田舎で過ごす最終日である。今回ワタクシは日本で用事がある為に、一足先に上海に戻るのだ。朝9時半にお別れを言って車に乗り込みそのまま駅に向かう。天気は生憎の雨。雪じゃないだけマシである。
今回は始発駅から終点までの4時間。新幹線はCRH1型、ドイツのボンバルディア社の車両だった。上海ー成田間よりも長く乗ってると思うと不思議な気分になる。
車中では暇なので、iPhoneで音楽を聴きつつ車窓を眺めながらこの数日にあった色々な事を思い出した。
おばちゃんの家にあった金盥に落ちる雫の音がとても奇麗な音がした事。
鶏が普通に歩いている風景。
家の中は基本的に土間で、真冬でも暖房は付けずにドアは開けっ放し。(これは家の中の写真)
人間はテクノロジーと共に進化して、逆にどんどん退化している様な気がしないでもない。幼少期に、便利極まりない電化され尽くした現代の都会を『当たり前』として暮らす事も、暖房も無い(あっても使わない)田舎で泥まみれになって走り回りつつ不自由を不自由と知らずに暮らす事も、どちらもこの同じ21世紀の時間軸で、同じ地球上で普通に営まれている生活には変わりない訳だ。
知識として知っている事と実際に体験する事は雲泥の差があると思う訳で、どちらが良いなんて言わないが、上海の自宅に戻って来てまず感じたのは、蛇口を捻ればお湯が出てくるって素晴らしいな…という事である。この『ありがたさ』って忘れちゃイケナイ気がする。
…なぁんちゃって?田舎から帰ってくると毎回こんな事を考えるワケだな。『もっとシンプルに強く生きなきゃ』と思った旧正月でした!
さて、明日から20日まで久々のニッポン!楽しんできます(笑)