ。
 いくら心電図計付けてるって言っても「汗をかいちゃイケナイ」じゃないでしょ。こりゃ逆に汗かかなきゃダメでしょ。
 食欲は全く無かったが、喰えるものを取り敢えず胃袋に無理矢理押し込んで、薬を飲んで、今度はちょっと厚着をして寝た。
 そして今日の朝8時、心電図計を返しに行ったついでに、看護婦さんに事情を話したら、昨日の内科の先生がいらしたので、診療時間前のちょっとした空き時間に急遽診てくれた。昨日撮ったレントゲン写真を再度時間をかけて見つめ直すこと数分…「肺炎かもしれません」だと。「え?でも咳は昨日から殆ど出てないんだけど?」と聞いてみたら「そんなにも高い高熱が出る場合は、やはり肺炎の可能性が高い」らしい。(普通のレントゲンだと『明らかにおかしい』部分以外での小さな所見は判断が難しいらしい。でも『そう疑って改めて見てみる』とそういう風にも見えるそうな。なんだかなぁ)
 取り敢えず、今日から一回4時間もかかる点滴を3日連続で行う事になってしまった。嗚呼…。


 中国の医者はホント点滴が好きなんだよね。何でもカンでも点滴。ま、確かに効くのは事実だけどサ。。。御陰さまで熱は下がって、いまこうして普通で居られるんだけど(笑)
 怒濤の2日間だった。…つづく(?)