中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

自宅から作業場へ諸々シフト

 寒い雨の土曜日である。しかも出社である。やらなきゃイケナイ事が山程あるのに時間があまり無いのだ。…とは言え、今までプライベートで家でやってた事と何ら変わりないので、実に愉しかったりするのだな、コレが(笑)
 別に土日に出ても残業代が出る訳じゃないので出社時間も実に自由気侭である。アウトプット最優先というのはクリエイターにとっては自由であり実に厳しかったりするが、ワタクシの場合はこの業界に長く居たので、コレがやっぱり性に合ってるんだな。

 今日はまず、今まで自宅で使っていた MIDIキーボードを会社に運んだ。先日の日記にも書いたが、やっぱり MacBook AirUSB3.0KORG nano-KEYとの相性が頗る悪いのだ。一々途切れて作業を中断させられるので精神衛生上もヨロシク無い。これから忙しくなって大量生産を余儀なくされた場合、致命的とも言えるので、やっぱり自宅のキーボードを持って行く事にした。最近息子に邪魔されて自宅では殆ど全く作業が出来なくなってしまったので、この際シフトするのも良いだろう…と思ったのだ。

 そして、簡単にセッティングした後、生産性を高める為の買い物に出る。まずは10元ショップ「ダイソー」に行って、ホッチキスやらコーヒーのペーパーフィルターやら置き時計やらを買い込む。10元なので今のレートだと日本の100円ショップよりは約1.5倍くらい高いが、それでも安い!色々買い込んだのに100元行かなかった(笑)

 その後は吉野家で昼食をとり、バスに乗って淮海路x西藏路まで出て電脳城で買い物をする。
 ウチの会社は実にイマドキの会社らしく、デスクトップ機を含め殆どのマシンが無線LANである。今ワタクシが関わってるPJは巨大ファイルを多く使うので、コレがまた作業効率に影響が出るのだ。今私が使ってるのは BYODマシンとして自前の MacBook Airと、そして作業用のデスクトップWindows7のマシンなのだが、この2台で巨大データのやりとりが結構な頻度で発生する為、デスクトップも無線LANだと結構な待ち時間が生じるので常々不便を感じていた訳だ。故に本日は25mのLANケーブルと5GHz帯を使うAP(兼Gigabit Hub)を買って来た。チョット強引だが、コアスイッチから直接有線LANを引っ張ってギガビットHubでWin7マシンとは有線LAN、そしてAirとは5GHz帯の無線LANを使う寸法である。

 その後は石橋楽器に寄ってYAMAHAの小型ミキサーを購入。今まで使っていたBEHRINGERは「あくまでモニターだから…」と思って割り切っていたが、やっぱり音が悪く、しかも日本で使ってた古い物なので、コレ 100V仕様なのである。つまり変圧トランスを噛まさなければイケナイ。
 ところがコレが安い設計に加え電源が2本足なので、トランスを噛ますと他の220V機器との間でグランドが合わずにノイズが乗るのだ。このノイズが一定ならまだ我慢できるのだが、フェーダーの絞り具合によって出たり出なかったりするし、一番困るのは不定期に発生する静電気みたいなプチノイズである。コレがデータ上にある物なのかこのミキサーのせいなのかパッと聴き判らないので、結局一々再度プレイバックし直さなければならない…という無駄な作業が毎回発生する。これも非常に非効率なので、コッチで売ってる220V仕様のミキサーの必要性をずっと感じていた訳だ。
 そんな訳で、イシバシで安いのを購入して会社に戻ってセッティング。

 写真は新旧の Mixer。価格クラスは殆ど変わらない安い廉価版だが、聴き比べてみたら、やっぱりYAMAHAの方が音が良かった。まぁ作られた時代も10年くらい違うから設計も違うし使ってるICも全然違うんだろうケド、それでも想像以上に「しっかり」マトモに鳴っていたので驚いた。意外と太い音がして好感度大。勿論上記ノイズも一切無くなった。実にステキだ。これで今後の制作が楽しみになった。


 そうそう!電脳城で安かったから衝動買いしちゃったオモチャがあった。

 コレ、USB2.0からGigabitイーサネットに変換するアダプター。びっくりしたのは Mac対応である事と、USB2.0なのにギガビット対応!?という事実である。『規格上480Mしか出ないのに1000Mなんて絶対ウソだ』と思ったが、25元(約400円弱)だし、まぁ使えなくても良いや!と思って買ってみたのだ。
 取り急ぎ、何もせずに MacBook Airに繋いでみたら、案の定ウンともスンとも言わない。一応ドライバディスクが付いていたのでインストールしてみたが状況はやっぱり変わらない。「あ〜あ、また無駄なガラクタ買っちゃったな…」と諦めかけたのだが、そこはワタクシである。とりあえずネットを駆使して、コレを作ってる台湾のメーカーを探しあて、そこでICの番号(AX88772B)だけを頼りに最新ドライバをダウンロードしてみたワケだ。すると。。。

 スゴい!ちゃんと認識した。しかもフツーに使える(驚) ただ、やっぱり100base-Tだった。まぁそりゃそうだわな。この辺は愛嬌っツー事で。でも色々とベンチとってみたら結構速い。無線LANとは雲泥の差だったので、コレはコレで使えるわな。5GHz帯を使うAPは後日自宅で使うとして、会社ではコレを使って全部有線にしようかな…と思う。(いや、Thunderbolt-LANのアダプタは持っているのだが、Thunderboltポートは一個しか無く、既に FireWireオーディオインターフェースで埋まってるので)

 家のキーボードを会社に持って行って、会社で使っていたnano-KEYを自宅にセットしてみたら、何だか机が寂しくなってしまった。でもまぁこりゃコレでシンプルで良いかな(笑)